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一酸化炭素中毒解消装置ならびに当該一酸化炭素中毒解消装置を有する一酸化炭素中毒治療用上着および一酸化炭素中毒治療用カテーテル 新技術説明会

国内特許コード P170014297
掲載日 2017年6月26日
出願番号 特願2015-547648
出願日 平成26年11月14日(2014.11.14)
国際出願番号 JP2014005744
国際公開番号 WO2015072152
国際出願日 平成26年11月14日(2014.11.14)
国際公開日 平成27年5月21日(2015.5.21)
優先権データ
  • 特願2013-235804 (2013.11.14) JP
発明者
  • 鹿志村 剛
  • 平 泰彦
  • 庭山 雅嗣
出願人
  • 学校法人 聖マリアンナ医科大学
  • 東レ株式会社
発明の名称 一酸化炭素中毒解消装置ならびに当該一酸化炭素中毒解消装置を有する一酸化炭素中毒治療用上着および一酸化炭素中毒治療用カテーテル 新技術説明会
発明の概要 一酸化炭素中毒解消装置は、波長が600~750nmの範囲内の光を出射する光出射部を有する。本発明の上着は、前身頃または後身頃の内側において、波長が600~750nmの範囲内の光を出射する。本発明のカテーテルは、透光性の素材で形成された先端部を有し、複数の管腔を含むカテーテル本体と、先端部において、第1管腔内からカテーテル本体の外部に透過するように、波長が600~750nmの光を出射する光出射部と、先端部の外周面に配置され、第2管腔と連通しており、拡張した状態で先端部を血流の下流に導くためのバルーンと、先端部の先端に配置され、第3管腔に挿通されたケーブルと接続した圧力センサーとを有する。
従来技術、競合技術の概要


一酸化炭素中毒は、例えば火災などによる不完全燃焼時に発生する一酸化炭素を吸入することにより発症する。このように一酸化炭素中毒は、地域特異性がなく、全国各地で発症する可能性のある中毒症である。一酸化炭素中毒による死亡者は、国内で年間約2000人あまりである。また、中毒症状が観察されない、潜在的な一酸化炭素中毒患者は、国内で数万人以上いるといわれている。



吸入された一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合して一酸化炭素結合ヘモグロビン(CO-Hb)となる。一酸化炭素のヘモグロビンに対する親和性は、酸素のヘモグロビンに対する親和性より、約250倍高いことが知られている。これにより、吸入された一酸化炭素は、酸素およびヘモグロビンが結合して酸素ヘモグロビン(O-Hb)となるのを阻害する。また、CO-Hbは、末梢組織においてO-Hbから酸素を放出することを阻害する。したがって、吸入した一酸化炭素は、ヘモグロビンの酸素運搬能力を低下させるとともに、組織低酸素症を発症させる(例えば、非特許文献1参照)。



一酸化炭素中毒の初期治療としては、酸素を吸入することによって一酸化炭素を速やかに体外に排出することが有効である。一酸化炭素中毒患者に酸素を吸入させる方法として、通常の呼吸により酸素を吸入する方法、高濃度酸素療法(例えば100%酸素、1気圧)、高気圧酸素療法(例えば100%酸素、2気圧)がある。酸素吸入による一酸化炭素の排出効果を血中の一酸化炭素濃度の半減期で比較すると、通常の呼吸では一酸化炭素の半減期は4時間であり、高濃度酸素療法では一酸化炭素の半減期は40分であり、高気圧酸素療法では一酸化炭素の半減期は23分である(非特許文献2参照)。このように、高気圧酸素療法は、一酸化炭素中毒の治療において、非常に有効な治療法であることがわかる。



ところで、献血液の代用品として、ヘモグロビン由来の人工酸素運搬媒体が知られている(例えば、特許文献1参照)。この人工酸素運搬媒体は、一酸化炭素を結合させた状態で保管する。一酸化炭素が結合した人工酸素運搬媒体は、大気下でも安定に存在するため、長期間保管することができる。一酸化炭素が結合した人工酸素運搬媒体は、可視光を照射することで一酸化炭素を解離させるとともに、酸素を結合させることで、一酸化炭素を酸素に置換して、酸素が結合した人工酸素運搬媒体として使用される。

産業上の利用分野


本発明は、一酸化炭素中毒患者の治療に使用される一酸化炭素中毒解消装置ならびに当該一酸化炭素中毒解消装置を有する上着およびカテーテルに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
波長が600~750nmの範囲内の光を出射する光出射部を有する、一酸化炭素中毒解消装置。

【請求項2】
一酸化炭素中毒を解消するために一酸化炭素中毒の患者に光を照射するための上着であって、
請求項1に記載の一酸化炭素中毒解消装置を有し、
前記光出射部は、前身頃の内側または後身頃の内側において、波長が600~750nmの範囲内の光を出射する、
上着。

【請求項3】
前記光出射部は、前記上着の外部に配置された光源から出射された光を一端から入射させ、入射した光を他端にある光出射領域から出射する複数の導光部材を含み、
複数の前記光出射領域は、前記前身頃の内側または後身頃の内側に配置されている、
請求項2に記載の上着。

【請求項4】
一酸化炭素中毒の患者の血管内に挿入され、血液に対して光を照射するためのカテーテルであって、
請求項1に記載の一酸化炭素中毒解消装置を有し、
前記光出射部は、前記カテーテルの先端において、波長が600~750nmの範囲内の光を出射する、
カテーテル。

【請求項5】
透光性の素材で形成された先端部を有し、第1管腔、第2管腔および第3管腔を含むカテーテル本体と、
前記先端部において、前記第1管腔内から前記カテーテル本体の外部に透過するように、波長が600~750nmの範囲内の光を出射する前記光出射部と、
前記先端部の外周面に配置され、前記第2管腔と連通しており、拡張した状態で前記先端部を血流の下流に導くためのバルーンと、
前記先端部の先端に配置され、前記第3管腔に挿通されたケーブルと接続しており、心臓または血管の内圧を測定する圧力センサーとを有する、
請求項4に記載のカテーテル。

【請求項6】
前記先端部は、前記カテーテル本体の先端から10~15cmまでの領域である、請求項5に記載のカテーテル。

【請求項7】
前記光出射部から出射される光は、前記先端部の先端側、中央部および基端側の前記バルーンが配置されていない領域から前記カテーテル本体の外部に透過される、請求項5または請求項6に記載のカテーテル。

【請求項8】
前記光出射部は、前記カテーテル本体の外部に配置された光源から出射された光を一端から入射させ、入射した光を他端にある光出射領域から出射する複数の導光部材を含み、
複数の前記光出射領域は、前記先端部の先端側、中央部および基端側に配置されている、
請求項5~7のいずれか一項に記載のカテーテル。

【請求項9】
前記光出射部は、複数のLEDを含み、
前記複数のLEDは、前記先端部の先端側、中央部および基端側に配置されている、
請求項5~7のいずれか一項に記載のカテーテル。

【請求項10】
前記光出射部から出射される光の強さは、1mW以上である、請求項4~9のいずれか一項に記載のカテーテル。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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