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糸状菌の高密度培養株を用いた有用物質生産方法

国内特許コード P170013822
整理番号 (S2013-0110-N0)
掲載日 2017年3月16日
出願番号 特願2014-545784
登録番号 特許第6132847号
出願日 平成25年11月8日(2013.11.8)
登録日 平成29年4月28日(2017.4.28)
国際出願番号 JP2013080352
国際公開番号 WO2014073674
国際出願日 平成25年11月8日(2013.11.8)
国際公開日 平成26年5月15日(2014.5.15)
優先権データ
  • 特願2012-247276 (2012.11.9) JP
発明者
  • 阿部 敬悦
  • 五味 勝也
  • 吉見 啓
出願人
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 糸状菌の高密度培養株を用いた有用物質生産方法
発明の概要
本発明が解決すべき課題は、本発明は、糸状菌を高密度培養し、それにより有用物質を大量生産することを可能とすることである。本発明は、α-1,3-グルカンを発現しない変異型の糸状菌を培養して、当該糸状菌に物質を生成させる工程、及び得られた物質を回収する工程を含む、物質生産方法を提供する。
従来技術、競合技術の概要


糸状菌とは、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称であり、有機酸、色素、農薬原体等の化成品、ペニシリン、スタチン類等の医薬品等の低分子化合物;アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼの産業用酵素等の発酵生産に使用されている。



例えば、特許文献1には、グルコース含有溶液に好熱性菌由来β-グルコシダーゼを添加し、縮合反応により2糖類含有溶液を製造する工程、および2糖類含有溶液を含む培地を使用して糸状菌培養によりセルラーゼを製造する工程を含む、セルラーゼの製造方法が記載されている。



また、特許文献2には、真菌ペプチドをプロセシングしてC-末端からペプチドおよび/またはN-末端からペプチドを切除して、ホスホリパーゼ活性をもつ特定のアミノ酸配列からなるコアペプチドを生成せしめる工程を含むホスホリパーゼの製造方法が記載されている。



また、特許文献3~7には、糸状菌による物質生産の効率化を目的に、糸状菌を宿主として機能するように構築された発現ベクター、また該発現ベクターに同種または異種タンパク質をコードする遺伝子が機能的に連結されてなるプラスミドを糸状菌へ導入し形質転換体を作成する方法、さらに該形質転換体の利用がアミラーゼ、セルラーゼ等の酵素や、ペニシリン等の低分子化合物の増産に資すること、が記載されている。



上記のように、糸状菌は、多種多様な有用物質を生産できるという利点を有する。しかし、糸状菌は、その液体培養工程において、菌糸が絡まり塊状に集塊し、高密度培養ができないという問題、有用物質の生産量が低下するという問題、有用物質の生産工程の煩雑化という問題を発生し、様々な視点から解決が試みられている(例えば、特許文献8~9)。

産業上の利用分野


[関連出願の相互参照]
本出願は、2012年11月9日に出願された、日本国特許出願第2012-247276号明細書(その開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。
本発明は、糸状菌を用いた有用物質の生産方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
α-1,3-グルカンを発現しない変異型の糸状菌を培養して、当該糸状菌に物質を生成させる工程、及び
得られた物質を回収する工程
を含む、物質生産方法であって、
前記α-1,3-グルカンを発現しない変異型の糸状菌を培養して、当該糸状菌に物質を生成させる工程を液体培地で行い、かつ前記物質がα-1,3-グルカン、β-1,3-グルカン、ポリガラクトース、グルコース、ガラクトース、グルコサミン、アミノ酸、マンノース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン及びキチン以外の物質である、方法

【請求項2】
前記変異型糸状菌がα-1,3-グルカン合成酵素agsの少なくとも2つを欠損しており、かつ少なくともagsBが欠損している、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
糸状菌が、アスペルギルス属、ペニシリウム属、トリコデルマ属、セファロスポリウム属、又はアクレモニウム属に属する、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
糸状菌が、アスペルギルス ニドランス、アスペルギルス オリゼ、アスペルギルス ニガー、又はアスペルギルス フミガタスである、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
糸状菌がアスペルギルス オリゼである、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
前記物質がペニシリン、スタチン類、セファロスポリン、麹酸、クエン酸及びリンゴ酸からなる群より選択される少なくとも一種の低分子化合物;アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ペプチターゼ、エステラーゼ及び酸化酵素からなる群より選択される少なくとも一種の高分子化合物;有機酸、色素、農薬原体からなる群より選択される少なくとも一種の化成品;ならびに医薬品として用いられる物質からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014545784thum.jpg
出願権利状態 登録
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