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アレルギー性気道炎症の治療・予防薬 NEW

国内特許コード P170014012
整理番号 (S2013-1133-N0)
掲載日 2017年4月7日
出願番号 特願2015-526312
出願日 平成26年7月4日(2014.7.4)
国際出願番号 JP2014067980
国際公開番号 WO2015005248
国際出願日 平成26年7月4日(2014.7.4)
国際公開日 平成27年1月15日(2015.1.15)
優先権データ
  • 特願2013-142694 (2013.7.8) JP
発明者
  • 渋谷 彰
  • 金 倫基
出願人
  • 国立大学法人 筑波大学
発明の名称 アレルギー性気道炎症の治療・予防薬 NEW
発明の概要 本発明は、アレルギー性気道炎症を治療または予防するための新たな手段を提供することを課題とする。本発明に係る医薬品は、抗真菌剤を有効成分として含有し、真菌の異常増殖が起きているもしくは起きるおそれがある対象に投与されることを特徴とする、アレルギー性気道炎症の治療または予防のための医薬品、あるいは、プロスタグランジン抑制剤を有効成分とし、異常増殖した真菌からプロスタグランジンE2が過剰に産生されているまたは産生されるおそれがある対象に投与されることを特徴とする、アレルギー性気道炎症の治療または予防のための医薬品である。
従来技術、競合技術の概要


哺乳類の腸内には、細菌、ウイルスおよび真菌を含む多数の微生物が棲み着いている。ヒトでは、1000種より多くの、100兆を超える細菌が密集して、それぞれ独立した集団で生息している。このような微生物叢は栄養の摂取、腸の免疫システムの発達および維持、外来性の病原体に対する防御などに貢献している(非特許文献1)。けれども、宿主の遺伝的特徴、生活習慣、微生物への曝露、医学的処置などによって、腸内微生物叢のインバランス、すなわち腸内毒素症〔dysbiosis〕が引き起こされる。たとえば、抗生物質を用いる処置は腸内微生物叢の数および組成に重大な変化をもたらし(非特許文献2)、健全な微生物叢を破壊して真菌の異常増殖を許すことが知られている(非特許文献3,4)。腸管でのカンジダの異常増殖は、抗生物質処理と同様、糖または炭水化物の過剰な日常的摂取によっても引き起こされる(非特許文献5)。このような腸内毒素症は、腸炎に関係している(非特許文献6,7)のみならず、腸外の多くの疾患、たとえばアトピー性皮膚炎、肥満症、糖尿病などに関係している(非特許献8-11)。また、最近の研究では、腸内真菌が炎症性疾患に影響しているかもしれないことが示唆されている(非特許文献12,13)。共生する細菌に由来するシグナルが免疫細胞を全身的に刺激しており、抗生物質で処理することにより抗ウイルス性が低下することも報告されている(非特許文献14)。しかしながら、腸内微生物叢が宿主の腸外の免疫性をどのように制御しているかはほとんど知られていない。



いくつかの文献には、多くの真菌がプロスタグランジン類を新たに〔de novo〕または外部のアラキドン酸の変換を介して分泌していることが記載されている(非特許文献15,16)。また、プロスタグランジンE2(PGE2)などのプロスタグランジン類は、マクロファージのM2への分化を歪めまたは増強し(非特許文献17,18)、アレルギー性の炎症を拡大させる(非特許文献19)可能性があることが断片的に示唆されている。M2マクロファージがアレルギー性気道炎症を強めるという報告もある(非特許文献20,21)。しかしながら、腸内真菌の異常増殖により産生されるプロスタグランジン類がマクロファージに作用してアレルギー性気道炎症を悪化させるという個体レベルでの一連の作用機序は、これまでに仮説の提唱も立証もされておらず、また腸内真菌やプロスタグランジン類を制御することによってアレルギー性気道炎症を改善させたとする具体的な報告もない。

産業上の利用分野


本発明は、真菌の異常増殖(腸内毒素症など)およびアレルギー性気道炎症に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
抗真菌剤を有効成分として含有し、真菌の異常増殖が起きているもしくは起きるおそれがある対象に投与されることを特徴とする、アレルギー性気道炎症の治療または予防のための医薬品。

【請求項2】
プロスタグランジン抑制剤を有効成分とし、異常増殖した真菌からプロスタグランジンE2が過剰に産生されているまたは産生されるおそれがある対象に投与されることを特徴とする、アレルギー性気道炎症の治療または予防のための医薬品。

【請求項3】
前記プロスタグランジン抑制剤がシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)阻害剤またはシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害剤である、請求項2に記載の医薬品。

【請求項4】
前記真菌が腸内の真菌である、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬品。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
この特許について質問等ある場合は、電子メールによりご連絡ください。


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