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L-システイン生産能が高められた腸内細菌科に属する細菌 NEW

国内特許コード P170013835
整理番号 (S2013-0746-N0)
掲載日 2017年3月16日
出願番号 特願2015-506742
出願日 平成26年3月14日(2014.3.14)
国際出願番号 JP2014056872
国際公開番号 WO2014148377
国際出願日 平成26年3月14日(2014.3.14)
国際公開日 平成26年9月25日(2014.9.25)
優先権データ
  • 特願2013-056247 (2013.3.19) JP
発明者
  • 大津 厳生
  • 仲谷 豪
  • 玉越 愛
  • 高橋 砂予
  • 高木 博史
出願人
  • 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学
発明の名称 L-システイン生産能が高められた腸内細菌科に属する細菌 NEW
発明の概要 O-アセチルセリンスルフヒドリラーゼBの活性が低下するように改変された腸内細菌科に属する細菌であって、チオ硫酸結合タンパク質のC末端領域が欠失するように改変され、且つ硫酸塩存在下におけるL-システイン生産能が高められたことを特徴とする、腸内細菌科に属する細菌を用いることによって、L-システインを安価に且つ効率的に製造することができる。
従来技術、競合技術の概要


システイン・シスチン類は、医薬品、化粧品、食品等の多岐にわたる分野で利用されている。システインは、主に、人・動物の毛に多く含まれるアミノ酸であることから、古典的にはこれらの毛を加水分解することにより製造されてきた。しかし、製品の安全性をより高めるという観点、及び環境への影響をより少なくするという観点から、多くの他のアミノ酸と同様に発酵法によって製造することが望まれている。



従来から、腸内細菌科に属する細菌を用いた発酵法によりシステインを製造する方法が各種報告されている(特許文献1及び2)。腸内細菌科に属する細菌、例えば大腸菌には、システインを生合成する経路として、硫黄源として硫酸塩を利用する経路(硫酸経路)と、硫黄源としてチオ硫酸塩を利用する経路(チオ硫酸経路)の2つの経路が存在する(非特許文献1)。



腸内細菌科に属する細菌を用いてシステインを製造する場合、一般に、硫黄源として硫酸塩のみを含む培地を用いても、効率的にシステインを製造することができないが、硫黄源として硫酸塩に加えてチオ硫酸塩も含む培地を用いると、より効率的なシステインを製造できることが知られている。



しかしながら、硫黄源として用いるチオ硫酸塩は、硫酸塩に比べて非常に高価である。そこで、硫黄源として、安価な硫酸塩を用い、且つ効率的にシステインを製造する方法の開発が求められている。

産業上の利用分野


本発明は、硫酸塩存在下におけるL-システイン生産能が高められた腸内細菌科に属する細菌、及び該細菌を用いたL-システインの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
O-アセチルセリンスルフヒドリラーゼBの活性が低下するように改変された腸内細菌科に属する細菌であって、
チオ硫酸結合タンパク質のC末端領域が欠失するように改変され、且つ
硫酸塩存在下におけるL-システイン生産能が高められたことを特徴とする、
腸内細菌科に属する細菌。

【請求項2】
前記チオ硫酸結合タンパク質が下記(a)又は(b)に記載のタンパク質である、請求項1に記載の細菌:
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、又は
(b)配列番号1に示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つチオ硫酸結合活性を有するタンパク質。

【請求項3】
前記C末端領域が下記(c)又は(d)に記載の領域である、請求項2に記載の細菌:
(c)配列番号1に示されるアミノ酸配列の274~300番目のアミノ酸からなる領域を含む領域、又は
(d)配列番号1に示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列において、配列番号1に示されるアミノ酸配列の274~300番目のアミノ酸からなる領域を含む領域に対応する領域。

【請求項4】
前記O-アセチルセリンスルフヒドリラーゼBが下記(e)又は(f)に記載のタンパク質である、請求項1~3のいずれかに記載の細菌:
(e)配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、又は
(f)配列番号3に示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つO-アセチルセリンスルフヒドリラーゼB活性を有するタンパク質。

【請求項5】
前記O-アセチルセリンスルフヒドリラーゼBをコードする遺伝子が破壊されている、請求項1~4のいずれかに記載の細菌。

【請求項6】
前記腸内細菌科に属する細菌がエシェリヒア属細菌である、請求項1~5のいずれかに記載の細菌。

【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の細菌を培地中で培養して得られた培養物からL-システインを採取することを特徴とする、L-システインの製造方法。

【請求項8】
前記培地が硫黄源として硫酸塩を含む、請求項7に記載の製造方法。

【請求項9】
前記培地が硫黄源としてさらにチオ硫酸塩を含む、請求項8に記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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