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アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防用の医薬組成物

国内特許コード P170013886
整理番号 (S2013-0314-N0)
掲載日 2017年3月21日
出願番号 特願2014-553106
出願日 平成25年12月13日(2013.12.13)
国際出願番号 JP2013083435
国際公開番号 WO2014097978
国際出願日 平成25年12月13日(2013.12.13)
国際公開日 平成26年6月26日(2014.6.26)
優先権データ
  • 特願2012-277068 (2012.12.19) JP
発明者
  • 西村 正樹
出願人
  • 国立大学法人滋賀医科大学
発明の名称 アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防用の医薬組成物
発明の概要 開示されているのは、ILEI、又はILEIをコードするポリヌクレオチドが挿入されたベクターを含む、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防用の医薬組成物、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患を治療及び/又は予防するための化合物のスクリーニング方法、並びにアミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防方法である。
従来技術、競合技術の概要


アミノイドβタンパク質(Aβ)が脳内に異常蓄積することが、アルツハイマー病(AD)の分子病態であり、Aβを減少させることは病態に基づいた治療法となる可能性が期待されている。



Aβは神経細胞においてアミロイドβ前駆体タンパク質(APP)の2段階のタンパク質分解によって産生する。細胞外の膜近傍部位における最初の切断はβセクレターゼ(β-secretase)によって触媒され、分泌型のN末端外部ドメイン(sAPPβ)と膜貫通C末端フラグメント(APP-CTFβ又はAPP-C99)を産生する。次に、膜内のアスパルチルプロテアーゼγセクレターゼ(γ-secretase)(次の4つのコア成分からなる巨大分子複合体:presenilin, nicastrin, anterior pharynx defective-1 (APH-1), presenilin enhancer-2 (PEN-2))が、APP-C99をAβとAPP細胞内ドメイン(AICD)に分解する(図4参照)。APP-C99の分解にはこの他、Aβを産生しない経路も知られている。



アルツハイマー病治療のストラテジー開発の中で、APPからのAβ産生を減少させる方法として、従来γセクレターゼ活性の阻害剤が主に用いられてきた。多くの阻害剤が開発されてきたが、それらγセクレターゼ阻害剤の投与では、臨床治験の結果から細胞内APP-C99の蓄積、及びAPPと共に基質となるNotchタンパク質の切断不全によると考えられる副作用として認知症の憎悪や皮膚癌発症頻度の増加が認められることが明らかとなっている。



特許文献1ではアルツハイマー病のバイオマーカーについて報告されている。具体的には、被験体におけるアルツハイマー病の状態を定性化するための方法に関する発明であって、当該方法は、(a)該被験体由来の生体試料中の少なくとも1つのバイオマーカーを測定する工程であって、該少なくとも1つのバイオマーカーは、サポシンD(I)、サポシンD(II)、サポシンD(III)及びFAM3C(I)から選択される、工程;ならびに(b)該測定結果をアルツハイマー病の状態と関連付ける工程、を包含することを特徴としている。



しかしながら、特許文献1では、4種のタンパク質をアルツハイマー病のバイオマーカーとして使用することが記載されているだけであって、その他の用途については記載されていない。

産業上の利用分野


本発明は、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防用の医薬組成物に関する。さらに、本発明は、アミロイドβタンパク質が蓄積する疾患を治療及び/予防するための化合物のスクリーニング方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ILEI (interleukin-like epithelial-mesenchymal transition inducer)、又はILEIをコードするポリヌクレオチドが挿入されたベクターを含む、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防用の医薬組成物。

【請求項2】
アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患がアルツハイマー病である、請求項1に記載の医薬組成物。

【請求項3】
以下の工程を含む、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患を治療及び/又は予防するための化合物のスクリーニング方法:
(1) ILEIを発現する細胞に候補となる化合物を接触させる工程、及び
(2) 候補となる化合物が存在しない場合と比較し、ILEIの発現レベルを増加させる化合物を選択する工程。

【請求項4】
アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患がアルツハイマー病である、請求項3に記載のスクリーニング方法。

【請求項5】
以下の工程を含む、ILEIと類似の活性を有する、アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患を治療及び/又は予防するための化合物のスクリーニング方法:
(1) アミロイドβタンパク質を産生する細胞に候補となる化合物を接触させる工程、及び
(2) 候補となる化合物が存在しない場合と比較し、Notch切断を阻害せず、アミロイドβタンパク質産生を減少させ且つAPP-CTF (amyloid-β precursor protein C-terminal fragment)を減少させる化合物を選択する工程。

【請求項6】
アミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患がアルツハイマー病である、請求項5に記載のスクリーニング方法。

【請求項7】
ILEI、又はILEIをコードするポリヌクレオチドが挿入されたベクターを投与することを特徴とするアミロイドβタンパク質が異常に蓄積する疾患の治療及び/又は予防方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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