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ペプチド結合リポソーム、細胞傷害性Tリンパ球活性化剤、及び抗腫瘍ワクチン UPDATE

国内特許コード P170014470
整理番号 (S2014-1594-N0)
掲載日 2017年7月20日
出願番号 特願2016-550123
出願日 平成27年9月16日(2015.9.16)
国際出願番号 JP2015076214
国際公開番号 WO2016047509
国際出願日 平成27年9月16日(2015.9.16)
国際公開日 平成28年3月31日(2016.3.31)
優先権データ
  • 特願2014-196454 (2014.9.26) JP
発明者
  • 堀内 大
  • 赤塚 俊隆
  • 内田 哲也
出願人
  • 学校法人 埼玉医科大学
発明の名称 ペプチド結合リポソーム、細胞傷害性Tリンパ球活性化剤、及び抗腫瘍ワクチン UPDATE
発明の概要 配列番号:14で表されるアミノ酸配列からなるペプチドが、リポソームの表面に結合しているペプチド結合リポソームである。
従来技術、競合技術の概要


近年、腫瘍抗原に対して細胞傷害性Tリンパ球(以下、「CTL」と称することがある)反応を誘導し、活性化したCTLが腫瘍細胞を排除することを期待した免疫療法の開発研究が盛んに行われている。
前記免疫療法としては、腫瘍抗原ペプチドによるCTL誘導型ワクチンが開発の中心となっている。



これまでに、Telomere Reverse Transcriptase(以下、「TERT」と称することがある)を標的抗原とした腫瘍抗原ペプチドが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
前記TERTは、様々な種類の臨床腫瘍の約9割で発現が認められる汎腫瘍抗原である。そのため、TERT由来抗原に対して強力な免疫反応を引き起こすワクチンは、汎用性の高い万能抗腫瘍ワクチンとなり得ると期待されている。



一般に、ワクチン抗原の候補エピトープの探索では、抗原タンパク質のアミノ酸配列をコンピュータアルゴリズムにより解析し、HLAとの予測アフィニティが高いものを選定することが多い(例えば、非特許文献1参照)。
前記TERT由来抗原を利用したペプチドワクチンにおいても、現在臨床試験が行われている抗原ペプチド540-548は、前記TERTの天然配列の中でHLA-A2に対する予測アフィニティが最も高い配列である(例えば、非特許文献2参照)。



しかしながら、これまでに十分に満足できる抗腫瘍ワクチンは提供されていない。
これは、腫瘍患者の末梢血中から検出される腫瘍抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球は、抗原刺激に対して無反応な状態に陥っているためと考えられる。その原因は、腫瘍の生育過程において、HLAと高いアフィニティを有し、宿主免疫系に認識されやすいエピトープが腫瘍細胞からCTLに提示され、免疫寛容が誘導されるためと考えられる。
また、前記腫瘍抗原ペプチドは、体細胞のMHCクラスIにも結合するため、副刺激を欠いた不適切な形でT細胞に抗原提示されることになり、投与抗原特異的な免疫寛容を引き起こす可能性があるということも考えられる。



そのため、自己抗原由来であるTERTタンパク質の高アフィニティエピトープは、腫瘍の生育過程で腫瘍細胞からTリンパ球に抗原提示され、その結果、免疫寛容が誘導されてしまうという問題が考えられる。抗原特異的な免疫寛容が誘導された場合、抗原特異的Tリンパ球は活性化刺激に不応答な状態に陥り、十分な抗腫瘍効果を発揮する細胞傷害性Tリンパ球を抗腫瘍ワクチンにより誘導することが難しくなると予想される。



一方、これまでに、不飽和脂肪酸からなるリポソームの表面に抗原ペプチドを結合させることにより、プロフェッショナル抗原提示細胞(以下、「pAPC」と称することがある)に特異的に取り込まれ、MHCクラスIにクロスプレゼンテーションされ、副刺激を備えた適切な形で抗原提示されることが知られている(例えば、非特許文献3参照)。



しかしながら、免疫寛容を誘導することなく、細胞性免疫反応を引き起こすことが可能な、抗腫瘍ワクチンは未だ開発されておらず、その速やかな提供が強く求められている。

産業上の利用分野


本発明は、細胞傷害性Tリンパ球活性化剤、及び抗腫瘍ワクチンとして好適なペプチド結合リポソーム、並びに前記ペプチド結合リポソームを利用した細胞傷害性Tリンパ球活性化剤、及び抗腫瘍ワクチンに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
配列番号:14で表されるアミノ酸配列からなるペプチドが、リポソームの表面に結合していることを特徴とするペプチド結合リポソーム。

【請求項2】
リポソームが、不飽和結合を1個有する炭素数14~24のアシル基、及び不飽和結合を1個有する炭素数14~24の炭化水素基のいずれかを有するリン脂質と、リポソームの安定化剤とを含む請求項1に記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項3】
リン脂質が、不飽和結合を1個有する炭素数14~24のアシル基を有するリン脂質である請求項2に記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項4】
アシル基が、オレイル基である請求項2から3のいずれかに記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項5】
リン脂質が、ジアシルホスファチジルセリン、ジアシルホスファチジルグリセロール、ジアシルホスファチジン酸、ジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、サクシンイミジル-ジアシルホスファチジルエタノールアミン、及びマレイミド-ジアシルホスファチジルエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つである請求項2から4のいずれかに記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項6】
リポソームの安定化剤が、コレステロールである請求項2から5のいずれかに記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項7】
ペプチドが、不飽和結合を1個有する炭素数14~24のアシル基、及び不飽和結合を1個有する炭素数14~24の炭化水素基のいずれかを有するリン脂質に結合している請求項2から6のいずれかに記載のペプチド結合リポソーム。

【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載のペプチド結合リポソームを含有することを特徴とする細胞傷害性Tリンパ球活性化剤。

【請求項9】
更に、アジュバントを含有する請求項8に記載の細胞傷害性Tリンパ球活性化剤。

【請求項10】
請求項1から7のいずれかに記載のペプチド結合リポソームを含有することを特徴とする抗腫瘍ワクチン。

【請求項11】
更に、アジュバントを含有する請求項10に記載の抗腫瘍ワクチン。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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