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家畜手術用保定設備

国内特許コード P04A004822
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願2000-226871
公開番号 特開2002-035017
登録番号 特許第3639896号
出願日 平成12年7月27日(2000.7.27)
公開日 平成14年2月5日(2002.2.5)
登録日 平成17年1月28日(2005.1.28)
発明者
  • 齋藤 敏之
  • 根本 鉄
  • 粕谷 悦子
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 家畜手術用保定設備
発明の概要 牛等に麻酔下で手術等を施すにあたって、身体を最も適切な姿勢である立位で比較的簡単容易に保定することができるとともに、頭部も適切な姿勢でしっかりと固定することができる大型家畜手術用保定設備を提供する。牛Cを立ったまま乗せる乗せ台11、この乗せ台11上に乗せられた牛Cの頭部を除く身体部分を囲繞する保定枠15、及び、前記乗せ台11に乗せられた牛Cに麻酔を施した際に、該牛Cを倒すことなく実質的に立位のまま保定する姿勢保定手段としての左右一対のエアーバッグ21、22及び胸腹部エアーバッグ23、を有する身体保定装置2と、前記乗せ台11上に立位で保定されて、前記保定枠15から前方に突出せしめられている牛Cの頭部に手術等を施す際に、該頭部を定位置で固定するための固定手段(54、55、86、87、88)を有する頭部定位固定装置4と、を備え、前記身体保定装置2及び頭部定位固定装置4の少なくとも一方が他方に対して接近離隔する方向に移動可能とされてなる。
従来技術、競合技術の概要



例えば、大型家畜の代表である牛については、従来より、発育、成長、泌乳、繁殖、免疫系を中心に研究、解明が続けられており、その成果が飼養管理等に応用されているが、牛の脳における摂食、繁殖、情動等を統御する神経機構は殆ど解明されていない。このような未解明の脳機能を解明するため、農林水産省では、「家畜の脳神経機能の解明と評価に関する基礎的研究」というプロジェクトを進めており、本願の発明者等も、このプロジェクトの一環として、牛における脳神経核の三次元座標を割り出して脳地図(脳アトラス)を作成し、この脳アトラスに基づいて、電極やカテーテル等を脳内に挿入して所定の神経核にアプローチし、それによって脳神経機能を解明する業務を進めている。





牛の脳神経機能の解明には、前記のように脳内に電極を差し込む等の外科手術的操作が必要となる。かかる操作を行うには、牛に麻酔をかけて動かないようにするとともに、その頭部を定位置でしっかりと固定し、かつ、頭部を除く身体を適切な姿勢で保定することが要求される。





従来、牛等の大型家畜に麻酔をかけて手術等を行う場合、それをロープ等を用いて横臥位、座位あるいは仰臥位で保定する保定設備を使用している。かかる保定設備では、通常、身体保定手段と頭部固定手段とは不離一体となっている。

産業上の利用分野



本発明は、牛、やぎ、豚等の大型家畜の頭部に手術(脳外科手術)を施したり、脳内に電極等を差し込むといった外科手術的操作、頭部及び脳内の検査、測定、診断等を行う際に使用するのに好適な家畜手術用保定設備に係り、より詳細には、大型家畜に麻酔を施した際に、その頭部及び身体を手術等に適した姿勢で保定できるようにしたものに関する。





本明細書において、「手術等」あるいは「手術用」という用語は、手術だけでなく、脳内に電極等を差し込むといった外科手術的操作や頭部及び脳内の検査、測定、診断、さらには、X線撮影等をも含む総称として用いられる。

特許請求の範囲 【請求項1】
牛等の大型家畜を立ったまま乗せる乗せ台、この乗せ台上に乗せられた大型家畜の頭部を除く身体部分を囲繞する保定枠、及び、前記乗せ台に乗せられた大型家畜に麻酔を施した際に、該大型家畜を倒すことなく実質的に立位のまま保定する姿勢保定手段、を有する身体保定装置と、前記乗せ台上に立位で保定されて、前記保定枠から前方に突出せしめられている前記大型家畜の頭部を定位置で固定するための固定手段を有する頭部定位固定装置と、を備え、
前記頭部定位固定装置は、前記固定手段として、下顎支え部材、上顎支え部材、眼窩押さえ部材、外耳孔挿入部材、及び頭側部支え部材を備え、
前記身体保定装置及び頭部定位固定装置の少なくとも一方が他方に対して接近離隔する方向に移動可能とされていることを特徴とする家畜手術用保定設備。

【請求項2】
前記保定装置及び前記頭部定位固定装置の少なくとも一方に、移動用車輪と、定位置保持用のスタンド又は車輪ロック機構と、が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項3】
前記姿勢保定手段は、前記大型家畜の身体に任意に押し当てることができるようにされたエアーバッグ等の膨縮手段又はクッション部材を含んで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項4】
前記姿勢保定手段は、前記大型家畜を吊るようにして保定するシート状ないし帯状の1枚又は複数本の身体吊持手段を含んで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項5】
前記姿勢保定手段は、前記大型家畜の胸腹両側部に押し当てられる一対の側部エアーバッグと、前記乗せ台と前記大型家畜の胸腹部との間に挿入されて、該大型家畜を立位で支承保定する胸腹部エアーバッグと、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の家畜手術用保定設備。

【請求項6】
前記身体保定装置に、前記大型家畜の頭部を吊るようにして保定する頭部吊持手段が備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の家畜手術用保定設備。

【請求項7】
前記固定手段を構成する各部材は、その位置、姿勢、突出長等を、手術等に供せられる大型家畜の頭部に合わせて調節できるようにされていることを特徴とする請求項に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項8】
前記頭部定位固定装置に、前記大型家畜の頭部の手術等に使用される電極やカニューレ等の器具類を保持し、それを三次元空間の任意の位置に移動させるとともに、それに任意の姿勢をとらせることのできる手術用マニピュレータが付設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の家畜手術用保定設備。

【請求項9】
前記頭部定位固定装置は、移動用台車部と、この移動用台車部に搭載された、前記固定手段及び前記手術用マニピュレータを有する器械ユニット部と、で構成されていることを特徴とする請求項に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項10】
前記身体保定装置の保定枠内に挿入され、手術等を終えて立位で保定されている未だ麻酔から覚めていない前記大型家畜を吊持するようにして前記身体保定装置から搬出する搬出装置を備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の家畜手術用保定設備。

【請求項11】
前記搬出装置は、前記保定枠内に挿入される概略直方格子状の基体枠と、前記大型家畜の胸腹部ないし腰部を通るように掛け回されて、その両端が前記基体枠の左右上辺部に係止されるシート状ないし帯状の1枚又は複数本の身体吊持具と、前記大型家畜の頭部を吊持する頭部吊持具と、移動用車輪と、を備えていることを特徴とする請求項10に記載の家畜手術用保定設備。

【請求項12】
手術等に必要な器具類、薬品類等を置くためのテーブルを有し、このテーブルの高さ位置を任意に変えることができるようにされた作業台を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の家畜手術用保定設備。
国際特許分類(IPC)
画像

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13389_01SUM.gif
出願権利状態 登録


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