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キラル化合物の絶対配置の決定方法 新技術説明会 実績あり

国内特許コード P03A001946
整理番号 E047P19
掲載日 2003年11月18日
出願番号 特願2000-367251
公開番号 特開2001-220392
登録番号 特許第3416776号
出願日 平成12年12月1日(2000.12.1)
公開日 平成13年8月14日(2001.8.14)
登録日 平成15年4月11日(2003.4.11)
発明者
  • 井上 佳久
  • ビクトル・ボロフコフ
  • ユハ・リントゥルオト
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
発明の名称 キラル化合物の絶対配置の決定方法 新技術説明会 実績あり
発明の概要 結合している塩基性基の種類が広範囲のキラル化合物の絶対配置を精度よく、しかも簡単に決定することのできる、汎用的な、新しいキラル化合物の絶対配置の決定方法を提供する。本発明は、炭素鎖で架橋されたポルフィリン2量体の構造を有し、該2量体構造の一方のポルフィリン環の炭素鎖による架橋位置の炭素からポルフィリン環の外周に沿って二つ目の炭素の少くとも一方にエチル基以上にバルキーな置換基を持つ金属ポルフィリンに、該金属ポルフィリンの2量体構造の他方のポルフィリン環の金属に配位可能な塩基性基が結合した不斉炭素または該塩基性基が結合した炭素原子の隣接位置に不斉炭素を有するキラル化合物を配位させ、円二色性分光光度分析によりコットン効果の符号から前記キラル化合物の絶対配置を決定する方法に係る。
従来技術、競合技術の概要 従来より、円二色性(CD)分光光度分析により把握される誘導コットン効果によって外部リガンドの絶対配置を決定することが試みられている。たとえば以下のような報告がなされている。(1)J.Am Chem.Soc.,1997,119,6345-6359,E.ヤシマ、T.マツシマ及びY.オカモトは、キラル化合物の存在下でらせん構造をとる高分子について、リガンド(キラル化合物)によって誘起される円二色性のコットン効果の符号と、リガンドの絶対配置の間によい相関があることを見い出している。しかし、らせん構造の誘起は、高分子側鎖のカルボキシラート基とリガンドのアンモニウム基の間のイオン対形成に由来するので、この方法は、一般モノアミン、アミノアルコールには適用できるがアルコールには適用不可能である。(2)J.Am Chem.Soc.,1998,120,6185-6186,X.Huang、B.H.Rickmann,B.Borhan、N.Berova,K.ナカニシでは、長い架橋鎖でむすばれたポルフィリン二量体におけるキラルなリガンドによる円二色性の誘起を報告している。コットン効果の符号とリガンドの絶対配置の間に相関があるが、この系では、一分子のリガンドが同時に二つのポリフィリン単位に配位することによって初めて円二色性が誘起されるので、適用可能な化合物は、ジアミンやアミノアルコールなど二官能性の化合物に限られている。(3)Bull.Chem.Soc.,Jpn.,1998,71,1117-1123,M.タケウチ,T.イマダ,S.シンカイでは、フェニルボロン酸単位を有するポリフィリン二量体が各種の糖の存在下で円二色性を示すことを報告している。この方法は、ボロン酸との間に結合を作るポリオール(多価アルコール)にのみ適用可能であり、しかも、特定の(一つの)不斉中心のまわりの絶対配置を直接決めうる方法ではない。(4)J.Chem.Soc.,Dalton Trans.,1999,11-12,H.ツクベ,M.ホソクボ.M.ワダ,S.シノダ,H.タミアキでは、ランタニドのトリス(β-ジケトナト)錯体がキラルなアミノアルコールの存在下で円二色性を示すことを明らかにした。しかしこの系では、モノアミン、モノアルコールはキラリティーを誘起しない。(5)Org.Lett.,1999,1,861-864,S.Zahn,J.W.Canaryでは、アミノ酸およびアミノアルコールの絶対配置が銅錯体の円二色性によって決定できることを明らかにした。だが、この方法は、銅に、二座配位可能なアミノ酸やアミノアルコールにのみ適用可能で、モノアミンやモノアルコールには適用できない。以上のように、これまでは、モノアルコールを含む広範囲の塩基性基を有するキラル化合物の絶対配置の決定法については報告されていない。また、キラル化合物の絶対配置の決定方法としては、X線回折法が知られているが、これは結晶性のものに限られるという限定がある。
産業上の利用分野 キラル化合物の絶対配置の決定方法
特許請求の範囲 【請求項1】炭素鎖で架橋されたポルフィリン2量体の構造を有し、2量体構造の一方のポルフィリン環の炭素鎖による架橋位置の炭素からポルフィリン環の外周に沿って二つ目の炭素の少くとも一方にエチル基以上にバルキーな置換基を持つ金属ポルフィリンに、該金属ポルフィリンの2量体構造の他方のポルフィリン環の金属に配位可能な塩基性基が結合した不斉炭素または該塩基性基が結合した炭素原子の隣接位置に不斉炭素を有するキラル化合物を配位させ、円二色性分光光度分析によりコットン効果の符号から前記キラル化合物の不斉炭素の絶対配置を決定することを特徴とするキラル化合物の絶対配置の決定方法。
【請求項2】エチル基以上にバルキーな置換基は、1)炭素数2以上の炭化水素基、2)含酸素置換基、3)含窒素置換基、4)ハロゲン原子または5)ハロゲン化炭化水素基である請求項1の決定方法。
【請求項3】キラル化合物は、1)一級アミン類、2)二級アミン類、3)一級ジアミン類、4)二級ジアミン類、5)モノアルコール類または6)アミノアルコール類である請求項1の決定方法。
【請求項4】金属ポルフィリンは次式(I)
【化1】で表わされるものである請求項1ないし3のいずれかの決定方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
ライセンス状況 通常実施権[S01-03]
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 井上光不斉反応プロジェクト 領域
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