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タイトジャンクション形成制御剤及び該制御剤を含む医薬組成物

国内特許コード P170014171
整理番号 (S2014-1242-N0)
掲載日 2017年5月30日
出願番号 特願2016-535943
出願日 平成27年7月22日(2015.7.22)
国際出願番号 JP2015070767
国際公開番号 WO2016013557
国際出願日 平成27年7月22日(2015.7.22)
国際公開日 平成28年1月28日(2016.1.28)
優先権データ
  • 特願2014-149613 (2014.7.23) JP
発明者
  • 廣明 秀一
  • 天野 剛志
  • 中倉 由香子
  • 野田 翔太
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 タイトジャンクション形成制御剤及び該制御剤を含む医薬組成物
発明の概要 タイトジャンクション形成メカニズムのどの段階の制御であるのか明らかなタイトジャンクション形成制御剤を提供する。
下記式(13)、(14)、(30)、(33-3)及び(34-9)で表される化合物を少なくとも一種含むタイトジャンクション形成制御剤。
【化1】


従来技術、競合技術の概要


体内の恒常性を維持するためには、水分、糖分、イオンなどを体内に封じ込めることが重要である。上皮細胞は外界と内部を隔てる役割を担っている細胞であり、細胞同士をつなぐ細胞接着装置が発達している。いくつか存在する細胞接着装置のうち最も外側に存在するのがタイトジャンクションである。タイトジャンクションは上皮細胞間で膜タンパク質クローディンが強固に相互作用することで形成されており、水やイオンの自由な透過を妨げている。このようなタイトジャンクションの機能は、皮膚の保湿や、脳内への異物混入を防いでいる血液脳関門において特に重要である。したがって、タイトジャンクション形成を制御する物質は、化粧品や医療品開発のターゲットとして注目を浴びている。



タイトジャンクション形成の促進剤としては、下記式(1)で表わされる化合物のナトリウム塩及びカリウム塩を配合したタイトジャンクション形成促進剤が知られている(特許文献1参照)。



【化1】




また、下記式(2)で表わされる化合物を含む医薬組成物も知られている(特許文献2参照)。
【化2】



[式中、L、MおよびNは、水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン原子、低級アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、低級アルカノイルオキシまたはオキソであり、ここでLおよびMの少なくとも1つは水素以外の基であり、5員環は少なくとも1つの二重結合を有していてもよく;Aは、-CH、または-CHOH、-COCHOH、-COOHまたはそれらの官能性誘導体であり;Bは、単結合、-CH-CH-、-CH=CH-、-C≡C-、-CH-CH-CH-、-CH=CH-CH-、-CH-CH=CH-、-C≡C-CH-または-CH-C≡C-であり;Zは、
【化3】


または単結合であり、
ここでRおよびRは、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシまたはヒドロキシ(低級)アルキルであり、RおよびRが同時にヒドロキシおよび低級アルコキシであることはなく;
は、非置換、またはハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アリールまたは複素環基により置換された、二価の飽和または不飽和の低または中級の脂肪族炭化水素残基であり、脂肪族炭化水素中の少なくとも1つの炭素原子は所望により酸素、窒素または硫黄により置換されており;そして
Raは、非置換、またはハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、シクロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アルキルオキシ、アリール、アリールオキシ、複素環基または複素環オキシ基により置換された、飽和または不飽和の低または中級の脂肪族炭化水素残基;低級アルコキシ;低級アルカノイルオキシ;シクロ(低級)アルキル;シクロ(低級)アルキルオキシ;アリール;アリールオキシ;複素環基;複素環オキシ基である]。



更に、漏出性または損傷を受けたタイトジャンクションの処置および細胞外マトリクスの増強をするため、体液の移動を予防もしくは制限するか、組織もしくは細胞を安定化するか、または汚染を予防することが必要な部位に投与されたときに、それらを達成する、有効量の自己組織化ペプチドを含む処方物であって、該自己組織化ペプチドは、同じペプチド鎖内の、正に帯電した残基の配列および負に帯電した残基の配列;正に帯電した残基の一続きの1つ以上および負に帯電した残基の一続きの1つ以上;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される処方物、も知られている(特許文献3参照)。



ところで、クローディンは様々な種類が知られており、その発現は細胞・組織において特異性がある。その特異性は、水やイオンの透過性において差をもたらしているため、特異的なクローディンの発現、タイトジャンクションの形成は組織特異的な機能発現においてきわめて重要である。

産業上の利用分野


本発明は、タイトジャンクション形成制御剤及び該制御剤を含む医薬組成物に関するもので、特に、クローディンとLNX1との相互作用を阻害することで、タイトジャンクションの形成を制御する制御剤及び該制御剤を含む医薬組成物に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記式(13)、(14)、(30)、(33-3)及び(34-9)で表される化合物を少なくとも一種含むタイトジャンクション形成制御剤。
【化1】



【請求項2】
前記化合物が、式(13)又は(14)で表される化合物である請求項1に記載のタイトジャンクション形成制御剤。

【請求項3】
前記化合物がクローディンの細胞内への取り込みを防ぐことでタイトジャンクションの形成を制御する請求項1又は2に記載のタイトジャンクション形成制御剤。

【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載のタイトジャンクション形成制御剤を含む医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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