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膵がんマーカー

国内特許コード P170014034
整理番号 (S2015-1505-N0)
掲載日 2017年4月11日
出願番号 特願2016-097173
公開番号 特開2016-214239
出願日 平成28年5月13日(2016.5.13)
公開日 平成28年12月22日(2016.12.22)
優先権データ
  • 特願2015-100534 (2015.5.15) JP
発明者
  • 谷内 恵介
出願人
  • 国立大学法人高知大学
発明の名称 膵がんマーカー
発明の概要 【課題】本発明は、膵がんに対して高い感度と特異性を示すマーカーを提供することを目的とする。また、本発明は、当該マーカーを検出する膵がん診断キット、および、当該マーカーを利用して膵がんの進行を評価するための方法を提供することも目的とする。
【解決手段】本発明に係る膵がんマーカーは、膵がん細胞の葉状仮足に集積する特定のRNAであることを特徴とする。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


「腫瘍」とは異常に増殖した細胞を指し、その異常増殖の原因が消失あるいは取り除かれても細胞の増殖が持続する状態をいう。腫瘍の中でも良性腫瘍は腫瘍の増殖が遅く、転移はしない。よって、一般的には切除すれば問題は無く、たとえ切除せずに放置しておいても命に別状はないといえる。一方、悪性腫瘍、即ちがんは、良性腫瘍とは異なり急速に増殖する上に、リンパ節や他の臓器に転移して増殖する。よって、例えば外科的手術により除去しても、僅かにでも残留したがん細胞や、既にリンパ節や他の臓器に転移していたがん細胞が再び増殖を開始することがある。よって、がんはいったん治療が終了した後の予後が悪く、各がんにおいては5年後生存率が調査されており、一般的に、治療によりがんが消失したとされてから5年経過後までに再発がない場合がようやく治癒と見なされる。



膵がんは、がんの中で最も予後が悪いといわれている。その原因としては、膵臓が後腹膜臓器であるために早期発見が困難であることに加え、膵がん細胞の運動性がきわめて高いため、例えば2cm以下の小さながんであっても、周囲の血管、消化管、神経などへすぐに浸潤し、また、近くのリンパ節に転移したり、肝臓などへ遠隔転移したりすることが挙げられる。よって、膵がんの進行を評価することは非常に重要である。



がんの進行を評価するには生検が正確であるが、生検は患者に苦痛を与える。そこで一般的には、予備的にがんマーカーを用いた検査が行われる。がんマーカーとは、がんにより生体内で特異的に産生される物質であり、その体液中量を測定することによりがんの進行を評価することができる。例えば膵がんマーカーとしてはCA125、CA19-9、CEA、エラスターゼ1、SLX、STNが使われており、CA19-9が最も一般的である。



しかし従来のがんマーカーも、感度や特異性などの面で完全なものはないことから、より優れたがんマーカーの研究が行われている。最近は、例えば特許文献1に記載の発明のように、miRNA(マイクロRNA)をがんマーカーとして開発することが盛んである。

産業上の利用分野


本発明は、膵がんに対して高い感度と特異性を示すマーカー、当該マーカーを検出する膵がん診断キット、および、当該マーカーを利用して膵がんの進行を評価するための方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
CCDC88A mRNA、SNORA14B snoRNA、SNORA25 snoRNA、SNORA22 snoRNA、SNORD22 snoRNA、SNORA74A snoRNA、ARF6 mRNA、VAV3 mRNAおよびWASF2 mRNAからなる群より選択される1種または2種以上の組み合わせであることを特徴とする膵がんマーカー。

【請求項2】
下記塩基配列1~3のいずれかを有する請求項1に記載の膵がんマーカー。
塩基配列1: 配列番号1、配列番号4、配列番号7、配列番号10、配列番号13、配列番号16、配列番号19、配列番号22および配列番号25からなる群より選択される1または2以上の塩基配列;
塩基配列2: 配列番号1、配列番号4、配列番号7、配列番号10、配列番号13、配列番号16、配列番号19、配列番号22および配列番号25からなる群より選択される1または2以上の塩基配列において、1以上10以下の塩基が欠失、置換および/または付加された塩基配列であり、且つ、膵がん患者の体液中に見出されるRNAの塩基配列;
塩基配列3: 配列番号1、配列番号4、配列番号7、配列番号10、配列番号13、配列番号16、配列番号19、配列番号22および配列番号25からなる群より選択される1または2以上の塩基配列に対して95%以上の配列同一性を有する塩基配列であり、且つ、膵がん患者の体液中に見出されるRNAの塩基配列。

【請求項3】
特定のRNAを検出するための膵がん診断キットであって、
上記RNAが、CCDC88A mRNA、SNORA14B snoRNA、SNORA25 snoRNA、SNORA22 snoRNA、SNORD22 snoRNA、SNORA74A snoRNA、ARF6 mRNA、VAV3 mRNAおよびWASF2 mRNAからなる群より選択される1種または2種以上の組み合わせであり、
上記RNAのcDNAの塩基配列の一部に相補的なフォワードプライマーおよびリバースプライマー、並びに、
PCRにより合成される二本鎖RNAに結合する蛍光インターカレーター、および、上記RNAの塩基配列の一部の相補配列を有する蛍光プローブから選択される少なくとも一方の蛍光化合物を含むことを特徴とする膵がん診断キット。

【請求項4】
上記塩基配列の一部に相補的なフォワードプライマーおよびリバースプライマーの塩基配列が、それぞれ、配列番号2と配列番号3、配列番号5と配列番号6、配列番号8と配列番号9、配列番号11と配列番号12、配列番号14と配列番号15、配列番号17と配列番号18、配列番号20と配列番号21、配列番号23と配列番号24、および、配列番号26と配列番号27の塩基配列の組み合わせからなる群より選択される1または2以上である請求項3に記載の膵がん診断キット。

【請求項5】
膵がんの進行を評価するための方法であって、
CCDC88A mRNA、SNORA71B snoRNA、SNORA18 snoRNA、SNORA14B snoRNA、SNORD22 snoRNA、SNORA74A snoRNA、ARF6 mRNA、VAV3 mRNAおよびWASF2 mRNAからなる群より選択される1種または2種以上の組み合わせの試料中の量を測定する工程を含むことを特徴とする方法。

【請求項6】
上記試料として血液試料を用いる請求項5に記載の方法。

【請求項7】
上記RNAの量をリアルタイムRT-PCRで測定する請求項5または6に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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