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機能性カプセル NEW コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P170014482
整理番号 (H27-009)
掲載日 2017年8月2日
出願番号 特願2016-246316
公開番号 特開2017-119681
出願日 平成28年12月20日(2016.12.20)
公開日 平成29年7月6日(2017.7.6)
優先権データ
  • 特願2015-252632 (2015.12.24) JP
発明者
  • 成田 貴行
  • 大石 祐司
  • 本田 貴浩
  • 高崎 夕希
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
発明の名称 機能性カプセル NEW コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】 自律振動のトリガーとして外部に特定の物質や環境を必要とすることなく、より簡易に且つ緩和な条件下で自律振動可能な機能性カプセルを提供する。
【解決手段】 機能性カプセルは、機能性媒質を密閉膜内に収納して形成される機能性カプセルにおいて、前記機能性媒質が、外部の温度変化に基づいて、コロイド状の分散質の分散状態を変化させる。
【選択図】 図2
従来技術、競合技術の概要


薬剤は、一般の投薬の場合、拡散によって、標的である患部に到達することにより、薬効を呈する。このように薬剤は拡散によって標的に到達するため、薬剤濃度は、投薬時に最も高濃度を示し、時間の経過と共に低下し、標的(患部)に到達した時点では、薬剤の濃度が希釈化されてしまい、実質的には、投薬した薬剤の一部のみしか標的(患部)へ到達できないという点が指摘されてきた。



そのため、薬効を向上させるために、投薬量を増加させることや投薬回数を増やすことが考えられるが、そうすると、投薬量が増えることから、副作用が起きる可能性が高まってしまう。そのため、適切な場所、量、及びタイミングで発現することによって、効果的に患部に作用させる薬剤の担体が求められている。



現在の薬剤分野では、このような薬効を高めるために、生体内の所望の部位において、薬剤を選択的に放出することによって、患部に対して、集中的且つ効果的な薬剤投与を行うことへの関心が高まっている。



このような薬剤の担体の一例として、特定の基質やpH等の周囲環境(外部環境)に対して、自律的な振動によって応答する自律振動型の機能性カプセルがある。このような機能性カプセルは、酵素を含む各種の内包物を予め内包させておくことによって、当該カプセル内に基質が侵入した場合に、当該カプセル内の環境が変化し、内包物が溶解することによって、当該カプセルが振動するものである。



この機能性カプセルの自律的な応答動作を利用することによって、生体内での有効成分の放出制御が可能となる。例えば、自律振動によって、薬剤を直接作用させたい箇所のみに対して、選択的に薬剤が放出されることにより、効果的に所望の箇所での薬効を奏することが可能となる。即ち、生体内の所望の部位において、薬剤を選択的に放出できるため、患部への集中的且つ効果的な薬剤投与が可能となる。



従来の機能性カプセルとしては、特定の基質に対して自律振動するというマイクロカプセルが知られている(例えば、特許文献1)。当該機能性カプセルは、外部の基質に応答して、カプセル内部に内包した酵素が反応するというメカニズムによって、自律振動が引き起こされるものである。



また、従来の機能性カプセルとしては、pH応答性を示すポリ(L-リジン‐alt-テレフタル酸)(Poly L-lysine-alt-terephthalic acid)機能性カプセルに、グルコースオキシダーゼを内包することにより調製したグルコース応答性機能性カプセルが開示されている(例えば、非特許文献1)。



当該文献では、さらに機能性カプセル内にアンモニウム塩を内包した場合のグルコース存在下での機能性カプセルの放出挙動について、グルコース存在下においてアンモニウム塩の放出が制限されたことが示されている。また、当該薬剤放出の挙動については、二段階の非線形的放出であったことも示されている。



また、従来の機能性カプセルとしては、キトサンとテレフタル酸を界面重合することにより調製したキトサン-フタル酸マイクロカプセルが開示されている(例えば、非特許文献2)。当該マイクロカプセルをpHの異なる溶媒に浸漬した場合に、キトサン-フタル酸膜ゲルの体積相転移に起因して各pHにおける体積が異なっていたことも示されている。

産業上の利用分野


本発明は、自律振動を行う機能性カプセルに関し、特に、広範な適用範囲で簡易に自律振動を可能とする機能性カプセルに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
機能性媒質を密閉膜内に収納して形成される機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質が、外部の温度変化に基づいて、コロイド状の分散質の分散状態を変化
させることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項2】
請求項1に記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質が、親水性ゲル化剤、又は、親水性グルコサミン化合物から成ることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質が、親水性ゲル化剤から成り、ゲル状の当該親水性ゲル化剤をアルカリ溶液でpH変化によって改質されて成ることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質が、ゼラチンから成る親水性ゲル化剤から構成されることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質が、キトサンから成る親水性グルコサミン化合物から構成されることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれかに記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質の分子量が、200~100000であることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれかに記載の機能性カプセルにおいて、
受光する光量及び/又は波長の変化により自律振動することを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれかに記載の機能性カプセルにおいて、
前記機能性媒質の分子量が、200~100000であり、
前記密閉膜の孔径が、0.05μm~100μmであることを特徴とする
機能性カプセル。

【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれかに記載の機能性カプセルにおいて、
温度に応じて、振動の開始、停止、及び、振動速度を制御する制御材料を含むことを特徴とする
機能性カプセル。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016246316thum.jpg
出願権利状態 公開
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