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抗インフルエンザウイルス剤、及び抗インフルエンザウイルス剤のスクリーニング方法 新技術説明会

国内特許コード P170014507
整理番号 (E096P07)
掲載日 2017年8月16日
出願番号 特願2016-550304
出願日 平成27年9月18日(2015.9.18)
国際出願番号 JP2015076674
国際公開番号 WO2016047592
国際出願日 平成27年9月18日(2015.9.18)
国際公開日 平成28年3月31日(2016.3.31)
優先権データ
  • 特願2014-192752 (2014.9.22) JP
発明者
  • 河岡 義裕
  • 渡邉 登喜子
  • 川上 英良
  • 渡邉 真治
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 抗インフルエンザウイルス剤、及び抗インフルエンザウイルス剤のスクリーニング方法 新技術説明会
発明の概要 本発明は、ヒトをはじめとする宿主細胞の生体分子を標的とした抗インフルエンザウイルス剤、及び当該抗インフルエンザウイルス剤の候補分子をスクリーニングする方法を提供する。すなわち、本発明は、宿主細胞内におけるインフルエンザウイルスのvRNA又はNPタンパク質のインフルエンザウイルス様粒子への取込みに対する抑制作用を有するタンパク質をコードする遺伝子の発現又は機能を抑制させる作用を有し、前記遺伝子が、JAK1遺伝子等からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする、抗インフルエンザウイルス剤である。
従来技術、競合技術の概要


インフルエンザウイルスは、毎年流行病を引き起こし、ときには何百万人もの犠牲者を出すパンデミックを引き起こす。このため、より有効な抗インフルエンザウイルス剤の開発が求められている。抗インフルエンザウイルス剤の標的分子としては、ウイルスタンパク質よりも、ウイルスの感染や複製に寄与する宿主細胞の生体分子の方が好ましい。宿主細胞の生体分子の方が、ウイルスタンパクに比べて薬剤による選択圧による変異が生じ難いためである。



近年、6個のゲノムワイドスクリーニングにより、インフルエンザウイルスのライフサイクルに何等かの役割を果たしていると考えられる合計1449個のヒト遺伝子(110個のハエ(Drosophila)遺伝子のヒトオルソログを含む。)が同定された(非特許文献1~6参照。)。各ゲノムワイドスクリーニングの結果は、それぞれ部分的にしか一致しないが、これは、実験条件が相違するためと推察される。

産業上の利用分野


本発明は、ヒトをはじめとする宿主細胞の生体分子を標的とした抗インフルエンザウイルス剤、及び当該抗インフルエンザウイルス剤の候補分子をスクリーニングする方法に関する。
本願は、2014年9月22日に、日本に出願された特願2014-192752号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

特許請求の範囲 【請求項1】
宿主細胞内におけるインフルエンザウイルスのvRNA又はNPタンパク質のインフルエンザウイルス様粒子への取込みに関与するタンパク質をコードする遺伝子の発現を抑制させる作用、又は前記タンパク質の機能を抑制させる作用を有し、
前記遺伝子が、JAK1遺伝子、CHERP遺伝子、DDX21遺伝子、DNAJC11遺伝子、EEF1A2遺伝子、HNRNPK遺伝子、ITM2B遺伝子、MRCL3遺伝子、MYH10遺伝子、NDUFS8遺伝子、PSMD13遺伝子、RPL26遺伝子、SDF2L1遺伝子、SDF4遺伝子、SFRS2B遺伝子、SNRPC遺伝子、SQSTM1遺伝子、TAF15遺伝子、TOMM40遺伝子、TRM2B遺伝子、USP9X遺伝子、BASP1遺伝子、THOC2遺伝子、PPP6C遺伝子、TESC遺伝子、及びPCDHB12遺伝子からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする、抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項2】
前記遺伝子がJAK1遺伝子又はUSP9X遺伝子である、請求項1に記載の抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項3】
Ruxolitinib、Tofacitinib、Tofacitinib(CP-690550)Citrate、Tyrphostin B42(AG-490)、Baricitinib(LY3009104、INCB028050)、AT9283、Momelotinib、CEP33779、NVP-BSK805、ZM39923、Filgotinib、JANEX-1、NVP-BSK805、SB1317、及びWP1130からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載の抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項4】
宿主細胞内におけるインフルエンザウイルスの複製又は転写に関与するタンパク質をコードする遺伝子の発現を抑制させる作用、又は前記タンパク質の機能を抑制させる作用を有し、
前記遺伝子が、CCDC56遺伝子、CLTC遺伝子、CYC1遺伝子、NIBP遺伝子、ZC3H15遺伝子、C14orf173遺伝子、ANP32B遺伝子、BAG3遺伝子、BRD8遺伝子、CCDC135遺伝子、DDX55遺伝子、DPM3遺伝子、EEF2遺伝子、IGF2BP2遺伝子、KRT14遺伝子、及びS100A4遺伝子からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする、抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項5】
宿主細胞内におけるインフルエンザウイルス様粒子の形成に関与するタンパク質をコードする遺伝子の発現を抑制させる作用、又は前記タンパク質の機能を抑制させる作用を有し、
前記遺伝子が、GBF1遺伝子、ASCC3L1遺伝子、BRD8遺伝子、C19orf43遺伝子、DDX55遺伝子、DKFZp564K142遺伝子、DPM3遺伝子、EEF2遺伝子、FAM73B遺伝子、FLJ20303遺伝子、NCLN遺伝子、C14orf173遺伝子、LRPPRC遺伝子、及びRCN1遺伝子からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする、抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項6】
前記遺伝子がGBF1遺伝子である、請求項5に記載の抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項7】
Golgicide Aである、請求項5に記載の抗インフルエンザウイルス剤。

【請求項8】
抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物をスクリーニングする方法であって、
JAK1遺伝子、CHERP遺伝子、DDX21遺伝子、DNAJC11遺伝子、EEF1A2遺伝子、HNRNPK遺伝子、ITM2B遺伝子、MRCL3遺伝子、MYH10遺伝子、NDUFS8遺伝子、PSMD13遺伝子、RPL26遺伝子、SDF2L1遺伝子、SDF4遺伝子、SFRS2B遺伝子、SNRPC遺伝子、SQSTM1遺伝子、TAF15遺伝子、TOMM40遺伝子、TRM2B遺伝子、USP9X遺伝子、BASP1遺伝子、THOC2遺伝子、PPP6C遺伝子、TESC遺伝子、PCDHB12遺伝子、CCDC56遺伝子、CLTC遺伝子、CYC1遺伝子、NIBP遺伝子、ZC3H15遺伝子、C14orf173遺伝子、ANP32B遺伝子、BAG3遺伝子、BRD8遺伝子、CCDC135遺伝子、DDX55遺伝子、DPM3遺伝子、EEF2遺伝子、IGF2BP2遺伝子、KRT14遺伝子、S100A4遺伝子、GBF1遺伝子、ASCC3L1遺伝子、C19orf43遺伝子、DKFZp564K142遺伝子、FAM73B遺伝子、FLJ20303遺伝子、NCLN遺伝子、LRPPRC遺伝子、及びRCN1遺伝子からなる群より選択される1種以上の遺伝子の発現又は前記遺伝子がコードするタンパク質の機能に対する抑制又は阻害能がある化合物を、抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物としてスクリーニングすることを特徴とする、抗インフルエンザウイルス剤のスクリーニング方法。

【請求項9】
細胞に、抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物か否かを評価する対象の化合物を導入する工程と、
前記化合物を導入した細胞中における前記遺伝子の発現量を測定する工程と、
前記遺伝子の発現量が、前記化合物が導入される前の細胞よりも有意に低減された場合に、当該化合物を抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物として選抜する工程と、
を有する、請求項8に記載の抗インフルエンザウイルス剤のスクリーニング方法。

【請求項10】
前記遺伝子がコードするタンパク質が酵素であり、
前記遺伝子がコードするタンパク質の酵素活性を、抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物か否かを評価する対象の化合物の存在下で測定する工程と、
前記化合物の存在下における前記タンパク質の酵素活性が、前記化合物の非存在下よりも低下した場合に、当該化合物を抗インフルエンザウイルス剤の候補化合物として選抜する工程と、
を有する、請求項8に記載の抗インフルエンザウイルス剤のスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 河岡感染宿主応答ネットワーク 領域
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