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MUC4遺伝子多型を検出することを含む、抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法

国内特許コード P170013729
整理番号 (S2013-0655-N0)
掲載日 2017年3月14日
出願番号 特願2015-503002
出願日 平成26年2月27日(2014.2.27)
国際出願番号 JP2014054796
国際公開番号 WO2014133055
国際出願日 平成26年2月27日(2014.2.27)
国際公開日 平成26年9月4日(2014.9.4)
優先権データ
  • 特願2013-041305 (2013.3.1) JP
発明者
  • 萩原 弘一
  • 宮澤 仁志
  • 椎原 淳
  • 田中 知明
  • 井上 慶明
出願人
  • 学校法人 埼玉医科大学
発明の名称 MUC4遺伝子多型を検出することを含む、抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法
発明の概要 抗癌剤の投与等に起因するびまん性肺胞障害の発症リスクの判定方法および判定キットを提供することを目的とする。また、抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法を提供することを目的とする。
MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型を検出することを含む、びまん性肺胞障害の発症リスクの判定方法および判定キットである。また、抗癌剤の投与が予定される患者における、MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型を検出することを含む、抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法である。
従来技術、競合技術の概要


イレッサ(一般名:ゲフィチニブ)やタルセバ(一般名:エルロチニブ)といった抗癌剤投与は、びまん性肺胞障害と呼ばれる重大な副作用を引き起こす場合がある。また、特発性肺線維症の急性増悪においても、びまん性肺胞障害と呼ばれる重大な副作用を引き起こす場合がある。びまん性肺胞障害は、治療に抵抗性を示し、また再発性があり、さらに治療中に増悪を繰り返して早期に悪化して重篤化するため、非常に注意が必要な症状の一つである。



このようなびまん性肺胞障害は、日本人において高頻度で発症していることが報告されている(非特許文献1)。例えば、ゲフィチニブによるケースは海外での調査における頻度は0.3%であるのに対し、日本人における頻度は3.98%と10倍以上の頻度となっている。また、エルロチニブによるケースは、アジア人を対象とした調査では0.2%であるのに対し、日本人を対象とした調査では2.7%であり、これも10倍以上の頻度となっている。また、特発性肺線維症患者において、他国より高頻度に急性増悪が起こり、高い致死率を示すことが報告されている(非特許文献2)。びまん性肺胞障害による日本人死者は、年間数千人に及ぶと推定されている。もっとも、日本人に限らず、海外においても、頻度はともかくとしても、薬剤の副作用により死亡するケースが存在するということは、重大な問題である。

産業上の利用分野


本発明は、(1)MUC4遺伝子多型を検出することを含む、びまん性肺胞障害の発症リスクの判定方法、(2)MUC4遺伝子多型を検出することを含む、抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法、および、(3)それらの判定に用いるキット、などに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
びまん性肺胞障害の発症リスクの判定方法であって、
MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型を検出することを含む
判定方法。

【請求項2】
請求項1に記載の判定方法であって、
前記「MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型」が、前記MUC4遺伝子のエクソン2に存在する遺伝子多型であること
を特徴とする判定方法。

【請求項3】
請求項2に記載の判定方法であって、
前記検出する遺伝子多型が、下記の(1)から(6)よりなる群より選択される少なくとも一つの一塩基多型;
(1)rs150551454(染色体3番、塩基番号195507491番目の塩基におけるC/T多型)、
(2)rs62282480(染色体3番、塩基番号195510749番目の塩基におけるC/A多型)、
(3)rs2911272(染色体3番、塩基番号195510773番目の塩基におけるA/G多型)、
(4)rs413807(染色体3番、塩基番号195510827番目の塩基におけるC/T多型)、
(5)rs6805660(染色体3番、塩基番号195512042番目の塩基におけるT/C多型)、および、
(6)rs62282486(染色体3番、塩基配列195512245番目の塩基におけるT/C多型)、
であること
を特徴とする判定方法。

【請求項4】
請求項2に記載の判定方法であって、
前記検出する遺伝子多型が、下記の(5)および(6)の一塩基多型;
(5)rs6805660(染色体3番、塩基番号195512042番目の塩基におけるT/C多型)、
(6)rs62282486(染色体3番、塩基配列195512245番目の塩基におけるT/C多型)、
を含むこと
を特徴とする判定方法。

【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の判定方法であって、
前記びまん性肺胞障害が、薬剤の投与に起因すること
を特徴とする判定方法。

【請求項6】
請求項5に記載の判定方法であって、
前記薬剤が、抗癌剤であること
を特徴とする判定方法。

【請求項7】
請求項6に記載の判定方法であって、
前記抗癌剤が、分子標的薬、代謝拮抗剤、および、微小管脱重合阻害薬からなる群より選択される少なくとも一種であること
を特徴とする判定方法。

【請求項8】
請求項6に記載の判定方法であって、
前記抗癌剤が、ゲフィチニブ、エルロチニブ、クリゾチニブ、ゲムシタビン、イリノテカン、ペメトレキセド、および、ドセタキセルからなる群より選択されるいずれか一種であること
を特徴とする判定方法。

【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載の判定方法であって、
前記びまん性肺胞障害が、特発性肺線維症の急性増悪に起因すること
を特徴とする判定方法。

【請求項10】
抗癌剤療法の副作用の発症リスクを判定する方法であって、
抗癌剤の投与が予定される患者における、MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型を検出することを含む
方法。

【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記副作用が、びまん性肺胞障害であること
を特徴とする方法。

【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、
前記抗癌剤が、ゲフィチニブ、エルロチニブ、クリゾチニブ、ゲムシタビン、イリノテカン、ペメトレキセド、および、ドセタキセルからなる群より選択されるいずれか一種であること
を特徴とする方法。

【請求項13】
MUC4遺伝子に存在する遺伝子多型を検出するための、びまん性肺胞障害の発症リスクの判定用キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015503002thum.jpg
出願権利状態 公開


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