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農産物冷却冷蔵装置

国内特許コード P04A004871
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願2000-160452
公開番号 特開2001-336870
登録番号 特許第3336385号
出願日 平成12年5月30日(2000.5.30)
公開日 平成13年12月7日(2001.12.7)
登録日 平成14年8月9日(2002.8.9)
発明者
  • 小綿 寿志
  • 奥山 武彦
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 農産物冷却冷蔵装置
発明の概要 本発明による農産物冷却冷蔵装置は、農産物を貯蔵するための空間が氷畜熱式冷房システムによる冷房を可能とした第1の空間低温室と、水畜熱式冷房システムによる冷房を可能とした第2の空間中温室とに分けられており、かつ、これらの空間は互いに独立した状態と連続した状態とに切り替え自在とされていることを特徴とする。また、水畜熱式冷房システムは夜間の大気放射冷却の冷熱をスカイラジエータで集熱して冷水を製造し、その水を用いてフロンフリーの冷房を行うことを特徴とする。低温室は温度設定により1~15℃程度の範囲の冷房が可能であり、一方、中温室は10℃程度以上の温度設定で冷房を行うことができ、それ以下の温度では低温障害を起こす品目(ナス、キュウリなど)の貯蔵に適する。また、野菜の予冷を目的とする場合、低温室と中温室とを連結させ、収穫直後の温度の高い野菜を収納した直後は、まず水畜熱式冷房システムで冷房を行ってあら熱を取り、ある程度野菜の温度が低下した時点で氷畜熱式冷房システムに切り替え、引き続き目標温度まで冷却する。このように、同一の倉庫内に品目の異なる多種類の農産物をそれぞれの最適な低温高湿度環境下で貯蔵できる。
従来技術、競合技術の概要


一般に、野菜などの農産物は鮮度保持の目的のために冷蔵倉庫内で冷却あるいは冷蔵して保存することが行われる。すなわち、収穫直後の野菜は温度が高く、呼吸作用並びに蒸散作用が旺盛なため、常温で放置すれば急速に鮮度が低下する。そのために、野菜の鮮度を保持する目的で、野菜を消費地へ輸送する前に産地において冷蔵倉庫にて低温下に冷却する予冷と呼ばれる操作が広く行われている。その際に、普通の電気冷房装置で用いられる冷却器では氷点下の温度のブライン(不凍液)が循環しており、冷蔵倉庫内の空気温度(例えば5~20℃程度の範囲)との温度差が大きいために、冷却器の熱交換器部分に結露や氷結が生じ冷蔵倉庫内の空気は除湿される。この結果、野菜の温度が目標温度に低下したとしてもしおれが大きくなり、商品価値を損ねることになる場合が往々にしてみられる。一旦冷却(予冷)された野菜を0~5℃程度の低温で冷蔵する場面においても、庫内空気の湿度低下に関して同様の問題がある。改良された農産物冷却冷蔵装置として、電気冷房装置を備え、冷媒により0゜近くに冷却した水を空気調整室内でシャワーとし、送風機からの空気を前記シャワーを通過させて低温高湿にし、これを冷蔵庫内に送風循環するようにした農産物冷却冷蔵装置が知られている。このシステムによれば、高湿度条件下で野菜などの農産物を予冷あるいは冷蔵ができる利点があり、しおれに対する問題はある程度解決される。さらに改良された他のシステムとして、前記のようなシャワー式空気調整室を冷蔵庫内に設置が可能なように小型化してシャワー式冷却器とし、これをいわゆる氷蓄熱槽を備えた氷蓄熱式冷房システムの冷却器として採用した農産物冷却冷蔵装置が提案されている。

産業上の利用分野


農産物冷却冷蔵装置、特に、氷蓄熱式冷房システムと夜間の大気放射冷却を利用した水蓄熱式冷房システムを兼ね備えることにより、多種の農産物に対して、エネルギー消費量が小さく、低コストで、かつそれぞれに最適の低温保存環境で貯蔵することを可能とした農産物冷却冷蔵装置

特許請求の範囲 【請求項1】
農産物を冷蔵するための空間が氷蓄熱式冷房システムによる冷房を可能とした第1の空間と水蓄熱式冷房システムによる冷房を可能とした第2の空間とに分けられており、かつ、前記第1の空間と第2の空間とは互いに独立した状態と連続した状態とに切り替え可能とされており、さらに、前記水蓄熱式冷房システムの蓄熱能力を補うために、前記氷蓄熱式冷房システムからの冷熱を前記水蓄熱式冷房システム側に導入するための補助冷却システムをさらに備えており、該補助冷却システムは、前記氷蓄熱式冷房システムの氷蓄熱槽の冷水を前記水蓄熱式冷房システムの水蓄熱槽内に配置された熱交換器に循環させる循環路を少なくとも備えることを特徴とする農産物冷却冷蔵装置。

【請求項2】
前記第1の空間と第2の空間とは、互いに独立した状態において、第1の空間は1℃から15℃程度の温度帯での冷房を行うように、第2の空間は10℃程度以上の温度帯での冷房を行うように、それぞれ設定されていることを特徴とする請求項1に記載の農産物冷却冷蔵装置。

【請求項3】
前記氷蓄熱式冷房システムは、少なくとも、チラーユニット、氷蓄熱槽、及び第1の空間の室内空気と熱交換を行う冷却器を備えており、前記水蓄熱式冷房システムは、少なくとも、大気放射冷却による冷水の製造を行うスカイラジエータ、冷水を貯留する水蓄熱槽、及び第2の空間の室内空気と熱交換を行う冷却器を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の農産物冷却冷蔵装置。

【請求項4】
前記水蓄熱槽内には、固有の温度で固体-液体間の相変化を伴う潜熱蓄熱資材が投入されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の農産物冷却冷蔵装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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