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ヒトMMP2を発現するトランスジェニック非ヒト哺乳類動物

国内特許コード P170014001
整理番号 (S2014-0260-N0)
掲載日 2017年4月7日
出願番号 特願2015-552485
出願日 平成26年12月10日(2014.12.10)
国際出願番号 JP2014082691
国際公開番号 WO2015087916
国際出願日 平成26年12月10日(2014.12.10)
国際公開日 平成27年6月18日(2015.6.18)
優先権データ
  • 特願2013-256900 (2013.12.12) JP
発明者
  • ガバザ エステバン セサル
  • 田口 修
  • 小林 哲
出願人
  • 国立大学法人三重大学
発明の名称 ヒトMMP2を発現するトランスジェニック非ヒト哺乳類動物
発明の概要 【課題】 ヒトマトリックスメタロプロテアーゼ2(human matrix metalloproteinase 2;hMMP2)を全身組織に発現するトランスジェニック(TG)非ヒト哺乳類動物を提供すること、及びCOPD発症モデル動物を提供すること。
【解決手段】 遺伝子発現用プロモーターと、その下流に配置されて全身性に発現を誘導されるhMMP2の全遺伝子領域とを含むことを特徴とするhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物によって達成される。このとき、遺伝子発現用プロモーターは、βアクチンプロモーターであることが好ましく、非ヒト哺乳類動物はマウスであることが好ましい。このTG非ヒト哺乳類動物に、タバコ煙抽出物を吸引させることにより、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を発症させることができる。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


マトリックスメタロプロテアーゼ(matrix metalloproteinase;MMP)は、活性中心に金属イオンを含むタンパク質分解酵素の総称であるメタロプロテアーゼの一群である。MMPには、1, 2, 3, 7, 8, 9, 10など20種類以上のタイプが知られている。MMPは、コラーゲン・プロテオグリカン・エラスチンなどから成る細胞外マトリックスの分解、細胞表面に発現するタンパク質の分解、及び生理活性物質のプロセシングなどの作用を示す。MMPのうち、ヒトMMP1(hMMP1)を発現するトランスジェニック(TG)非ヒト哺乳類動物(マウス)の報告がある(非特許文献1)。このTGマウスでは、肺組織中にhMMP1を発現するものの、全身の臓器での発現は認められない。また、hMMP2を全身に発現するTG非ヒト哺乳類動物については、知られていなかった。



一方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、以前から病理学的に肺気腫と称されていた疾患概念と、臨床的に慢性気管支炎と呼ばれていた疾患概念を統一した総称である。2001年の国際ガイドライン(GOLD)および日本呼吸器学会の診療ガイドラインにこれらのことが明記され、日本および国際的な学会レベルでも本疾患概念は公式のものとなっている。COPDのうち肺気腫は、肺胞壁の破壊的変化を伴う疾患であり、気道や終末細気管支から末梢にかけての含気区域が異常に拡大する病態を示す。COPDの進行は緩慢ではあるが、放置するとさらに肺性心に移行する。COPDは、20年以上の喫煙歴を経て発症する病気である。日本では2011年のCOPDによる死亡者数は16,639人であり、増加傾向にある。

産業上の利用分野


本発明は、ヒトMMP2(metalloproteinase2;メタロプロテアーゼ2:以下「hMMP2」という)を発現するトランスジェニック(TG)非ヒト哺乳類動物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
遺伝子発現用プロモーターと、その下流に配置されて全身性に発現を誘導されるヒトマトリックスメタロプロテアーゼ2(human matrix metalloproteinase 2;hMMP2)の全遺伝子領域とを含むことを特徴とするhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物。

【請求項2】
前記遺伝子発現用プロモーターは、βアクチンプロモーターであることを特徴とする請求項1に記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物。

【請求項3】
上記非ヒト哺乳類動物は、マウスであることを特徴とする請求項1または2に記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物。

【請求項4】
遺伝子発現用プロモーターの下流にヒトマトリックスメタロプロテアーゼ2(human matrix metalloproteinase 2;hMMP2)の全遺伝子領域を発現可能な状態で組み込んでhMMP2発現コンストラクトを構築し、このhMMP2発現コンストラクトを受精卵に導入後、非ヒト哺乳類動物に移植し、分娩させることを特徴とするhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物の作製法。

【請求項5】
前記移植した非ヒト哺乳類動物に分娩させた後に、各産子をファウンダー候補個体として保育し、各ファウンダー候補個体の組織からゲノムDNAを抽出後に前記hMMP2発現コンストラクトの有無を確認し、hMMP2発現コンストラクトの存在を確認できたファウンダー個体を得ることを特徴とする請求項4記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物の作製法。

【請求項6】
前記遺伝子発現用プロモーターが、βアクチンプロモーターであることを特徴とする請求項4または5に記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物の作製法。

【請求項7】
前記非ヒト哺乳類動物が、マウスであることを特徴とする請求項4~6のいずれか一つに記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物の作製法。

【請求項8】
請求項1~3のいずれか一つに記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物、又は請求項4~7のいずれか一つに記載のhMMP2発現TG非ヒト哺乳類動物の作製法によって作製された非ヒト哺乳類動物にタバコおよび/またはタバコ煙の成分含有物、ブレオマイシン、並びにアルブミンから選択される少なくとも1つを投与することにより、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症、気道リモデリング、肺高血圧症の少なくとも1つを発症させることを特徴とするモデル動物の作製法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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