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亜鉛ヒドロペルオキシド錯体、過炭酸亜鉛錯体、および前記各化合物の酸化剤としての利用 コモンズ

国内特許コード P04P001280
整理番号 A051P334
掲載日 2004年10月21日
出願番号 特願2003-047345
公開番号 特開2004-256419
登録番号 特許第3986448号
出願日 平成15年2月25日(2003.2.25)
公開日 平成16年9月16日(2004.9.16)
登録日 平成19年7月20日(2007.7.20)
発明者
  • 増田 秀樹
  • 実川 浩一郎
  • 和田 章
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 亜鉛ヒドロペルオキシド錯体、過炭酸亜鉛錯体、および前記各化合物の酸化剤としての利用 コモンズ
発明の概要 【課題】新規な亜鉛ヒドロペルオキシド錯体およびこれから導かれる有用な化合物類の提供。
【解決手段】〔Zn(bnpa)(OOH)〕1-〔但し、bnpa=bis(6-neopentylamino-2-pyridylmethyl)(2-pyridylmethyl)amine、L1-は1価の正イオンと対をなす陰イオン〕または〔Zn(Hbppa)(OOH)〕1-〔但し、Hbppa=bis(6-pivalamido-2-pyridylmethyl)(2-pyridylmethyl)amine、L1-は1価の正イオンと対をなす陰イオン〕で表される亜鉛ヒドロペルオキシド錯体化合物、および、亜鉛ヒドロペルオキシド錯体または過炭酸亜鉛錯体化合物を有効成分とする酸化剤としての使用。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


生体において、一連の酸化還元反応が連鎖的に、かつ制御された条件において進行し、それによって細胞がエネルギーの発生およびエネルギーの消費生活を営んでいることは良く知られていることである。その際電子の伝達があり、それらの電子の伝達に金属イオン、例えば銅イオンや鉄イオンが関与していることも良く知られている。それらは銅タンパク質、ヘム鉄タンパク質、非ヘム鉄タンパク質などとして知られている。



【非特許文献1】
Angew.Chem.Int.Ed.2102-2104,37.No.15(1998)
【非特許文献2】
‘単一分子・原子レベルの反応制御’領域 ニュースレター第6号、有機化学・有機材料3頁、平成14年8月30日発行。
【特許文献1】
特開2000-319291号、特許請求の範囲、〔0002〕



この様な中で、本発明者らは、前記生体において電子伝達に関与しているタンパク質の機能を解明し、またそれらの反応を生体外で再現させるために、三脚型配位子をはじめとする色々な配位子を合成し、これと各種遷移金属イオンとの錯体を合成し、その特性および反応性を研究してきた。そのようなものとして、配位子にtnpa(トリス(6-ネオペンチルアミノ-2-ピリジルメチル)アミン)を用いた、大豆脂質酸化酵素の活性体に対応する特性を持つ〔Fe(III)(tnpa)(OH)(PhCOO)〕ClO錯体の合成が行われた(非特許文献1)。



更に、酸化反応中間体として生成する金属ペルオキソ種は、しばしば、脂質酸化酵素、α-ケト酸依存酵素、イソペニシリンNシンターゼ、およびカテコールジオキシゲナーゼのような、単核非ヘム鉄酵素に触媒される多くの生物的酸化分野における活性中間体として同定されている他、チタン、バナジウム、モリブデン等の前周期遷移金属を用いた場合には、エポキシ化、水酸化等のヒドロ過酸化物から有機基質への触媒的酸素移行反応における反応活性種としても、その存在が示唆されている。そのようなわけで、アルキルペルオキソ鉄(III)はこれらの反応中における中間体を解明するためのモデルとして注目されている。しかしながら、単核アルキルペルオキソ鉄(III)錯体のスペクトル特性については、それが不安定であるためにほんの少しの報告があるにすぎなかった。そこで、本発明者らは三脚型(トリポーダル)ピリジルアミン配位子、ビス(6-ピバルアミド-2-ピリジルメチル)(2-ピリジルメチル)アミン(Hbppa)、を使用することによって、中心金属周りにアルキルペルオキソ種を安定に配位させる空間空間を形成し、より安定なアルキルペルオキシド錯体を得ること、およびその錯体を用いた選択的な触媒的酸化反応などへの用途(使用)を開発した(前記特許文献1)。



一方、本発明者らは、亜鉛含有タンパク質は、加水分解、縮合反応、および構造制御を含む種々の機能をなし得る高いルイス酸性があり、またZn(II)イオンの立体構造上のフレキシビリティを持つ点で優位であるとされていたことに基づいて、SOD活性の機能を種々の亜鉛錯体を開発してきた(特願2003-11916号)。その開発の中で、亜鉛錯体における亜鉛サイトの役割を推測するために、いくつかの静電的および立体的に制御されたZn(II)錯体、〔Zn(bpy)〕(ClO(1)、〔Zn(dmbp)〕(ClO(2)、〔Zn(tpa)(HO)〕(ClO(3)、および〔Zn(bpy)〕(ClO(4)を用いて系統的にスーパーオキシドの不均化の調査をし、その過程で亜鉛ヒドロペルオキシド錯体を同定している。

産業上の利用分野


本発明は、新規な亜鉛ヒドロペルオキシド錯体、前記亜鉛ヒドロペルオキシド錯体を有効成分とする酸化剤、前記亜鉛ヒドロペルオキシド錯体を用いて得られる新規過炭酸(ペルカルボナト)亜鉛錯体化合物、および前記新規過炭酸亜鉛錯体化合物の消毒剤、漂白剤などの酸化剤として使用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
〔Zn(bnpa)(OOH)〕1-〔但し、bnpa=bis(6-neopentylamino-2-pyridylmethyl)(2-pyridylmethyl)amine、L1-は1価の正イオンと対をなす陰イオン〕または〔Zn(Hbppa)(OOH)〕1-〔但し、Hbppa=bis(6-pivalamido-2-pyridylmethyl)(2-pyridylmethyl)amine、L1-は1価の正イオンと対をなす陰イオン〕で表される亜鉛ヒドロペルオキシド錯体。

【請求項2】
請求項1の亜鉛ヒドロペルオキシド錯体を有効成分とする酸化剤。

【請求項3】
〔{Zn(bnpa)}(CO2-)〕2+2-または〔{Zn(Hbppa)}(CO2-)〕2+2-〔Q2-は2価の正イオンと対をなす陰イオン〕で表される過炭酸亜鉛錯体化合物。

【請求項4】
請求項3に記載の過炭酸亜鉛錯体化合物を有効成分とする酸化剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003047345thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 単一分子・原子レベルの反応制御 領域
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