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創傷または線維症の治療剤 NEW

国内特許コード P170013770
整理番号 (S2013-0756-N0)
掲載日 2017年3月15日
出願番号 特願2015-508606
出願日 平成26年3月26日(2014.3.26)
国際出願番号 JP2014058627
国際公開番号 WO2014157380
国際出願日 平成26年3月26日(2014.3.26)
国際公開日 平成26年10月2日(2014.10.2)
優先権データ
  • 特願2013-066606 (2013.3.27) JP
発明者
  • 森 亮一
  • 下川 功
出願人
  • 国立大学法人 長崎大学
発明の名称 創傷または線維症の治療剤 NEW
発明の概要 創傷または臓器の線維化に対して短期間で簡便な治療手段を提供する。FoxO1の発現を特異的に阻害する物質を含有する、創傷または線維症の治療剤。前記阻害物質は、アンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸もしくはリボザイムまたはそれらの発現ベクターであることが好ましい。
従来技術、競合技術の概要


皮膚創傷治癒過程は、炎症細胞浸潤主体の「炎症期」(マウスモデルでは受傷後3日迄)、再上皮化、肉芽形成、血管新生の「増殖期」(マウスモデルでは受傷後7日頃迄)、過剰に生産された細胞外基質が分解される「成熟期」(マウスモデルでは受傷後7日頃以降)からなる生体防御反応で、一連の過程は細胞表面やサイトカインを介した細胞間相互作用で制御されている。通常、創傷治癒後に瘢痕(線維化)が残るが、胎生期の皮膚創傷修復部位では瘢痕が形成されず、皮膚組織が完全に再生する。この場合、創傷部位に炎症細胞の集簇が観察されないことから、炎症細胞が瘢痕形成に深く関与していると示唆されるが、その機序は未だ明らかでない。



現在、創傷治癒の遅延や皮膚の線維化(瘢痕、ケロイド、肥厚性瘢痕等)の治療法として、シリコンジェルシート、増殖因子の塗布、ステロイド、圧迫療法、外科的手術等が挙げられる。基本的には、年単位の非常に長い期間をかけて行うことが一般的である。



FoxOファミリーは、酵母からほ乳類に至るまで代謝、老化等の様々な高次生命現象に関与していることが明らかとなっている。ほ乳類における転写因子Fox0ファミリーは、FoxO1、FoxO3a、FoxO4、FoxO6によって構成されている。FoxO1については、ノックアウトマウスの解析から正常な血管新生に重要な役割を果たすことが知られている(非特許文献1)。しかし、皮膚創傷治癒過程における役割については未だ機能解析がなされていない。



本発明者らは、オステオポンチンタンパク質に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドが創傷治癒に有効であることを見出し(非特許文献2)、特許出願している(特許文献1)。

産業上の利用分野


本発明は、創傷または線維症の治療剤に関する。詳しくは、転写因子FoxO1の発現を抑制する核酸等を含有する創傷または線維症の治療剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
FoxO1の発現を特異的に阻害する物質を含有する、創傷または線維症の治療剤。

【請求項2】
前記阻害物質が、アンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸もしくはリボザイムまたはそれらの発現ベクターである、請求項1に記載の治療剤。

【請求項3】
前記アンチセンス核酸が、配列番号1または3の塩基配列に対応するmRNAにおける18~40個の連続する塩基配列の相補配列を含むものである、請求項2に記載の治療剤。

【請求項4】
前記アンチセンス核酸が非修飾のホスホジエステルオリゴデオキシヌクレオチドである、請求項2または3に記載の治療剤。

【請求項5】
前記アンチセンス核酸が化学修飾されたオリゴデオキシヌクレオチドである、請求項2または3に記載の治療剤。

【請求項6】
前記RNAi誘導性核酸がsiRNAである、請求項2に記載の治療剤。

【請求項7】
前記siRNAが、配列番号1または3の塩基配列に対応するmRNAにおける18~25個の連続する塩基配列を含むセンス鎖と、その相補配列を含むアンチセンス鎖からなるものである、請求項6に記載の治療剤。

【請求項8】
線維症が、強皮症、腎線維症、心線維症、肺線維症、口腔線維症、心内膜心線維症、三角筋線維症、膵炎、炎症性大腸炎、クローン病、結節性筋膜炎、好酸球性筋膜炎、線維症候群、後腹膜線維症、肝線維症、肝硬変、慢性腎不全、骨髄線維症、薬剤誘導性エルゴチン中毒、リー-フラウメニ症候群における神経膠芽腫、散発性神経膠芽腫、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性症候群、子宮癌、乳癌、カポジ肉腫、ハンセン病、コラーゲン蓄積大腸炎、急性線維症および拘縮からなる群より選ばれる請求項1~7のいずれか1項に記載の治療剤。

【請求項9】
FoxO1の発現を特異的に阻害する物質の治療上有効量をそれを必要とする対象に投与する工程を含有する、創傷または線維症の治療方法。

【請求項10】
前記阻害物質が、アンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸もしくはリボザイムまたはそれらの発現ベクターである、請求項9に記載の治療方法。

【請求項11】
前記アンチセンス核酸が、配列番号1または3の塩基配列に対応するmRNAにおける18~40個の連続する塩基配列の相補配列を含むものである、請求項10に記載の治療方法。

【請求項12】
前記アンチセンス核酸が非修飾のホスホジエステルオリゴデオキシヌクレオチドである、請求項10または11に記載の治療方法。

【請求項13】
前記アンチセンス核酸が化学修飾されたオリゴデオキシヌクレオチドである、請求項10または11に記載の治療方法。

【請求項14】
前記RNAi誘導性核酸がsiRNAである、請求項10に記載の治療方法。

【請求項15】
前記siRNAが、配列番号1または3の塩基配列に対応するmRNAにおける18~25個の連続する塩基配列を含むセンス鎖と、その相補配列を含むアンチセンス鎖からなるものである、請求項14に記載の治療方法。

【請求項16】
線維症が、強皮症、腎線維症、心線維症、肺線維症、口腔線維症、心内膜心線維症、三角筋線維症、膵炎、炎症性大腸炎、クローン病、結節性筋膜炎、好酸球性筋膜炎、線維症候群、後腹膜線維症、肝線維症、肝硬変、慢性腎不全、骨髄線維症、薬剤誘導性エルゴチン中毒、リー-フラウメニ症候群における神経膠芽腫、散発性神経膠芽腫、骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性症候群、子宮癌、乳癌、カポジ肉腫、ハンセン病、コラーゲン蓄積大腸炎、急性線維症および拘縮からなる群より選ばれる請求項9~15のいずれか1項に記載の治療方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015508606thum.jpg
出願権利状態 公開
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