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スズメバチ科ハチ忌避剤 UPDATE

国内特許コード P170014357
整理番号 S2015-1692-N0
掲載日 2017年6月30日
出願番号 特願2015-221379
公開番号 特開2017-088548
出願日 平成27年11月11日(2015.11.11)
公開日 平成29年5月25日(2017.5.25)
発明者
  • 金 哲史
  • 市川 俊英
  • 中島 修平
出願人
  • 国立大学法人高知大学
  • 株式会社KINP
発明の名称 スズメバチ科ハチ忌避剤 UPDATE
発明の概要 【課題】本発明は、ミツバチ科ハチには害を及ぼさない一方で、スズメバチ科に属する有害なハチには、その攻撃性を抑制したり、その接近や営巣を阻害することができるという選択性を有する忌避剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るスズメバチ科ハチの忌避剤は、下記一般式(I)で表される化合物を有効成分として含むことを特徴とする。



[式中、R1は水素原子などを示し;XはC1-4アルキレン基などを示し;αは置換基を示し;nは、0以上、5以下の整数を示す。]
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


スズメバチは、一説によると雀ほどの大きさがあるハチとして名付けられたともされており、大型である。また、スズメバチは非常に好戦的な昆虫であり、巣に近付いたのみで攻撃してくる場合がある。8月から10月にかけては特に危険であり、巣の防御の他、樹液を分泌するクヌギなどの餌場を独占するために他の生物を攻撃することもある。その毒は、セロトニンやアセチルコリンなどの神経毒、炎症作用を示すヒスタミン、アナフィラキシーショックを引き起こすペプチド、細胞膜やタンパク質を分解する酵素などの混合物であり、極めて毒性が高い上に、スズメバチの毒針は返し構造を有さないためにミツバチの毒針のように一回の攻撃で抜けるということはなく複数回の攻撃が可能である。よって、その攻撃性をもって、スズメバチは攻撃対象に対して毒液が続く限り何度も毒針を刺し続ける傾向がある。



スズメバチは森林中の木のうろの中や、土の中に営巣することが多いが、民家の軒下や天井裏に営巣することもある。よって、人の居住圏とスズメバチの活動範囲が重複し、事故も起こっている。また、スズメバチの巣がある森林中やその近くでハイキングやバーベキューなどを楽しむ人のアルコール飲料やジュースなどに寄ってきて、それに気付かぬまま手を伸ばした人を刺すこともある。



実際、スズメバチによる死亡例は、熊や毒蛇など他の有害生物によるものよりもはるかに多く、日本国内でも毎年数十名が亡くなっており、2000年以降の死亡例は比較的少なくなっているものの、それでも毎年10~30名が死亡している。



スズメバチ科には、スズメバチ亜科に加えてアシナガバチ亜科も分類されている。アシナガバチの攻撃性や毒性はスズメバチに比べて小さいものの、民家に営巣することがあり、また、それに刺されることによる死亡例もあり、有害生物である点でスズメバチと同様である。そこで、スズメバチ科ハチに対する対策が望まれている。



特許文献1には、殺虫性天然油と極性芳香族溶媒とを含む殺虫性組成物が開示されており、この極性芳香族溶媒としてベンジルアルコールが挙げられており、対象となる有害生物としてハチ目(Hymenoptera)昆虫が挙げられている。



ベンジルアルコールやβ-フェニルエチルアルコール(2-フェニルエタノール)は、特許文献2において、繊維害虫の成虫の忌避剤成分として挙げられている。一方、特許文献3には、スズメバチ捕殺用合成誘引剤の補助的な添加成分としてフェネチルアルコール(フェニルエタノール)が例示されている。

産業上の利用分野


本発明は、スズメバチ科に属する有害なハチの攻撃性を抑制したり、その接近や営巣を阻害することができる忌避剤に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(I)で表される化合物を有効成分として含むことを特徴とするスズメバチ科ハチの忌避剤。
【化1】



[式中、
1は、水素原子、置換基βを有していてもよいC1-4アルキル基、置換基βを有していてもよいC2-4アルケニル基、または、置換基βを有していてもよいC1-4アルキル-カルボニル基を示し;
Xは、置換基γを有していてもよいC1-4アルキレン基、または、置換基γを有していてもよいC2-4アルケニレン基を示し;
αは、置換基δを有していてもよいC1-4アルキル基、置換基δを有していてもよいC2-4アルケニル基、置換基δを有していてもよいC1-4アルコキシ基、置換基δを有していてもよいC1-4アルキル-カルボニル基、置換基δを有していてもよいC1-4アルキル-カルボニルオキシ基、ハロゲノ基および水酸基から選択される1以上の置換基を示し;
置換基β、γおよびδは、独立して、C1-4アルコキシ基、C1-4アルキル-カルボニル基、C1-4アルキル-カルボニルオキシ基、ハロゲノ基および水酸基からなる群より選択される1以上の置換基を示し;
nは、0以上、5以下の整数を示す。]

【請求項2】
上記スズメバチ科ハチがスズメバチ亜科ハチである請求項1に記載のスズメバチ科ハチの忌避剤。

【請求項3】
さらに、ピレスロイド系殺虫成分を含む請求項1または2に記載のスズメバチ科ハチの忌避剤。

【請求項4】
上記ピレスロイド系殺虫成分が、メトフルトリン、プラレトリン、モンフルオロトリン、レスメトリン、フタルスリン、エトフェンプロックス、シフェノトリン、プロフルトリン、シフルトリンおよびテトラメトリンからなる群より選択される1種以上である請求項3に記載のスズメバチ科ハチの忌避剤。

【請求項5】
スズメバチ科ハチの攻撃性を抑制するための方法であって、
請求項1~4のいずれかに記載のスズメバチ科ハチの忌避剤であって液状のものをスズメバチ科ハチに噴霧する工程を含むことを特徴とする方法。

【請求項6】
スズメバチ科ハチの接近および営巣を阻害するための方法であって、
請求項1~4のいずれかに記載のスズメバチ科ハチの忌避剤を、スズメバチ科ハチの接近および営巣を阻害すべき場所またはその周辺に置くか或いは塗布する工程を含むことを特徴とする方法。

【請求項7】
スズメバチ科ハチの接近および営巣を阻害すべき場所がミツバチの巣である請求項6に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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