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微生物除草剤及び除草方法

国内特許コード P04A004776
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平11-095435
公開番号 特開2000-290117
登録番号 特許第3184967号
出願日 平成11年4月1日(1999.4.1)
公開日 平成12年10月17日(2000.10.17)
登録日 平成13年5月11日(2001.5.11)
発明者
  • 佐藤 守
  • 渡部 賢司
  • 塚田 益裕
出願人
  • 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長
発明の名称 微生物除草剤及び除草方法
発明の概要 本発明は、シュードモナス属に属し、セイタカアワダチソウに対して病原性を示す微生物を有効成分として含有することを特徴とする除草剤である。また、本発明は、氷核活性を有する微生物を有効成分として含有することを特徴とする除草剤である。さらに本発明は、上記除草剤と1又は2種類以上の化学除草剤とを含有することを特徴とする除草剤である。微生物除草剤を実用的に利用する際の決めては製剤化の可否である。微生物の特性を安定かつ高レベルに維持するための保護剤として、本発明においては、ゼラチン、絹タンパク質、絹フィブロイン等を例示することができる。これらの保護剤を使用して製剤化すれば、氷核活性を有する微生物の特性を安定かつ高レベルに維持させた状態で製剤化することができる。
従来技術、競合技術の概要 我が国に於ける雑草の被害は甚大であり、仮に除草を行わないとすると、各種作物の収量は大幅に減少し、農業生産性の減収に直結することになる。無除草による減収率は、例えば、水稲では36%、大麦では68%、小麦では14%、陸稲では19%、落花生では37%、小豆では12%と推定されている。また、ゴルフ場の芝や、鉄道線路、公園、堤防、駐車場、のり面等の非農耕地に対する雑草の被害も甚大である。そのため、特に第二次世界大戦後、農耕地やゴルフ場等で多量の化学除草剤が使用されてきた。従って、作物の生産性の増大や景観保全のために化学除草剤が果たした役割は少なくない。しかし、化学除草剤の普及により新たな問題が浮上してきた。すなわち、化学除草剤を含む農薬の環境への蓄積が、ヒトの健康やヒト以外の生物種の生存に悪影響を及ぼすことが、近年、強く懸念されてきている。それゆえ、なるべく環境に穏やかな作用をもつ農薬、特に生物農薬の開発が強く望まれている。これは除草剤の分野においても同様であり、微生物を利用した除草方法の開発が世界的に進められている。微生物を利用した除草方法は、微生物そのものを利用する方法と、微生物の代謝産物を利用する方法の二つに分けることができる。前者は微生物除草剤と呼ばれ、植物に対して病原性を示す糸状菌、細菌又はウイルス等が使用される。一方、後者は微生物源除草剤と呼ばれ、病原性微生物の代謝産物である毒素、植物ホルモン、酵素等が使用される。現在、微生物除草剤として実用化しているものは5種類程度に過ぎず、実用化に近いものをすべて含めても20種類程度に過ぎない。このように商品化した微生物除草剤が極めて少ない理由としては、微生物除草剤による除草効果が特に大規模な試験において必ずしも十分に発揮されないこと、除草効果が安定して発揮されないこと等が挙げられる。微生物除草剤として利用される微生物の大部分は、植物に対して病原性を示す糸状菌であり、細菌由来のものは1種類に過ぎない。その一つが、芝地の強害雑草であるスズメノカタビラ用の微生物除草剤キャンペリコである。これは、スズメノカタビラに病原性を示すキサントモナス属細菌を製剤化したもので、スズメノカタビラを選択的に除草できるという点に特徴がある。しかし、キサントモナス属細菌は植物の道管内で生育するため、その主要な感染経路は傷感染である。そのため、この微生物除草剤は芝等の刈込み後に散布しなければ有効な除草効果が得られないという利用技術上の制約があった。微生物除草剤は、特定の雑草を標的にするのが一般的であり、他の種類の雑草には利用できない。従って、それぞれの雑草に対する微生物除草剤の開発が必要となる。北米由来の帰化雑草であるセイタカアワダチソウは、我が国の荒れ地、道端等に繁茂する最も一般的な雑草である。その防除には、刈込み等の物理的除草方法や化学除草剤の施用が行われてきたが、依然として繁茂し続けている。しかし、セイタカアワダチソウに対する微生物除草剤の研究は、これまで全く行われておらず、セイタカアワダチソウを防除し得る微生物除草剤の開発が望まれていた。一方、上記のように化学除草剤も微生物除草剤もそれぞれの問題点があるため、それを補う除草方法の開発も望まれていた。例えば、微生物除草剤を主体として、それに化学除草剤を添加することにより有効な除草が可能となれば、化学除草剤の散布回数や使用量の低減化を実現することができると考えられる。このような状況の下、セイタカアワダチソウを防除し得る新規微生物除草剤、及び雑草に対して優れた除草効果を発揮するとともに化学除草剤との併用も可能であるような新規微生物除草剤の開発が望まれていた。
産業上の利用分野 セイタカアワダチソウに対して病原性を示す微生物を利用した微生物除草剤、及び氷核活性を有する微生物を利用した微生物除草剤、また、これらの微生物除草剤と化学除草剤とを含有する除草剤
特許請求の範囲 【請求項1】 シュードモナス・シリンゲに属し、セイタカアワダチソウに対して病原性を示す微生物を有効成分として含有することを特徴とする除草剤。
【請求項2】 請求項1記載の除草剤と1又は2種以上の化学除草剤とを含有することを特徴とする除草剤。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の除草剤を用いたセイタカアワダチソウの防除方法。
【請求項4】 前記除草剤を塗布、付着及び噴霧からなる群より選ばれる1以上の方法によってセイタカアワダチソウに無傷接種又は有傷接種することを特徴とする、請求項3記載の防除方法。
産業区分
  • 薬品
  • 高分子化合物
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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