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貼付型人工皮膚製剤

国内特許コード P170013883
整理番号 (S2013-1065-N0)
掲載日 2017年3月21日
出願番号 特願2015-524052
出願日 平成26年6月24日(2014.6.24)
国際出願番号 JP2014066635
国際公開番号 WO2014208525
国際出願日 平成26年6月24日(2014.6.24)
国際公開日 平成26年12月31日(2014.12.31)
優先権データ
  • 特願2013-136118 (2013.6.28) JP
発明者
  • 青木 茂久
  • 竹澤 俊明
  • 宮崎 歩
  • 平山 博
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
  • 祐徳薬品工業株式会社
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 貼付型人工皮膚製剤
発明の概要 創傷部に人工皮膚としてコラーゲンビトリゲル膜乾燥体を処置するにあたって縫合などの必要性がなく、また、浸出液による汚染等が生じにくく、その取り替えによる二次損傷のリスクもない人工皮膚製剤を提供することを課題とし、当該課題を解決する人工皮膚製剤は、少なくとも粘着性フィルム、接着防止シートおよびコラーゲンビトリゲル膜乾燥体をこの順で含み、前記接着防止シートは、コラーゲンビトリゲル膜が粘着性フィルムの粘着層に付着することを防止するのに十分な大きさで、コラーゲンビトリゲル膜乾燥体の位置と対応する粘着性フィルムの粘着剤層に貼付されてなり、コラーゲンビトリゲル膜乾燥体は、貼付時は、接着防止シート面に固定、保持されながら、粘着フィルムの剥離時には接着防止シートから脱着容易とされたことを特徴とする。
従来技術、競合技術の概要


熱傷などの創傷で皮膚全層が欠損した場合、表皮細胞の再生が最も重要であるが、表皮細胞の再生には、その支持細胞である真皮内の線維芽細胞の再生が必要である。それと同時に、線維芽細胞は真皮内の細胞外マトリックス、即ちコラーゲン産生を担い、微小環境を調整する。通常、創部では線維芽細胞が筋線維芽細胞へ形質転換し、コラーゲン産生を行う。但し、この筋線維芽細胞は非常に強い収縮能を有しており、創部に病的な収縮を来たしケロイドや肥厚性瘢痕を形成するという原因となる。また、熱傷による真皮深部までの皮膚組織欠損の場合も、外傷と同様の機序で、治癒組織に瘢痕を形成する場合があり、特に、女性と小児の整容性に関して深刻なケースが多くみられる。創部治癒後の整容性についての改善が望まれているが、解決法は確立されていない。



現在、創傷治癒を促進しながら、瘢痕形成を抑制するために人工皮膚が使用されており、例えば、スポンジ状のコラーゲンとシリコーン膜を組み合わせたペルナック(スミス・アンド・ネフュー;smith & nephew)や、テルダーミス(オリンパステルモバイオマテリアル株式会社)等が提供されている。



しかしながら、既存の人工皮膚はスポンジ状で厚みがある為、創部への密着性に乏しく、創部に固定する際に縫合等の煩雑な外科的処置が必要である。また、製品の厚みにより、浸出液のドレナージ処理が困難であるという問題も有していた。

産業上の利用分野


本発明は貼付型人工皮膚製剤に関し、更に詳細には、コラーゲンビトリゲル膜乾燥体を使用し、患部に容易に貼付できると共に、当該コラーゲンビトリゲル膜乾燥体がある程度患部に融着した後にこれをカバーした粘着性の材料を剥離する場合でもコラーゲンビトリゲル膜に損傷を与えることのない貼付型人工皮膚製剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
少なくとも粘着性フィルム、接着防止シートおよびコラーゲンビトリゲル膜乾燥体をこの順で含み、前記接着防止シートは、前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体が粘着性フィルムの粘着層に付着することを防止するのに十分な大きさで、コラーゲンビトリゲル膜乾燥体の位置と対応する前記粘着性フィルムの粘着剤層に貼付されてなり、前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体は、貼付時は、前記接着防止シート面に固定、保持されながら、前記粘着フィルムの剥離時には前記接着防止シートから脱着容易とされたことを特徴とする貼付型人工皮膚製剤。

【請求項2】
貼付時の前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体の前記接着防止シート面への固定、保持が、前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体の下に設けられ、その外周部で前記粘着性フィルムの粘着剤層と接着された、窓部を有する額縁状保持シートの窓部の内周部もしくはこれに設けられた突起により行われることを特徴とする請求項1記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項3】
貼付時の前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体の接着防止シート面への固定、保持が、弱い接着力により前記コラーゲンビトリゲル膜乾燥体を、前記接着防止シートに貼付することにより行われることを特徴とする請求項1記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項4】
接着防止シートが片面に剥離処理を施したプラスチックシートである請求項1ないし3の何れかに記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項5】
剥離処理を施したプラスチックシートが、シリコーンコーティングを施したポリエチレンテレフタレートシートである請求項4記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項6】
コラーゲンビトリゲル膜乾燥体が、アテロコラーゲンビトリゲル膜乾燥体である請求項1ないし5の何れかの項記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項7】
皮膚欠損部に容易に貼りつけることが可能であり、貼り換えの際にもコラーゲンビトリゲル膜が粘着性フィルムおよび接着防止シートに接着することなく創傷部に遺残することで、二次損傷を防止する機能を付与することを特徴とする請求項1ないし6の何れかの項記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項8】
創傷部の湿潤環境を粘着性フィルムが保持しつつ、コラーゲンビトリゲル膜乾燥体に含まれるコラーゲン成分が表皮細胞へ足場を供給しつつ、筋線維芽細胞の出現を抑制することで瘢痕形成を抑制して早期の治療を達成することを特徴とする請求項1ないし7の何れかの項記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項9】
コラーゲンビトリゲル膜乾燥体が、3型コラーゲンを含むアテロコラーゲンより作成されたものであり、コラーゲンビトリゲル膜が創傷部へ移行後も長時間遺残し、かつ異物反応を惹起しないことを特徴とする請求項1ないし8の何れかの項記載の貼付型人工皮膚製剤。

【請求項10】
コラーゲンビトリゲルが含有する3型コラーゲンの作用より、創傷部周辺の線維芽細胞におけるTGF-βとCTGFの発現を抑制することにより、線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化転換を抑制することを特徴とする請求項9記載の貼付型人工皮膚製剤。



国際特許分類(IPC)
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出願権利状態 公開
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