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リン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー 実績あり

国内特許コード P03P000742
整理番号 K012P10
掲載日 2003年10月1日
出願番号 特願2002-045846
公開番号 特開2003-246788
登録番号 特許第4138331号
出願日 平成14年2月22日(2002.2.22)
公開日 平成15年9月2日(2003.9.2)
登録日 平成20年6月13日(2008.6.13)
発明者
  • 浜地 格
出願人
  • 独立行政法人科学技術振興機構
発明の名称 リン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー 実績あり
発明の概要 リン酸アニオンを高感度に検出することのできる蛍光プローブから成るセンサーを提供する。下記の一般式(1)で表わされるリン酸アニオン選択的発蛍光性化合物から成る、リン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー。式(1)中、FLは、芳香環または複素環を有する発蛍光性官能基または原子団(例えばジメチルアントリル基)を表わし、Xは、水溶液中で脱離してアニオンと成る官能基または原子団(例えばNO3)を表わす。【化1】
従来技術、競合技術の概要
リン酸アニオンは生体内において重要な役割を果たしている。例えばシグナル伝達系では、リン酸化タンパク質やリン脂質のリン酸基を介し、種々の情報伝達の制御が行なわれている。したがって、生体内に相応する水溶液中でリン酸アニオンを検出するセンシングシステムが確立されれば、細胞生物学等の分野における基本的ツールとして生体内の諸プロセスの解析に利用でき、また、その成果に基づき新しい薬剤や試薬の開発に資することができるものと期待される。例えば、情報伝達異常によって引き起こされるガン化の鍵反応である細胞内リン酸化シグナルを認識し、その阻害剤等の設計のために有効であると考えられる。
【0003】
リン酸アニオンのようなアニオンを検出するには、アニオンに特異的に結合して蛍光変化する化合物から成る蛍光プローブが有用であると考えられる。しかしながら、金属イオンに代表されるカチオンを検出するための蛍光プローブは多く開発されているのに対し、アニオンを検出し得る蛍光プローブに関しては、有機溶媒中で機能するものは幾つか提示されているが、生体内のような中性水溶液中で使用できるものは殆ど存在しない。これは、一般にアニオンは金属イオンよりもサイズが大きいため、水溶液中では水和の影響を受けやすくキレートさせることが困難なことに一因がある。また、金属イオン検出用プローブの場合、蛍光化合物の構造式中に存在する芳香族アミノ基などが金属に配位することによって蛍光特性を変化させることが可能であるが、アニオン検出において同様の手法を用いることは困難なことにも因る。これらのことから、リン酸アニオンのようなアニオンを検出するための蛍光プローブの例はきわめて少ない。
【0004】
水溶液中でリン酸アニオンを認識する蛍光プローブの数少ない例としてBeerらによって報告されているルテニウム-ビピリジルポリアザ化合物がある(P.D. Beer他、Angew. Chem. Int. Ed., 40, 486 (2001); P.D. Beer他、J. Am. Chem. Soc., 119, 11864 (1997))が、その蛍光変化はかなり小さい。その他には、有機ボロン酸ジエステル化合物をリン酸イオン等のアニオン検出用蛍光プローブとして使用する例(特開2001-133407)が見出される程度である。
産業上の利用分野
本発明は、アニオンを検出するための技術分野に属し、特に、生体内に相応する水溶液中でリン酸アニオンの存在下に蛍光変化するリン酸アニオン選択的発蛍光性化合物から成りリン酸イオンやリン酸化ペプチドの分析に用いられる蛍光センサーに関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 下記の一般式(1)で表わされるリン酸アニオン選択的発蛍光性化合物から成ることを特徴とするリン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー。

〔式(1)中、FLは、芳香環または複素環を有する発蛍光性官能基または原子団を表わし、Xは、水溶液中で脱離してアニオンと成る官能基または原子団を表わす。〕
【請求項2】 FLが、下記の(2)に示す(a)、(b)、(c)または(d)の1つから選ばれることを特徴とする請求項1のリン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー。

〔式(d)において、Rは、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、またはベンジル基を表わす。〕
【請求項3】 Xが、NO3、ハロゲン原子、またはClO4であることを特徴とする請求項1または2のリン酸イオンおよびリン酸化ペプチド用蛍光センサー。
産業区分
  • 有機化合物
  • その他無機化学
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
ライセンス状況 通常実施権[K07-01]
参考情報 (研究プロジェクト等) さきがけ 組織化と機能 領域
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