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タウ凝集阻害剤 NEW

国内特許コード P170013850
整理番号 (S2013-0409-N0)
掲載日 2017年3月16日
出願番号 特願2015-509918
出願日 平成26年4月2日(2014.4.2)
国際出願番号 JP2014001919
国際公開番号 WO2014162737
国際出願日 平成26年4月2日(2014.4.2)
国際公開日 平成26年10月9日(2014.10.9)
優先権データ
  • 特願2013-076614 (2013.4.2) JP
発明者
  • 宮坂 知宏
  • 杉本 八郎
  • 時實 梨衣
  • 新崎 由紀
  • 大江 洋平
  • 太田 哲男
  • 高島 明彦
  • 添田 義行
  • 井原 康夫
  • 井上 善一
出願人
  • 学校法人同志社
  • 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
発明の名称 タウ凝集阻害剤 NEW
発明の概要 細胞内のタウ凝集を十分に抑制できるタウ凝集阻害剤を提供する。炭化水素基を除く、電子供与性の置換基Rを、カテコール環の4位に有する4位置換カテコール構造化合物又はその塩を含む。4位置換カテコール構造化合物は、好ましくは4-アミノカテコール又は1,2,4-ベンゼントリオールである。対象となるタウオパチーは、例えば、AD、ダウン症、前頭側頭型認知症、皮質基底核変性症(CBD)、又は進行性核上性麻痺(PSP)である。
従来技術、競合技術の概要


アルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)は、認知機能低下や人格の変化を主な症状とする認知症の一種である。認知症は85歳以上の日本人口の約25%が発症するcommon diseaseであるが、ADがそのうち約半数を占めている。2011年の日本には約160~180万人のAD患者が存在し、今後の高齢化に従い患者数は増加の一途を辿る。これはとりわけ少子高齢化が進む我が国において深刻な問題となっている。



ADの予防と治療について現在最も有効とされているアセチルコリンエステラーゼ阻害薬は、軽度乃至中度の患者に部分的に効果を有するのみであり、病状が進行した患者に対する有効性については否定的な見解が多い。



AD患者の神経病理学的所見においてはβアミロイドからなる老人斑とタウタンパク質が異常に重合し形成される神経原線維変化(Neurofibrillary Tangles: NFT)の二つが特徴的であるにもかかわらず、現在のAD研究はアミロイドβペプチドの異常がAD発症の引き金であるとするアミロイドβ仮説に基づくものが主流である。



しかしながら、家族性前頭側頭型認知症(FTDP)ではタウ遺伝子の変異によりNFTの形成が促進され認知症状が出現すること、タウタンパク質が脳内で凝集・蓄積するだけで神経細胞に異常が生ずること等が明らかとなってきている。そのため、近年、タウの凝集とAD発症との関係について大きな注目が集まっている。



タウタンパク質は中枢神経細胞に多量に存在し、脳の神経ネットワークを構成する神経軸索の機能に必須なタンパク質であるが、タウタンパク質が細胞内で不溶性の凝集を作ると軸索輸送がうまくいかず、神経細胞の死を招く。



特許文献1には、ADの症状改善のため、タウ凝集を阻害するナフトキノン型化合物を主成分とする薬剤が記載されている。この薬剤によれば細胞内のタウ凝集がある程度抑制されるため、NFTの形成が抑制されることによりADの症状が緩和される。

産業上の利用分野


本発明は、神経脱落及びシナプス消失の原因となるタウ凝集体の形成を阻害するタウ凝集阻害剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
カテコール、
炭化水素基を除く、電子供与性の置換基Rを、カテコール環の4位に有する4位置換カテコール構造化合物、若しくは
電子供与性の置換基Rを、カテコール環の3位に有する3位置換カテコール構造化合物、
又はこれらの塩を含む、
タウオパチーの予防及び/又は治療に用いられるタウ凝集阻害剤。

【請求項2】
前記4位置換カテコール構造化合物は、アミノ基、水酸基、アルコキシ基又はチオール基の何れかからなる置換基Rを、カテコール環の4位に有するものである請求項1記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項3】
前記4位置換カテコール構造化合物は、4-アミノカテコールである請求項2記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項4】
前記4位置換カテコール構造化合物は、1,2,4-ベンゼントリオールである請求項2記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項5】
前記4位置換カテコール構造化合物は、
4-(イソペンチルアミノ)カテコール、又は、
4-メトキシカテコールであることを特徴とする請求項2記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項6】
前記4位置換カテコール構造化合物は、
4-(4-アミノブタノイルアミノ)カテコール、
4-(モルホリノカルボニルアミノ)カテコール、又は、
4-(ジイソペンチルアミノ)カテコール
であることを特徴とする請求項1記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項7】
前記3位置換カテコール構造化合物は、アミノ基、水酸基、アルコキシ基又はチオール基の何れかからなる置換基Rを、カテコール環の3位に有するものである請求項1記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項8】
前記3位置換カテコール構造含有化合物は、3-メトキシカテコールである請求項7記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項9】
前記3位置換カテコール構造含有化合物は、ピロガロールである請求項7記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項10】
前記3位置換カテコール構造含有化合物は、3-アミノカテコールである請求項7記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項11】
2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド、4-tert-ブチルカテコール、3,4-ジヒドロベンジルアミン、4-クロロアセチルカテコール、1-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-2-モルホリノエタノール、及び、4-クロロカテコールからなる群から選ばれたカテコール構造含有化合物又はその塩を含む、タウオパチーの予防及び/又は治療に用いられるタウ凝集阻害剤。

【請求項12】
前記タウオパチーは、AD、ダウン症、前頭側頭型認知症、皮質基底核変性症(CBD)、又は進行性核上性麻痺(PSP)である請求項1乃至11の何れか1項に記載のタウ凝集阻害剤。

【請求項13】
更に製薬上許容される等張化剤、緩衝剤、溶解補助剤、防腐剤、及びpH調整剤から選択される1又はそれ以上の添加剤を含有する請求項1乃至12の何れか1項に記載のタウ凝集阻害剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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