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食品原料の連続殺菌方法

国内特許コード P04A004891
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平10-291370
公開番号 特開2000-102370
登録番号 特許第3079516号
出願日 平成10年9月30日(1998.9.30)
公開日 平成12年4月11日(2000.4.11)
登録日 平成12年6月23日(2000.6.23)
発明者
  • 林 徹
  • 鈴木 節子
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 食品原料の連続殺菌方法
発明の概要 食品原料を殺菌するにあたり、縦方向の振動と横方向の振盪とを与えられており、かつ入口側から出口側へ向かって下向きに傾斜した試料トレーの上を、穀物、香辛料、飲食用葉及び植物の種子から選ばれた、試料たる食品原料を回動させながら連続的に転がり落すと共に、試料が転がり落ちる時に、試料の表面にエネルギーが160~300keVの低エネルギー電子線を照射することを特徴とする、食品原料の連続殺菌方法および装置。
従来技術、競合技術の概要 加工食品の腐敗や加工食品が原因となる食中毒を防止するためには、加工食品の微生物汚染を防ぐことが必要である。従って、原材料の殺菌は、加工食品の微生物汚染を防止する上で重要な事項である。従来、食品原材料の殺菌は、化学的方法、物理的方法などにより行われているが、これらの方法に使用されていたエチレンオキサイド,臭化メチル,過酸化水素等は人体や環境に有害な影響を与えるばかりでなく、それらの残留物についても人体に及ぼす影響が懸念されるなど、安全性の点で種々の問題が指摘されており、その多くは使用が禁止されているか、もしくは使用が制限されつつある。ところで、穀物のような乾燥状態の食品原材料の表面を汚染している微生物の多くは、耐熱性の細菌であり、これらの細菌は耐久型の細胞である芽胞を形成している。この芽胞は、増殖中の細菌に比べて熱や殺菌剤あるいは乾燥等に対する抵抗力が強いため、穀物の乾燥状態を維持したまま加熱しても容易に殺菌することができず、品質に影響を及ぼさずに加熱殺菌することは非常に困難である。一方、殺菌効果に優れ、乾燥状態の穀物を容易に殺菌することができる放射線照射による殺菌は、食品自体の温度上昇がわずかであるため、熱による品質低下を受けにくい反面、完全殺菌のためには比較的多くの線量が要求されるため、澱粉の損傷や脂質の酸化等の成分変化を引き起し、加工原料としての価値を失わせるなど実用化困難な食品も多い。このように、人体や環境に対して無害であり、しかも穀物中の澱粉や脂質等の成分変化を引き起こさずに、換言すれば穀物の品質変化を起こすことなく、殺菌する方法は未だ開発されていなかった。そのため、人体や環境は勿論のこと、品質を変化させることなく穀物を殺菌し、無菌の穀物を提供する方法の開発が望まれていた。そこで本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね、電子線の殺菌効果と電子の透過力がエネルギーに依存することに着目し、電子線を利用した穀物の殺菌方法を完成すると共に、当該方法に用いる穀物の回動装置についても検討し、既に特許出願を行っている。この穀物の殺菌方法および穀物回動装置は、バッチ式に振動と振盪を同時に与えて試料を回動させながら、殺菌に必要最低限度のエネルギーの電子線を照射するものであり、このような構成を採用することによって、穀物成分の澱粉に損傷を与えることなく、穀物表面に付着している微生物を殺菌することができる。しかしながら、この穀物回動装置では、試料が滞留して重なり合う部分が出ることがあるために、低エネルギー電子線が当たる効率が悪くなり、線量の均一性が劣り、完全に殺菌しようとすると、ある部分は殺菌に必要な量以上の電子が当たるために品質劣化を起こすおそれがあった。
産業上の利用分野 穀物,香辛料,種子などの食品原料を連続的に殺菌する方法
特許請求の範囲 【請求項1】 食品原料を殺菌するにあたり、縦方向の振動と横方向の振盪とを与えられており、かつ入口側から出口側へ向かって下向きに傾斜した試料トレーの上を、穀物、香辛料、飲食用葉及び植物の種子から選ばれた、試料たる食品原料を回動させながら連続的に転がり落とすと共に、試料が転がり落ちる時に、試料の表面にエネルギーが160 ~300 keV の低エネルギー電子線を与えることを特徴とする、食品原料の連続殺菌方法。
【請求項2】 試料トレー、高さが調節できるトレー載置台付き振動器、高さが一定のトレー載置台付き振動器、高さが一定のトレー載置台付き振盪器、前記振動器と振盪器を作動させるための電源スイッチとスピードコントローラー並びに試料トレーに試料を供給する試料供給器およびそれを作動させるためのスイッチ付き制御部を具備した連続回動装置を電子線発生装置の下に置き、試料トレーに収容した試料に縦方向の振動と横方向の振盪とを与えつつ回動させて連続的に転がり落としながら低エネルギー電子線を照射する請求項1記載の連続殺菌方法。
産業区分
  • 食品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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