TOP > 国内特許検索 > 歯周組織再生用材料

歯周組織再生用材料

国内特許コード P170013733
整理番号 (S2013-1020-N0)
掲載日 2017年3月14日
出願番号 特願2015-521440
出願日 平成26年6月2日(2014.6.2)
国際出願番号 JP2014064633
国際公開番号 WO2014196503
国際出願日 平成26年6月2日(2014.6.2)
国際公開日 平成26年12月11日(2014.12.11)
優先権データ
  • 特願2013-119441 (2013.6.6) JP
発明者
  • 本田 雅規
  • 秋田 大輔
  • 加野 浩一郎
  • 松本 太郎
  • 金子 正
  • 山中 克之
  • 坂井 裕大
出願人
  • 学校法人日本大学
  • 株式会社ジーシー
発明の名称 歯周組織再生用材料
発明の概要 本発明は、簡便で安全な歯周組織再生用材料の提供や、歯周組織を再生する方法の提供を課題とする。
脱分化脂肪細胞(DFAT)を含む歯周組織再生用材料を、簡便で安全な歯周組織再生用材料として提供する。また、該歯周組織再生用材料により、歯周組織を再生する方法を提供する。
従来技術、競合技術の概要


プラーク細菌やその代謝産物によって歯周組織に炎症が起こることにより、歯周組織が破壊される。破壊された歯周組織の再生は、プラーク等の原因除去療法では不可能であることから、近年、様々な歯周組織の再生技術が開示されている。
例えば、特許文献1では、幹細胞を細胞支持体上で培養して得られる組織または器官再生用材料が開示されている。そして、間葉系幹細胞を含む該材料が、イヌの下顎骨領域の骨欠損部位への移植において良好な骨形成能を示したことを確認している。
特許文献2では、歯または歯周組織から単離したSSEA-4陽性間葉系幹細胞の脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞等への分化を確認している。そして、この文献においてSSEA-4陽性間葉系幹細胞を分化させて歯あるいは歯周組織としたものを歯周組織に移植することで歯周組織の再生を行うことが記載されている。また、特許文献3は乳歯歯髄間葉系幹細胞、永久歯歯髄間葉系幹細胞の培養法に関するものであるが、この方法によって培養された細胞を歯周組織等の再生用とすることが記載されている。
その他にも歯周組織の再生技術として、特許文献4では、BMP-2、ヘパラン硫酸、ヘパリン等を有効成分とする細胞の細胞増殖促進剤、分化促進剤を歯周組織の形成促進、再生促進剤とすることが開示されている。
さらに、脂肪組織由来の間質細胞群による歯周組織の再生についても検討されている(非特許文献1)。



これらは歯周組織の再生にあたり、有用な技術であるといえるが、例えば、特許文献1~3に記載されているような間葉系幹細胞や、歯周組織から間葉系幹細胞を単離するには、材料を提供するヒト等において抜歯の必要や、侵襲・疼痛が大きい等の問題があり、現実的な方法とはいえなかった。また、非特許文献1の間質脂肪細胞の培養には簡便かつ大量に採取することはできるものの、多様な細胞から構成されるため年齢や症例によって移植結果に差異が生じるおそれがあった。
そこで、より簡便で安全な歯周組織再生用材料の提供や、歯周組織を再生する方法の提供が望まれていた。



ところで、これらの特許文献に開示されているような幹細胞とは異なる細胞であって幹細胞と同様な分化能を有する、脱分化脂肪細胞(DFAT)が知られている。DFATは、脂肪組織を構成する成熟脂肪細胞を単離し、天井培養法を用いることで自発的に脱分化を開始して多分化能を獲得した細胞であり、筋芽細胞や軟骨細胞への分化が可能であることが知られている(特許文献5)。
しかし、これまで、DFATを歯周組織の再生に利用した例は知られていない。なお、ラットの上顎臼歯部に骨欠損部を作製し、DFATをアテロコラーゲンスポンジからなる担体(Scaffold)とともに移植して歯周組織の再生可能性について検討した報告がある(非特許文献2)。しかし、本報告では、移植後の歯周組織の再生は、DFATと担体の両方を移植した群と、担体のみを移植した群の両方に再生が認められ、その有意差については明らかにされていない。したがって、DFAT自体に再生能があることは確認されているとはいえない。さらに、担体についても有効であったかどうかに関する記載も認めない。
また、当該文献には、新生骨面、新生歯根膜、結合組織においてGFP陽性細胞を認めたことは記載されているものの、DFAT細胞によって組織の再生が行われたのかどうかについては明らかではなく、あくまでも、DFATが歯周組織再生に関与している可能性について記載するにとどまる。

産業上の利用分野


本発明は、脱分化脂肪細胞(Dedifferentiated Fat Cells;DFAT(以下、DFATと示す場合がある))を含む歯周組織再生用材料に関する。
また、該歯周組織再生用材料により、歯周組織を再生する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
脱分化脂肪細胞を含む歯周組織再生用材料。

【請求項2】
さらに担体を含む請求項1に記載の歯周組織再生用材料。

【請求項3】
担体が乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)を主成分とする担体である請求項2に記載の歯周組織再生用材料。

【請求項4】
担体が、乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)を主成分とする気孔率が60%以上95%以下の担体である請求項2に記載の歯周組織再生用材料。

【請求項5】
担体が、顆粒状の乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)を成型して得られるブロック状の担体である請求項2~4のいずれかに記載の歯周組織再生用材料。

【請求項6】
組織再生用吸収性メンブレンと組み合わせて使用する請求項1~5のいずれかに記載の歯周組織再生用材料。

【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の歯周組織再生用材料および組織再生吸収性メンブレンを含む歯周組織再生用キット。

【請求項8】
組織再生吸収性メンブレンが乳酸-グリコール酸共重合体膜またはコラーゲン膜である請求項7に記載の歯周組織再生用キット。

【請求項9】
請求項1~6のいずれかに記載の歯周組織再生用材料を歯周組織欠損部に移植する工程を含む歯周組織を再生する方法。

【請求項10】
さらに、移植部に組織再生吸収性メンブレンを被覆する工程を含む請求項9に記載の歯周組織を再生する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
日本大学産官学連携知財センター(通称NUBIC,ニュービック)は,技術移転機関と知的財産本部の機能を兼ね備えた日本大学の産学連携の窓口です。
NUBICは,日本大学全教職員や大学院生・学部学生の豊富なアイデアや研究成果を,知的財産として戦略的に創出・保護・管理し,産業界のニーズとのマッチングを図り,企業の研究開発,新製品開発,新規事業の立上げが円滑に行われるようサポートいたします。
お気軽にご相談ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close