TOP > 国内特許検索 > 積層型ジアセチレン重合体及びその単量体、並びにこれらの製造方法

積層型ジアセチレン重合体及びその単量体、並びにこれらの製造方法 コモンズ

国内特許コード P03P000791
整理番号 K053P25
掲載日 2003年12月22日
出願番号 特願2002-134763
公開番号 特開2003-327558
登録番号 特許第4229259号
出願日 平成14年5月9日(2002.5.9)
公開日 平成15年11月19日(2003.11.19)
登録日 平成20年12月12日(2008.12.12)
発明者
  • 松本 章一
  • 小谷 徹
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 積層型ジアセチレン重合体及びその単量体、並びにこれらの製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】 結晶中でのポリマー鎖の配列状態を制御し、層状構造を有する結晶性のジアセチレン重合体を得るとともに、その単量体、並びにこれらの製造方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも1種類のカルボン酸と、少なくとも1種類のアミンとを組み合わせてなるカルボン酸アンモニウム塩の結晶であり、カルボン酸及びアミンのうちの少なくとも1種類の化合物がジアセチレン誘導体であるカルボン酸アンモニウム塩の結晶を得る。そして、このカルボン酸アンモニウム塩の結晶に対して、光照射又は加熱処理を施して、積層型ジアセチレン重合体を得る。
従来技術、競合技術の概要


固相重合の一形態であるトポケミカル(topochemical)重合では、モノマーの重心の位置や結晶の対称性を維持した状態のまま、原子や置換基の最小限の動きを伴って反応が進行する。そのため、このトポケミカル重合によって得られる生成物の構造は、モノマーの反応性等の化学的性質だけではなく、モノマーが形成する結晶の配列様式に支配される。このように、トポケミカル重合では、結晶格子支配下にて重合反応が進行するため、立体特異性や立体選択性に優れたポリマーを設計することができる。



このようなトポケミカル重合として、ムコン酸誘導体やソルビン酸誘導体等の1,3-ジエンモノマーの重合、ジアセチレンの固相重合反応、LB(Langmuir-Blodgett)膜等の累積膜中での重合等が知られている。これらのトポケミカル重合によって、結晶性のポリマーを得ることができる。



このうち、上記ジアセチレンのトポケミカル重合によって得られるポリジアセチレンは、共役系のポリマーであり、可視領域に強い吸収を有する有色のポリマーであることが知られている。そのため、このポリジアセチレンを用いることによって、特定の吸収波長を有する新規な機能性高分子を得ることができると期待される。

産業上の利用分野


本発明は、ジアセチレン誘導体が重合して得られる結晶性の高分子に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
カルボン酸と、アミンとをイオン結合により組み合わせてなるカルボン酸アンモニウム塩の結晶であって、
上記結晶は、カルボン酸層とアンモニウム層とが交互に層状に積層した結晶となり、
上記カルボン酸及び上記アミンのうちの一方の化合物がジアセチレン誘導体であり、
上記カルボン酸のジアセチレン誘導体は、2,4-ヘキサジインカルボン酸、2,4-ヘプタジインカルボン酸、2,4-オクタジインカルボン酸、2,4-デカジインカルボン酸、2,4-ドデカジインカルボン酸、2,4-テトラデカジインカルボン酸、2,4-ペンタデカジインカルボン酸、2,4-ヘキサデカジインカルボン酸、2,4-オクタデカジインカルボン酸、2,4-ノナデカジインカルボン酸、10,12-テトラデカジインカルボン酸、10,12-ペンタデカジインカルボン酸、10,12-ヘキサデカジインカルボン酸、10,12-ヘプタデカジインカルボン酸、10,12-オクタデカジインカルボン酸、10,12-トリコサジインカルボン酸、10,12-ペンタコサジインカルボン酸、10,12-ヘキサコサジインカルボン酸、10,12-ヘプタコサジインカルボン酸、10,12-オクタコサジインカルボン酸、10,12-ノナコサジインカルボン酸、2,4-ヘキサジインジカルボン酸、3,5-オクタジインジカルボン酸、4,6-デカジインジカルボン酸、および8,10-オクタデカジインジカルボン酸の何れかであり、
上記アミンのジアセチレン誘導体は、2,4-ヘキサジイニルアミン、2,4-ヘプタジイニルアミン、2,4-オクタジイニルアミン、2,4-デカジイニルアミン、2,4-ドデカジイニルアミン、2,4-テトラデカジイニルアミン、2,4-ペンタデカジイニルアミン、2,4-ヘキサデカジイニルアミン、2,4-オクタデカジイニルアミン、2,4-ノナデカジイニルアミン、10,12-テトラデカジイニルアミン、10,12-ペンタデカジイニルアミン、10,12-ヘキサデカジイニルアミン、10,12-ヘプタデカジイニルアミン、10,12-オクタデカジイニルアミン、10,12-トリコサジイニルアミン、10,12-ペンタコサジイニルアミン、10,12-ヘキサコサジイニルアミン、10,12-ヘプタコサジイニルアミン、10,12-オクタコサジイニルアミン、10,12-ノナコサジイニルアミン、2,4-ヘキサジイニルジアミン、3,5-オクタジイニルジアミン、4,6-デカジイニルジアミン、および8,10-オクタデカジイニルジアミンの何れかであることを特徴とするカルボン酸アンモニウム塩の結晶。

【請求項2】
上記カルボン酸がジアセチレン誘導体である場合、上記アミンは、ベンジルアミン、メチルベンジルアミン、クロロベンジルアミン、ブロモベンジルアミン、メトキシベンジルアミン、オクチルアミン,デシルアミン,ドデシルアミン、テトラデシルアミン,ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、ナフチルアミン、およびナフチルメチルアミンの何れかであり、
上記アミンがジアセチレン誘導体である場合、上記カルボン酸は、安息香酸、メチル安息香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安息香酸、メトキシ安息香酸、フェニル酢酸、メチルフェニル酢酸、クロロフェニル酢酸、ブロモフェニル酢酸、メトキシフェニル酢酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ナフタレンカルボン酸、およびナフチル酢酸の何れかであることを特徴とする請求項1記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶。

【請求項3】
上記カルボン酸及びアミンのうちの一方がジアセチレン誘導体であり、さらに、上記カルボン酸及びアミンのうちの他方がジエン誘導体であることを特徴とする請求項1又は2記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶。

【請求項4】
上記カルボン酸がジエン誘導体である場合、該カルボン酸は、一般式(3)
2-(CH2m'-C=C-C=C-(CH2n'-COOH (3)
(式中、X2はCOOH又はHであり、m’,n’はそれぞれ、0以上18以下の整数を示す)にて表され、
上記アミンがジエン誘導体である場合、該アミンは、一般式(4)
2-(CH2p'-C=C-C=C-(CH2q'-NH2 (4)
(式中、Y2はNH2又はHであり、p’,q’はそれぞれ、0以上18以下の整数を示す)にて表されることを特徴とする請求項記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶。

【請求項5】
上記カルボン酸のジエン誘導体は、ムコン酸、ソルビン酸、ブタジエンカルボン酸、アルキル置換ブタジエンカルボン酸、あるいは、上記カルボン酸の重合体であり、
上記アミンのジエン誘導体は、2,4-ペンタジエニルアミン、2,4-ヘキサジエニルアミン、2,4-オクタジエニルアミン、2,4-デカジエニルアミン、2,4-ドデカジエニルアミン、2,4-テトラデシルジエニルアミン、2,4-ヘキサジエニル-1,6-ジアミン、6,8-ドデカジエニル-1,12-ジアミン、あるいは上記アミンの重合体である請求項記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶。

【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶が重合して、カルボン酸層およびアンモニウム層からなる積層構造を有することを特徴とする積層型ジアセチレン重合体。

【請求項7】
カルボン酸と、アミンとをイオン結合させるカルボン酸アンモニウム塩の結晶の製造方法であって、
上記カルボン酸から層状に形成されたカルボン酸層状結晶を得、
上記アミンから層状に形成されたアンモニウム層状結晶を得、
上記カルボン酸結晶と上記アンモニウム結晶とからインターカレーションによりカルボン酸層状結晶とアンモニウム層状結晶とを交互に層状に積層して、カルボン酸アンモニウム塩の結晶を得、
上記カルボン酸及び上記アミンのうちの一方の化合物がジアセチレン誘導体であることを特徴とするカルボン酸アンモニウム塩の結晶の製造方法。

【請求項8】
上記カルボン酸及び上記アミンのうちの一方の化合物がジアセチレン誘導体であり、さらに、上記カルボン酸及び上記アミンのうちの他方の化合物がジエン誘導体であることを特徴とする請求項7記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶の製造方法。

【請求項9】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のカルボン酸アンモニウム塩の結晶に対して、光照射又は加熱処理を施し、カルボン酸層およびアンモニウム層からなる積層構造を形成することを特徴とする積層型ジアセチレン重合体の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

22761_01SUM.gif
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) さきがけ 変換と制御 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close