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経口用サイトカイン誘導剤

国内特許コード P03A002073
整理番号 Y01-P217
掲載日 2003年10月1日
出願番号 特願2001-257942
公開番号 特開2003-063991
登録番号 特許第4059648号
出願日 平成13年8月28日(2001.8.28)
公開日 平成15年3月5日(2003.3.5)
登録日 平成19年12月28日(2007.12.28)
発明者
  • 五十君 靜信
  • 佐藤 英一
出願人
  • 国立感染症研究所長
発明の名称 経口用サイトカイン誘導剤
発明の概要 経口投与により生体にIFN-γ、IL-8等のサイトカインの産生を促進することができ、感染症、自己免疫疾患、炎症、腫瘍などの各種疾患の治療に有用な経口用サイトカイン誘導剤を提供する。その表面にサイトカイン誘導物質を融合タンパク質として発現させた微生物菌体を経口用サイトカイン誘導剤として用いる。上記微生物としては、ラクトバチルス・カゼイ等の乳酸菌を用いる。上記融合タンパク質は、シグナル配列とサイトカイン誘導物質遺伝子と膜アンカー配列とを順次結合したDNAの発現産物である。サイトカイン誘導物質遺伝子としてリステリア溶血素を用いるとIFN-γを、サルモネラの鞭毛タンパク質フラジェリンを用いるとIL-8を誘導できる。
従来技術、競合技術の概要
インターフェロン(IFN)は、ウイルス感染細胞が産生しウイルス感染細胞を抵抗性にする物質として独自に発見され、B型およびC型肝炎治療剤、あるいは癌免疫療法剤として実用化されている。IFNは程度の差はあるものの種々のウイルスに対し抗ウイルス作用を示すが、それが産生されたのと同種の細胞においてのみ有効であること、また対象疾患により長期治療が必要であること、IFNは分子量2万前後の糖蛋白であり、経口投与や胃内投与によってはほとんど吸収されないことなどから、経口投与可能なIFN誘導剤が求められていた。これまでIFN誘導剤として、二本鎖核酸、ポリI:ポリC、ポリカルボキシレートなどの高分子ポリマーあるいはフルオレイン類やピリミジノン類などの低分子化合物が報告されている。しかし、これらは安全性に問題があり、また経口投与ではIFN誘導効果が低いなどの欠点があり治療にはほとんど使われていなかった。
【0003】
また、種々の任意の有用タンパク質を菌体表面に固定化するため、 ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis) NCDO763株由来の 763プロテアーゼのアンカー配列をコードする遺伝子配列と、目的とするタンパク質をコードする遺伝子配列とを繋いだ融合遺伝子配列を得る工程と、前記融合遺伝子配列を宿主菌内に導入する工程と、前記融合遺伝子配列が導入された宿主菌を培養して前記目的とするタンパク質を菌体表面に固定化する工程とを備えた菌体表面へのタンパク質の固定化方法(特開平10-117783号公報)や、抗原に対する免疫反応を効果的に増強するため、1)コラーゲン、ゼラチン、フィブリン、アルブミン、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン、アルギン酸、ペクチン、アガロースまたはアラビアゴム、2)グリコール酸、乳酸もしくはアミノ酸の重合体またはこれらの二以上の共重合体、並びに3)ハイドロキシアパタイト、ポリメタクリル酸メチル、ポリジメチルシロキサン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリ塩化ビニルからなる群から選ばれる生体親和性材料からなる担体に、抗原または抗原誘導物質を担持させ、所望によりさらに免疫調節物質またはその他の添加物を含む組成物からなる免疫増強製剤(特開平11-193246号公報)や、アスコルビン酸と、乳酸菌や3-O-α-D-グルコピラノシル-D-グルコースを構成単位として含有する糖類などの他の免疫賦活物質を併用することにより、免疫賦活効果を相乗的に増強した医薬品、医薬部外品、食品、飼料または化粧料用の製剤(特開2001-64174号公報)が知られている。
産業上の利用分野
本発明は、経口用インターフェロン-γ(IFN-γ)誘導剤等の経口用サイトカイン誘導剤に関し、より詳細には、表面にリステリア溶血素等のサイトカイン誘導物質を担持する乳酸菌等の微生物菌体を含有する経口用サイトカイン誘導剤に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】表面にリステリア溶血素を担持するラクトバチルス・カゼイの菌体を含有することを特徴とする、感染症、自己免疫疾患、炎症及び腫瘍から選ばれるいずれかの疾患の経口用予防・治療剤。
【請求項2】表面にリステリア溶血素を担持するラクトバチルス・カゼイの菌体が、表面にリステリア溶血素を融合タンパク質として発現させたラクトバチルス・カゼイの菌体であることを特徴とする請求項1記載の経口用予防・治療剤。
【請求項3】融合タンパク質が、シグナル配列とリステリア溶血素遺伝子と膜アンカー配列とを順次結合したDNAの発現産物であることを特徴とする請求項2記載の経口用予防・治療剤。
【請求項4】請求項1~のいずれか記載の経口用予防・治療剤を有効成分として含有することを特徴とする、感染症、自己免疫疾患、炎症及び腫瘍から選ばれるいずれかの疾患の予防・治療用の機能性食品素材又は食品。
産業区分
  • 薬品
  • 食品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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