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ハイドロゲルを担体として過酸化水素を徐放する腫瘍内局注用の放射線/化学療法増感剤

国内特許コード P170013740
整理番号 (S2013-0542-N0)
掲載日 2017年3月14日
出願番号 特願2015-500320
出願日 平成26年2月14日(2014.2.14)
国際出願番号 JP2014053542
国際公開番号 WO2014126222
国際出願日 平成26年2月14日(2014.2.14)
国際公開日 平成26年8月21日(2014.8.21)
優先権データ
  • 特願2013-028413 (2013.2.15) JP
発明者
  • 小川 恭弘
  • 徳廣 志保
  • 小田 秀樹
  • 横田 典和
  • 明間 陵
出願人
  • 国立大学法人高知大学
発明の名称 ハイドロゲルを担体として過酸化水素を徐放する腫瘍内局注用の放射線/化学療法増感剤
発明の概要 より長期間過酸化水素の分解が防がれ、その効果が持続する放射線増感剤または抗がん化学療法増感剤を提供する。
本発明の放射線増感剤または抗がん化学療法増感剤は、過酸化水素及び架橋ゼラチンゲルを含むハイドロゲルを併用することを特徴とする。
従来技術、競合技術の概要


放射線治療は、悪性腫瘍の局所治療法として外科的手術に次ぐ方法であり、高齢患者に適用でき、また正常臓器や組織が温存できるという点から、昨今治療患者数が激増している治療方法である。しかしながら、現在、当該放射線治療に汎用されているリニア・アクセラレータによる高エネルギーエックス線及び電子線は、低LET(linear energy transfer)放射線であり、その生物学的効果は比較的低い。そのため、悪性黒色腫や種々の肉腫、多型性神経膠芽腫などの腫瘍にはリニア・アクセラレータによる放射線治療の効果は乏しい。また数cm以上にまで増大した局所進行癌は、低酸素性腫瘍細胞数が多く、また多量の抗酸化酵素を含むために放射線抵抗性であるだけでなく、抗がん化学療法に対しても抵抗性を示すことが少なくない。



本発明者等は、既にこのような放射線治療及び抗がん化学療法に抵抗性を示す腫瘍に対して、過酸化水素を併用することが有効であることを確認している(例えば非特許文献1~3)。



また、本発明者等は、患部への刺激が強く腫瘍内で分解されやすい過酸化水素を腫瘍内に投与するために、過酸化水素とヒアルロン酸またはその塩を併用することが最も有効であることを確認している(例えば特許文献1、非特許文献4~7)。

産業上の利用分野


本発明は、放射線または抗がん剤による腫瘍の治療効果を高めるための増感剤、特に放射線照射または抗がん剤投与の際に、腫瘍患部に注入して用いられる徐放性の放射線治療または抗がん剤治療の増感剤に関する。また、本発明はかかる増感剤を用いた抗がん療法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
放射線または抗がん剤による腫瘍の治療効果を高めるための、
(a)過酸化水素、及び
(b)架橋ゼラチンゲルを含むハイドロゲル
を組み合わせてなる増感剤であって、前記増感剤が腫瘍患部に局所投与されるものである、増感剤。

【請求項2】
腫瘍が、放射線または抗がん剤による治療に対して抵抗性を示すものである、請求項1に記載の増感剤。

【請求項3】
前記増感剤の第一回目の投与が、第一回目の放射線照射または抗がん剤投与開始日の3日前から放射線照射または抗がん剤投与開始までに行われることを特徴とする、請求項1または2に記載の増感剤。

【請求項4】
前記増感剤の第二回目の投与が、第一回目の前記増感剤の投与の5~14日後に行われることを特徴とする、請求項3に記載の増感剤。

【請求項5】
架橋ゼラチンゲルが、4.5~5.5の等電点を有するゼラチンから調製されるものであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の増感剤。

【請求項6】
架橋ゼラチンゲルの含水率が、92~99.7%であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の増感剤。

【請求項7】
最終製剤が、架橋ゼラチンゲルの乾燥重量に換算して、腫瘍体積200mm当たり0.1~10mgの割合で投与されるものである、請求項1~6のいずれか一項に記載の増感剤。

【請求項8】
最終製剤中の過酸化水素の含有量が0.01~3.5重量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載の増感剤。

【請求項9】
以下の工程を含む、腫瘍の治療方法:
(1)(a)過酸化水素、及び(b)架橋ゼラチンゲルを含むハイドロゲルを組み合わせてなる増感剤を、腫瘍患部に局所投与する工程、及び
(2)腫瘍患部に放射線を照射するか、または抗がん剤を腫瘍を患う患者に投与する工程。

【請求項10】
放射線または抗がん剤を使用した腫瘍の治療のための組成物であって、前記組成物が、
(a)過酸化水素、及び
(b)架橋ゼラチンゲルを含むハイドロゲル
を組み合わせてなり、前記組成物が腫瘍患部に局所投与されるものである、組成物。

【請求項11】
放射線または抗がん剤による腫瘍の治療効果を高める増感剤の製造のための、下記(a)及び(b)を組み合わせてなる、腫瘍患部に局所投与する組成物の使用:
(a)過酸化水素
(b)架橋ゼラチンゲルを含むハイドロゲル。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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