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不適切な認知的負荷の推定方法、ドライバーの注意喚起方法および警告装置 NEW コモンズ

国内特許コード P170014642
整理番号 DP1754
掲載日 2017年10月24日
出願番号 特願2016-058245
公開番号 特開2017-174058
出願日 平成28年3月23日(2016.3.23)
公開日 平成29年9月28日(2017.9.28)
発明者
  • イヴァン タネヴ
  • 下原 勝憲
  • ディパク シャルマ
出願人
  • 学校法人同志社
発明の名称 不適切な認知的負荷の推定方法、ドライバーの注意喚起方法および警告装置 NEW コモンズ
発明の概要 【課題】ドライバーが不適切な認知的負荷の状態にある場合に、その状態を推定すると共に、ドライバーの注意を喚起する方法を提供する。
【解決手段】運転中の車の操舵角を検出し、検出信号から車のハンドル操作の遅延に伴って生じる振動成分を取り出し、取り出された振動成分の値が予め定めた閾値を超えたときに、ドライバーの認知的負荷が不適切な状態にあると推定し、事故を未然に防止するため、推定結果に基づいてドライバーの注意を喚起する。
【選択図】図8
従来技術、競合技術の概要


ドライバーが事故を起こす原因のほとんどは、ヒューマンエラーすなわち意図しない結果を生じる人間の行為にある。例えば、正しくない運転操作であり、あるいは遅すぎる反応などである。そしてそれらは、運転に向けられている注意力が、当該時点の交通状況で運転に必要とされる注意力より低いときに生じる。



具体的には、空いた高速道路を走行しているときのように周囲に注意を払う必要が少ない状態や、疲れのために寝ているように見える状態(「マイクロスリープ」といい、0.5秒~1.5秒の短時間に生じる。)、更には、ドライバーが運転以外の何かに注意力を割いている状態が挙げられる。ドライバーが運転以外の何かに注意力を割いている状態として、携帯電話をかけていたり、空想にふけっていたりする場合がある。



上述した運転に向けられる注意力が運転に必要とされる注意力より低くなる状態は、ドライバーが認知的に不適切な状態、すなわち「不適切な認知的負荷」の状態にあることに原因がある。



不適切な認知的負荷の兆候は、ドライバーの反応遅れとして現れる。従って、運転中の周囲からの刺激に対するドライバーの動作の遅れ量(例えば、ハンドル操作の遅れやブレーキペダルの踏み込みの遅れの量)を計測することによって、認知的負荷が不適切な状態にあることを推定できる。



しかし、ハンドル操作の顕著な遅れやブレーキペダルの踏み込みの遅れは直接事故を引き起こす可能性があるため、ドライバーの動作の遅れ量の直接的な計測が事故の予防になるとはいえない。



また、居眠り運転を防止するため、上述の方法と同様に、ドライバーの反応遅れを検出する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、ドライバーの注意力が低下したときに、車の進行方向の変化に対してハンドル操作が常に遅れることから、ハンドル操作の遅れを検出することにより、ドライバーの注意力の低下を判定している。



具体的には、進行方向センサから出力される進路情報と、ハンドルの操舵センサから出力される操舵角情報とを比較し、車の進行に対してハンドルの操作が遅れている場合に、ドライバーが居眠りをしていると判定して警告を行なっている。

産業上の利用分野


本発明は、運転中のドライバーが不適切な認知的負荷の状態にあることを推定する方法、およびその推定に基づき、事故防止のためにドライバーの注意を喚起する方法、更にはその方法を実行する警告装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ドライバーによって運転される車の操舵角を検出するステップと、
前記検出信号からドライバー起因性の振動成分を取り出すステップと、
前記取り出された振動成分の値が予め定めた閾値を超えたときに、前記ドライバーの認知的負荷が不適切な状態にあると推定するステップと、を含むことを特徴とする不適切な認知的負荷の推定方法。

【請求項2】
前記操舵角の代わりに車体の横方向の加速度を検出する、請求項1に記載の不適切な認知的負荷の推定方法。

【請求項3】
前記車が走行する車線のうちコーナーの入口もしくは出口において前記ドライバー起因性の振動成分を取り出す、請求項1または2に記載の不適切な認知的負荷の推定方法。

【請求項4】
ドライバーによって運転される車の操舵角を検出するステップと、
前記検出信号からドライバー起因性の振動成分を取り出すステップと、
前記取り出された振動成分の値が予め定めた閾値を超えたときに、音声または光の少なくとも一方を用いてドライバーの注意を喚起するステップと、を含むことを特徴とするドライバーの注意喚起方法。

【請求項5】
前記操舵角の代わりに車体の横方向の加速度を検出する、請求項4に記載のドライバーの注意喚起方法。

【請求項6】
前記車が走行する車線のうちコーナーの入口もしくは出口においてドライバー起因性の振動成分を取り出すことを特徴とする、請求項4または5に記載のドライバーの注意喚起方法。

【請求項7】
前記ドライバー起因性の振動成分は、車の種類および速度に応じて周波数特性が変化するフィルタを用いて前記検出信号から取り出される、請求項4ないし6のいずれかに記載のドライバーの注意喚起方法。

【請求項8】
前記閾値は、前記車の種類および速度に応じて変化する、請求項4ないし7のいずれかに記載のドライバーの注意喚起方法。

【請求項9】
ドライバーによって運転される車の操舵角を検出する操舵角センサと、
音声または光の少なくとも一方を用いてドライバーの注意を喚起する報知手段と、
前記操舵角センサの検出信号から所定の周波数の振動成分を取り出すと共に、取り出された振動成分の値を、予めメモリに格納された閾値と比較する演算手段と、
前記演算手段の出力に従って前記報知手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記演算手段において振動成分の値が閾値以上であったときに、前記報知手段を動作させることを特徴とする警告装置。

【請求項10】
前記操舵角センサの代わりに、前記車体の横方向の加速度を検出する加速度センサを用いる、請求項9に記載の警告装置。

【請求項11】
前記メモリとして不揮発性メモリを用い、かつ前記閾値は、前記車の種類および速度に応じて変動する、請求項9または10に記載の警告装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016058245thum.jpg
出願権利状態 公開
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