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マラリアワクチン NEW

国内特許コード P170014498
整理番号 (S2015-0054-N0)
掲載日 2017年8月8日
出願番号 特願2016-554013
出願日 平成27年9月6日(2015.9.6)
国際出願番号 JP2015075275
国際公開番号 WO2016059911
国際出願日 平成27年9月6日(2015.9.6)
国際公開日 平成28年4月21日(2016.4.21)
優先権データ
  • 特願2014-213247 (2014.10.17) JP
発明者
  • 吉田 栄人
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 マラリアワクチン NEW
発明の概要 従来のマラリアワクチンと比較して、高い感染防御効果を示すマラリアワクチンを提供することを課題とする。
マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子を含む組換えバキュロウイルスを、該マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子を含むバキュロウイルス以外の組換えウイルス、該マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子が導入されたプラスミドDNA、又は該マラリア抗原のアミノ酸配列を有するタンパク質を患者に投与した後に、該患者に投与することにより高い感染防御効果を示すことを見出して、本発明を完成した。
従来技術、競合技術の概要


(マラリア)
マラリアは、マラリア原虫に感染したハマダラカによって伝播される感染症で、毎年2億人が感染し、60万人以上の人が死亡している。マラリア感染症に対する理想的な対策は、効果的なワクチンの接種である。しかし、ワクチン開発に多大な努力が払われてきたにも関わらず、未だ実用化されていない。マラリアは、複雑な生活環を持ち、さらに1つの生活ステージの中でも多様な抗原性がある。これらがワクチン開発を非常に困難なこととしている。
現在、効果のあるマラリア対策は、殺虫剤を施した蚊帳で眠ること及びアルテミシニンベース混合治療(ACT: artemisinin-based combination therapy)である。
しかし、殺虫剤耐性蚊、アルテミシニン耐性原虫の出現の報告もあり、早急にマラリアワクチンの開発が必要とされている(参照:非特許文献1)。



(マラリアの治療方法)
マラリアの治療方法、特にマラリアワクチンに関して、下記の報告がある。



(特許文献1)
特許文献1は、「一方が脊椎動物プロモーターで、他方がバキュロウイルスのプロモーターである連結したデュアル・プロモーターの下流に、少なくとも一つのウイルス粒子の構成成分になり得るタンパク質をコードする遺伝子と、少なくとも一つの免疫原性外来遺伝子とを含む融合遺伝子を連結することを特徴とする、デュアル・プロモーターと融合遺伝子が組み込まれた構造体を含むトランスファーベクターの製造方法」を開示している。
しかし、特許文献1は、「本発明のマラリアワクチンの構成並びに組換えバキュロウイルスが、decay accelerating factor (DAF)又はインターロイキン12(IL-12)を担持していることを」を開示又は示唆していない。



(特許文献2)
特許文献2は、「組換えオートグラファ核多角体病ウイルス(AcNPV)を有効成分とする医薬組成物であって、該組換えAcNPVが、少なくともポリヘドリンプロモーター及びCAGプロモーターが連結したデュアルプロモーターの制御下に以下のいずれかの融合遺伝子を含有することを特徴とする、医薬組成物」を開示している。
しかし、特許文献2は、「本発明のマラリアワクチンの構成並びに組換えバキュロウイルスが、DAFを担持していること」を開示又は示唆していない。



(特許文献3)
特許文献3は、「(a)ウイルスの外来エンベロープ蛋白質をコーディングするヌクレオチド配列と、(b)前記エンベロープコーディング配列に作動的に連結された第1プロモーターと、(c)抗原蛋白質をコーディングするヌクレオチド配列と、(d)前記抗原コーディング配列に作動的に連結された第2プロモーターとを含む組換えバキュロウイルス」を開示している。
しかし、特許文献3は、「本発明のマラリアワクチンの構成並びに組換えバキュロウイルスが、DAF又はIL-12を担持していることを」を開示又は示唆していない。



(非特許文献2)
非特許文献2は、「Priming-boosting法により、アデノウイルスワクチン (ChAd63)接種後にワクチニアウイルスワクチン(MVA)を接種することによりマラリア感染防御効果が40%に達したこと」を開示している。
しかし、非特許文献2は、「本発明のマラリアワクチンの構成並びに組換えバキュロウイルスが、DAF又はIL-12を担持していること」を開示又は示唆していない。



(非特許文献3)
非特許文献3は、「FP9-CS(鶏痘ウイルスにCSPを組込んだ組換えウイルス)接種後にMVA-CS(ワクチニアウイルスにCSPを組込んだ組換えウイルス)を接種することによりマラリア感染防御効果が90%に達したこと」を開示している。
しかし、非特許文献3に記載の方法では、アジュバントを使用しており、該アジュバントを使用しなかった場合には、マラリア感染防御効果が35%まで低下する。
さらに、非特許文献3は、「本発明のマラリアワクチンの構成並びに組換えバキュロウイルスが、DAF又はIL-12を担持していることを」を開示又は示唆していない。



以上により、現状のマラリア感染防御効果は不十分であり、さらに向上させる必要がある。

産業上の利用分野


本発明は、組換えバキュロウイルスを含むマラリアワクチンに関する。
本出願は、参照によりここに援用されるところの日本出願、特願2014-213247号優先権を請求する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下を含む組換えバキュロウイルスを含むマラリアワクチンであって、
(1)マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は、マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子、
(2)該遺伝子を発現可能なプロモーター、
さらに、該組換えバキュロウイルスは、該マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子を含むバキュロウイルス以外の組換えウイルス、該マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子が導入されたプラスミドDNA、又は該マラリア抗原のアミノ酸配列を有するタンパク質を患者に投与した後に、該患者に投与することを特徴とする、
該組換えバキュロウイルスを含むマラリアワクチン。

【請求項2】
前記組換えバキュロウイルスは、以下のいずれか1の組換えバキュロウイルスと併用投与することを特徴とする、請求項1に記載のマラリアワクチン、
(1)IL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子及び該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えバキュロウイルス、
(2)IL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子並びに該遺伝子を発現可能なプロモーター。

【請求項3】
以下の2つの組換えバキュロウイルスを含むマラリアワクチン、
(1)マラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子若しくはマラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子、並びに該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えバキュロウイルス、
(2)IL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子若しくはIL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子、並びに該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えバキュロウイルス。

【請求項4】
前記マラリア抗原が、CSPである請求項1~3のいずれか1に記載のマラリアワクチン。

【請求項5】
前記バキュロウイルス以外の組換えウイルスは、組換えアデノウイルスである請求項1~4のいずれか1に記載のマラリアワクチン。

【請求項6】
以下のいずれか1に記載のマラリアワクチン組成物。
(1)請求項1~5のいずれか1に記載のマラリアワクチン、並びにマラリア抗原のアミノ酸配列をコードする遺伝子及び該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えアデノウイルス
(2)請求項1~5のいずれか1に記載のマラリアワクチン、並びにIL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子及び該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えバキュロウイルス
(3)請求項1~5のいずれか1に記載のマラリアワクチン、並びに、IL-12のアミノ酸配列をコードする遺伝子及びDAFのアミノ酸配列をコードする遺伝子並びに該遺伝子を発現可能なプロモーターを含む組換えバキュロウイルス
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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