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輸送活性を増強するポリペプチド及びこれをコード化する遺伝子

国内特許コード P03A003954
整理番号 U2002P037
掲載日 2004年3月12日
出願番号 特願2002-164694
公開番号 特開2004-008055
登録番号 特許第3706912号
出願日 平成14年6月5日(2002.6.5)
公開日 平成16年1月15日(2004.1.15)
登録日 平成17年8月12日(2005.8.12)
発明者
  • 三輪 聡一
  • 滝川 修
  • 長井 和彦
出願人
  • 国立大学法人 北海道大学
発明の名称 輸送活性を増強するポリペプチド及びこれをコード化する遺伝子
発明の概要

【課題】カルニチンおよびアシルカルニチンを細胞内へ輸送するOCTN2の活性を増強させる有効な手段の提供。
【解決手段】本発明にかかる遺伝子は、以下の(a)又は(b)のDNA、すなわち、(a)ブタ脳由来の特定な塩基配列からなること、又は、(b)(a)の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、OCTN2のカルニチン又はアシルカルニチン輸送活性を有するタンパク質をコード化することを特徴とする。
【選択図】    なし

従来技術、競合技術の概要
カルニチンはミトコンドリア内における長鎖脂肪酸の代謝に必須の分子である。細胞内の脂肪酸(アシルCoA)は、カルニチンと結合してアシルカルニチンとなって初めてミトコンドリア内膜を通過できるようになり、ミトコンドリア内においてβ酸化を受け、エネルギーが産生される[Bremer,J., Carnitine-Metabolism and Functions. Physiol. Rev., 63,1420-1480 (1983)]。
【0003】
また、カルニチンが全身性に欠乏すると、低血糖や高アンモニア血症などReye症候群症状や心肥大を来たす[Wang, Y., et al., Mutations in the organic cation/carnitine transporter OCTN2 in primary carnitine deficiency. Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 96, 2356-2360 (1999)]。一方、長期にわたる原因不明の強い全身疲労・倦怠感を主訴とする慢性疲労症候群の患者では、血清アシルカルニチンレベルが低下し、同時に脳へのアセチルカルニチン取り込みも低下しており、アセチルカルニチンの投与でその症状が改善する。
【0004】
さらに、アセチルカルニチンは興奮性の神経伝達物質の生合成にも利用される[倉恒弘彦 慢性疲労症候群の病因と治療, 111-118頁,疲労の科学(井上正康,倉恒弘彦,渡辺恭良編),講談社サイエンティフィク,(2001)]。
【0005】
このように細胞のエネルギー代謝や神経伝達物質生合成において重要なカルニチンやアセチルカルニチンは、有機性陽イオン輸送分子(以下OCTN2ともいう。)で輸送される[Tamai, I. et al., Molecular and functional identification of sodium ion-dependent, high affinity carnitine transporter OCTN2. J. Biol. Chem., 273, 20378-20382 (1998)]。
産業上の利用分野
本発明は、新規ポリペプチド及びそれをコード化する遺伝子に関し、特に、カルニチン及び/又はアシルカルニチン輸送分子である有機性陽イオン輸送分子(OCTN2)を活性化する新規ポリペプチド及びそれをコード化する遺伝子に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 以下の(a)又は(b)のDNAからなる遺伝子。
(a)配列表の配列番号1に示す、塩基配列234-671で示される塩基配列からなることを特徴とするDNA。
(b)(a)の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、OCTN2のカルニチン又はアシルカルニチン輸送活性を増強させるタンパク質をコード化するDNA。
【請求項2】 配列表の配列番号1に示す、塩基配列234-671で示される塩基配列の10個以下の塩基が欠失、置換若しくは付加された塩基配列からなり、かつ、OCTN2のカルニチン又はアシルカルニチン輸送活性を増強させるタンパク質をコード化することを特徴とするDNA。
【請求項3】 以下の(a)又は(b)に示すアミノ酸配列からなることを特徴とする、ポリペプチド。
(a)配列表の配列番号2に示す、アミノ酸番号1-146で示されるアミノ酸配列からなることを特徴とする、ポリペプチド。
(b) OCTN2のカルニチン又はアシルカルニチン輸送活性を増強させる能力を有し、かつ、(a)のアミノ酸配列の数個以下のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなることを特徴とする、ポリペプチド。
産業区分
  • 微生物工業
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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