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不斉分子磁石およびその製造方法

国内特許コード P03A000206
整理番号 U1999P139
掲載日 2003年8月28日
出願番号 特願2000-042970
公開番号 特開2001-237113
登録番号 特許第3271009号
出願日 平成12年2月21日(2000.2.21)
公開日 平成13年8月31日(2001.8.31)
登録日 平成14年1月25日(2002.1.25)
発明者
  • 井上 克也
出願人
  • 大学共同利用機関法人自然科学研究機構
発明の名称 不斉分子磁石およびその製造方法
発明の概要 磁性を持つと共に光学活性を示し、かつ着色透明性を有し、さらに転移温度が比較的高い等の特性を有する単結晶の不斉分子磁石を提供しようとするものである。一般式[Mn(L)]3[Cr(CN)62・4H2O(ただし、Lは光学活性(RまたはS)-1,2-ジアミンおよびその誘導体、光学活性(RまたはS)-1,3-ジアミンおよびその誘導体を示す)にて表される単結晶からなることを特徴とする。
従来技術、競合技術の概要 不斉な分子磁石(磁性体)において、“磁気不斉二色性(Magneto-Chiral Dichroism”と名付けられた現象が起こることがG.Wagniere and Meier, Chemical Phys. Lett.,93, pp.78-81(1982), G.Wagniere, Chemical Phys. Lett.,110, pp.546-550(1984) およびL.D.Barron, J.Vrbannich, Mol. Phys., 51, pp.715-730(1984)に報告されている。これらの報告には、実際の物質について言及されず、理論のみが述べられている。すなわち、“磁気不斉二色性”は磁気光学効果の一種で例えば結晶の吸光度、発光強度が結晶の磁化の向きと光の進行方向によって制御できる特性を示す。したがって、磁場の向きで光学特性を制御できるために光通信分野、光学分野等において多くの応用が期待されている。一方、特開平9-246044号公報には光照射により磁気特性が変化したり、光照射後の磁気特性が温度変化により可変である特性を持つ、例えばコバルトー鉄シアノ錯体からなる分子磁性材料が開示されている。特開平10-32111号公報には、フェロ磁性を示す分子磁性材料の磁性イオン単位とフェリ磁性を示す分子磁性材料の磁性イオン単位を各々少なくとも1種以上有する、例えば(Fe0.4Mn0.61.6Cr(CN)6からなる分子磁性材料であって、光照射により磁気特性が可変である分子混合磁性材料が開示されている。特開平10-208924号公報には、一次元スピン配列方向とこれに交差する軸でスピン間相互作用が全く相反する結晶磁気異方性を有する、例えばマンガン(II)(テトラエトキシフェニルホルフィリン)テトラシアノエチレンからなる分子磁性材料が開示されている。
産業上の利用分野 新規な不斉分子磁石およびその製造方法
特許請求の範囲 【請求項1】 一般式[Mn(L)]3[Cr(CN)62・4H2O(ただし、Lは光学活性(RまたはS)-1,2-ジアミンおよびその誘導体、光学活性(RまたはS)-1,3-ジアミンおよびその誘導体を示す)にて表される単結晶からなることを特徴とする不斉分子磁石。
【請求項2】 前記一般式のLは、光学活性(S)-アラナミドであることを特徴とする請求項1記載の不斉分子磁石。
【請求項3】 前記一般式のLは、光学活性(R,R)-ジアミノシクロヘキサンであることを特徴とする請求項1記載の不斉分子磁石。
【請求項4】 前記一般式のLは、光学活性(R)-1,2-ジアミノプロパンであることを特徴とする請求項1記載の不斉分子磁石。
【請求項5】 光学活性(RまたはS)-1,2-ジアミンおよびその誘導体、光学活性(RまたはS)-1,3-ジアミンおよびその誘導体から選ばれる光学活性のジアミン化合物に非酸化性雰囲気下で完全脱気溶媒を添加して溶解することによりジアミン化合物溶液を調製する工程と、マンガン塩に非酸化性雰囲気下で完全脱気溶媒を添加して溶解することによりマンガン塩溶液を調製した後、このマンガン塩溶液を非酸化性雰囲気下で前記ジアミン化合物溶液に添加して混合する工程と、ヘキサシアノクロム酸塩に非酸化性雰囲気下で完全脱気溶媒を添加して溶解することによりヘキサシアノクロム酸塩溶液を調製した後、このヘキサシアノクロム酸塩溶液を非酸化性雰囲気下で前記混合溶液に添加し、混合、反応させ、さらに室温下で放置することにより一般式[Mn(L)]3[Cr(CN)62・4H2O(ただし、Lは光学活性(RまたはS)-1,2-ジアミンおよびその誘導体、光学活性(RまたはS)-1,3-ジアミンおよびその誘導体を示す)にて表される単結晶を析出する工程とを具備したことを特徴とする不斉分子磁石の製造方法。
【請求項6】 前記完全脱気溶媒は、完全脱気純水であることを特徴とする請求項5記載の不斉分子磁石の製造方法。
【請求項7】 前記マンガン塩は、塩化マンガン(II)水和物または過塩素酸マンガン(II)水和物であることを特徴とする請求項5記載の不斉分子磁石の製造方法。
【請求項8】 前記ヘキサシアノクロム酸塩は、ヘキサシアノクロム酸カリウムであることを特徴とする請求項5記載の不斉分子磁石の製造方法。
産業区分
  • 磁性材料
  • 電子部品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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