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骨折治療用内固定器 NEW

国内特許コード P170014076
整理番号 (S2014-0869-N0)
掲載日 2017年5月9日
出願番号 特願2016-514907
出願日 平成27年4月20日(2015.4.20)
国際出願番号 JP2015061925
国際公開番号 WO2015163262
国際出願日 平成27年4月20日(2015.4.20)
国際公開日 平成27年10月29日(2015.10.29)
優先権データ
  • 特願2014-087419 (2014.4.21) JP
発明者
  • 中村 英智
出願人
  • 学校法人 久留米大学
発明の名称 骨折治療用内固定器 NEW
発明の概要 バックアウト現象を確実に防止することができ、しかも手術創を小さくし、患者負担を軽減すること。
治療対象部位(膝蓋骨40)に対し、鋼線(キルシュナー鋼線20)が骨折部位(亀裂部40c)を跨ぐように貫通され、鋼線(キルシュナー鋼線20)の端部(一端部20a、他端部20b)を保持する鋼線保持具(ステープラー10)が治療対象部位(膝蓋骨40)の骨折部位(亀裂部40c)を挟む箇所に固定され、鋼線固定具(ネジセット30)により鋼線保持具(ステープラー10)上で鋼線(キルシュナー鋼線20)の端部(一端部20a、他端部20b)が固定されるようにした。
従来技術、競合技術の概要


たとえば、膝蓋骨の骨折においては、通常、上下2つの骨片に分かれるような骨折(横骨折)や、左右2つの骨片に分かれるような骨折(縦骨折)などが多くみられる。このような骨折に対する治療法としては、非特許文献1に示されているようなテンションバンドワイアリング法が用いられている。また、転移(骨のずれ)がない場合には非特許文献2に示される保存療法、具体的にはギブスなどにより固定する治療法も採用される。保存療法は、比較的軽症である骨のずれがない場合に限定され、また運動の制限が大きいこと、癒着に長期間を要することなどの問題があり、テンションバンドワイヤリング法による手術治療が主流となっている。



ここで、テンションバンドワイアリング法の概要について説明すると、たとえば図19に示すように、膝蓋骨1の亀裂部1cの亀裂方向に対して直交するように、一方の骨片1aの端部から他方の骨片の端部1bに向け、2本のチタン製やステンレス製のキルシュナー鋼線と呼称される金属製などの棒状体(以降、便宜的に鋼線という。)2を平行に貫通させる。さらに、両骨片1a、1bの端部から露出させた鋼線2の先端部2aを膝蓋骨1の後方に向けて曲げ、鋼線2の先端部2aと後端部2cとの間に8の字を描くようにステンレス製のワイヤー3をたすきがけに巻き付ける。そして、ワイヤー3を締め上げることで、亀裂部1cを閉じるようにし、両骨片1a、1bを固定する。なお、符号3aは、ワイヤー3の結び目を示している。

産業上の利用分野


本発明は、膝蓋骨、大腿骨遠位部、踵骨などにおける、双方向(骨の両端)から締め付けが可能な部位の骨折の手術治療に係り、具体的には骨折部位を挟んで骨の両端を起点に締め付ける治療法に用いる、骨折治療用内固定器に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
骨折治療に用いる骨折治療用内固定器であって、
治療対象部位に対し、骨折部位を跨ぐように貫通される鋼線と、
前記治療対象部位の前記骨折部位を挟む骨の両端箇所に差し込むことで固定され、前記鋼線の両端部を保持する一対の鋼線保持具と、
該鋼線保持具上で前記鋼線の両端部を力学的手段により固定する鋼線固定具とを備える
ことを特徴とする骨折治療用内固定器。

【請求項2】
前記鋼線保持具は、
前記鋼線を貫通させる第1の貫通孔が形成された基板部と、
該基板部に前記第1の貫通孔の向きに沿って具備された楔部とを有し、
前記楔部が前記治療対象部位に食い込み可能とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項3】
前記力学的手段が、ネジの作用により鋼線を押圧することである、請求項1又は2に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項4】
前記鋼線固定具は、
ネジ部及び頭部を有するボルトと、
前記ネジ部に螺合されるナットとを有し、
前記ネジ部には前記鋼線を貫通させる第2の貫通孔が前記ネジ部の軸方向に対して直交するように形成され、
前記ナットの螺合により前記鋼線の端部が該ナットと前記ボルトの頭部との間で固定される
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項5】
前記第2の貫通孔は、前記頭部に寄った位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項6】
前記ボルトは多角形ボルトであり、
前記ナットの径は前記ボルトの径より小さくされており、
前記ボルトの頭部の端面が前記鋼線保持具の基板部に当接した状態で前記鋼線の端部が固定される
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項7】
前記鋼線固定具は多角形ボルトの形状であり、且つ、
ボルトのネジ部は先端に向けて先細りとなるテーパー形状とされ、且つ、
該ネジ部の中心部には、ボルトネジ部を分割するように、先端から前記頭部にかけて切り欠かれた溝が形成され、
該ボルトへのナットの螺合により、前記溝に嵌め込まれた前記鋼線の端部が、前記溝の幅が狭められ、溝内面により押圧されることで、前記溝内で固定される ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項8】
前記鋼線固定具は、
ネジ部及び頭部を有するボルトと、
前記ネジ部に螺合されるナットとを有し、
前記ボルトのネジ部は先端に向けて先細りとなるテーパー形状とされ、
該ネジ部の中心部には、先端から前記頭部にかけて切り欠かれた溝が形成され、
前記頭部に前記ネジ部の軸方向に沿いかつ前記溝に連通させた丸孔が形成され、
前記ボルトの頭部の頂部が前記鋼線保持具の基板部に当接した状態で前記ナットが螺合されることにより、前記溝の内面により押圧されることで、前記鋼線の端部が前記溝の先端側で固定される
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項9】
前記鋼線固定具は、
外周にネジ部を有し、内部に第3の貫通孔を有するスリーブと、
内部に第4の貫通孔を有し、前記第3の貫通孔と貫通した鋼線との間に形成される隙間に先端部側が嵌め込まれるフェラル又はO-リングと、
内部に前記フェラル又はO-リングを収容可能な空間を有し、頂部から前記空間に連通させた第5の貫通孔を有する袋ナットとを有し、
前記袋ナットの締め込みにより、前記フェラル又はO-リングが前記鋼線の端部及び前記第3の貫通孔と鋼線との間で形成される隙間に食い込むことで前記鋼線の端部が固定される
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項10】
前記鋼線固定具は、
外周にネジ部を有し、内部に第3の貫通孔を有し、フランジを挟んで、両側が雄ネジとなるボルト部を有するユニオンタイプのスリーブと、
内部に第4の貫通孔を有し、双方のボルト部の端部にある前記第3の貫通孔と貫通した鋼線との間に形成される隙間に先端部側が嵌め込まれる1対のフェラル又はO-リングと、
内部に前記フェラル又はO-リングを収容可能な空間を有し、頂部から前記空間に連通させた第5の貫通孔を有する1対の袋ナットとを有し、
前記袋ナットの締め込みにより、前記フェラル又はO-リングが前記鋼線の端部及び前記第3の貫通孔と鋼線との間で形成される隙間に食い込むことで前記鋼線の端部が固定される
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項11】
前記フェラル又はO-リングは、硬質樹脂よりなることを特徴とする請求項9又は10に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項12】
前記硬質樹脂は、テフロン(登録商標)であるであることを特徴とする請求項11に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項13】
前記フェラル又はO-リングは可撓性の樹脂よりなることを特徴とする請求項9又は10に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項14】
前記可撓性の樹脂は、シリコーン樹脂又はバイトン樹脂であることを特徴とする請求項13に記載の骨折治療用内固定器。

【請求項15】
前記鋼線外周には、軸方向に沿って雄ネジ部が設けられ、
前記鋼線固定具は、前記雄ネジ部に螺合されるナットを有し、
前記ナットの螺合により前記鋼線の端部が該ナットにより固定される
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の骨折治療用内固定器。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016514907thum.jpg
出願権利状態 公開
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