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金属錯体、抗菌材、抗菌性物品、及び該物品の製造方法

国内特許コード P04A004781
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平10-260267
公開番号 特開2000-086668
登録番号 特許第3015879号
出願日 平成10年9月14日(1998.9.14)
公開日 平成12年3月28日(2000.3.28)
登録日 平成11年12月24日(1999.12.24)
発明者
  • 塚田 益裕
  • 新居 孝之
  • 白田 昭
出願人
  • 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長
発明の名称 金属錯体、抗菌材、抗菌性物品、及び該物品の製造方法
発明の概要 抗菌性金属の含有量が少量であっても抗菌性に優れている抗菌材、耐久性に優れた抗菌性物品、及び抗菌性物品の製造法を提供すること。次の一般式(I):【化22】(上式中、Mは、鉄イオン、銅イオン、コバルトイオン、銀イオン、亜鉛イオン、錫イオン、クロムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、又はルテニウムイオンであり、Rは、カルバモイル基、C1~C6の低級アルキル基置換カルバモイル基、C1~C6の低級アルキル基、又はアミノ基である。)で表される、分子内に金属イオンと配位可能な配位基を有する配位化合物である金属錯体からなる抗菌材、この抗菌材で各種物品の表面を処理することによって抗菌性物品が得られる。
従来技術、競合技術の概要 最近、身の回りのあらゆる商品に安全性や清潔性が求められる傾向があり、特に若者を中心とした清潔志向が高まりを見せており、抗菌性の付与された商品が注目されている。生体組織や環境汚染につながらない毒性の低い抗菌剤ならびに抗菌性製品の開発が積極的に進められている。抗菌性を付与するための最も一般的な方法は、銀、銅等の抗菌性金属を用いる方法である。かかる抗菌性金属を用いる抗菌剤は、金属イオンが溶出することにより抗菌性が発現する溶出型薬剤が多く、この溶出型薬剤の担体として、ゼオライト、粘土鉱物、ガラス等が用いられている。このような抗菌性金属の溶出型薬剤は、優れた抗菌性機能を持っており、例えば抗菌性の金属イオンを含む微粉末状のゼオライトを有効成分とするスプレーの形態で用いて、簡便に各種物品の表面を抗菌性にすることが可能である。また、抗菌性粉末として、銀、銅、亜鉛、あるいはこれらの金属からなる錯体を含有するものが知られている。かかる抗菌性粉末によって抗菌処理された物品は、強い抗菌性を持っている。さらに、抗菌性金属を含有するゼオライトを練り込んだ抗菌性樹脂組成物も知られている。さらにまた、抗菌性を有する粉末塗料を用いて物品表面を被覆して抗菌性を付与せしめることも知られている。
産業上の利用分野 新規な金属錯体、抗菌材、抗菌性の付与された物品、及び抗菌性物品の製造方法、更に詳しくは、金属イオンが配位基に配位してできるブレオマイシンモデル化合物の金属錯体、該金属錯体からなり多様な病原細菌に対して広い抗菌スペクトルを示す抗菌材、この抗菌材を用いて処理された抗菌性の付与された物品、及びその抗菌性物品を製造する方法。
特許請求の範囲 【請求項1】 次の一般式(I):
【化1】(上式中、Mは、鉄イオン、銅イオン、又はコバルトイオンであり、Rは、C1~C6の低級アルキル基置換カルバモイル基、又はアミノ基である。)で表される、分子内に金属イオンと配位可能な配位基を有する配位化合物である金属錯体。
【請求項2】 次の一般式(I):
【化2】(上式中、Mは、鉄イオン、銅イオン、コバルトイオン、銀イオン、亜鉛イオン、錫イオン、クロムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、又はルテニウムイオンであり、Rは、カルバモイル基、C1~C6の低級アルキル基置換カルバモイル基、又はアミノ基である。)で表される、分子内に金属イオンと配位可能な配位基を有する配位化合物である金属錯体からなる抗菌材。
【請求項3】 次の一般式(I):
【化3】(上式中、Mは、鉄イオン、銅イオン、コバルトイオン、銀イオン、亜鉛イオン、錫イオン、クロムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、又はルテニウムイオンであり、Rは、カルバモイル基、C1~C3の低級アルキル基置換カルバモイル基、又はアミノ基である。)で表される、分子内に金属イオンと配位可能な配位基を有する配位化合物である金属錯体からなる抗菌性薄膜を表面に有することを特徴とする抗菌性物品。
【請求項4】 前記物品が繊維、プラスチック、木材、紙、金属、ガラス、又はセラミックである請求項3記載の抗菌性物品。
【請求項5】 次の一般式(II):
【化4】(上式中、Rは、カルバモイル基、C1~C6の低級アルキル基置換カルバモイル基、又はアミノ基である。)で表される化合物を錯化剤で処理して、次の一般式(I):
【化5】(上式中、Mは、鉄イオン、銅イオン、コバルトイオン、銀イオン、亜鉛イオン、錫イオン、クロムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、又はルテニウムイオンであり、Rは上記定義の通りである。)で表される、分子内に金属イオンと配位可能な配位基を有する配位化合物である金属錯体を得、次いでこの金属錯体の水溶液を調製し、その際必要に応じてpHを5-10に調整して水溶液を調製し、この水溶液中に被処理物品を浸漬し、又はこの水溶液を被処理物品に対してスプレーし、該物品を金属錯体の薄膜で被覆せしめて抗菌性物品を得ることを特徴とする抗菌性の付与された物品の製造方法。
【請求項6】 前記一般式(II)の化合物の水溶液を調製し、この水溶液中に被処理物品を浸漬し、又はこの水溶液を被処理物品に対してスプレーして、該物品をこの化合物の薄膜で被覆せしめ、次いでこの被覆された物品を金属塩の水溶液中に浸漬し、又はこの被覆された物品に該金属塩水溶液をスプレーし、該物品上で該一般式(II)の化合物と該錯化剤とを反応せしめて、該物品を前記一般式(I)の金属錯体の薄膜で被覆せしめることを特徴とする請求項5記載の抗菌性の付与された物品の製造方法。
【請求項7】 前記金属錯体の薄膜で被処理物品を被覆せしめた後、さらにこの金属錯体薄膜に貧溶媒を作用させて金属錯体を水不溶化せしめることを特徴とする請求項5又は6記載の抗菌性の付与された物品の製造方法。
【請求項8】 前記被処理物品が繊維、プラスチック、木材、紙、金属、ガラス、又はセラミックである請求項5~7のいずれかに記載の抗菌性の付与された物品の製造方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 高分子化合物
  • 薬品
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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