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青紫色素の耐光性向上処理法 UPDATE

国内特許コード P04A004951
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平09-319906
公開番号 特開平11-152687
登録番号 特許第3111217号
出願日 平成9年11月20日(1997.11.20)
公開日 平成11年6月8日(1999.6.8)
登録日 平成12年9月22日(2000.9.22)
発明者
  • 加藤 弘
  • 秦 珠子
  • 白田 昭
  • 塚本 貴敬
出願人
  • 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長
発明の名称 青紫色素の耐光性向上処理法 UPDATE
発明の概要 【課題】 青紫色素のビオラセイン、デオキシビオラセインの耐光性を改善すること。
【解決手段】 青紫色素のビオラセイン、デオキシビオラセインで染色した繊維又は繊維製品をチオ尿素水溶液で処理する。該青紫色素は、細菌、特に、ジャンシノバクテリウム リビダムから生産されるものである。
従来技術、競合技術の概要


衣料用の染色剤としては、化学技術の進歩に伴って化学染料が主流をなしている。一方、植物染料、動物染料などの天然色素は、化学染料では得られないような自然な深い味わいのある中間色が得られることから、天然色素に対する人気が依然として高い。中でも古くから青紫系の天然色素は、その美しさからだけでなく染料の得難さから、いっそう珍重され、高貴な染料として尊重されてきた。紫系の天然色素としては体内にごく微量の色素を持つアクキ貝から抽出される貝紫が有名である。しかし、貝紫は、数百個のアクキ貝から1グラムの染料しか取れないというきわめて高価(市場価格1グラム約2万円)で、大量生産も困難な色素である。
最近、青く汚染した繭、絹糸から細菌ジャンシノバクテリウム リビダム(Janthinobacterium lividum)が分離され(白田 昭:微生物から青紫色素、BRAINテクノニュース、60、14-16、1997)、この細菌の生産する青紫色素は絹、羊毛、綿などの天然繊維だけでなく、ナイロン、アセテートなどの化学繊維も鮮やかに染色することが見出された(特願平8-268452号参照)。この色素を同定した結果、ビオラセイン(分子量343)とデオキシビオラセイン(分子量327)であることがわかった。この色素は、化学的合成以外に細菌の培養によっても大量に安価に得られるため、紫系の天然色素としての利用が期待されている。しかし、いざ繊維への適用をはかる場合、最も問題になるのは光に対する不安定性であった。
この青紫色素のメタノール抽出液で染色した繊維及び繊維製品の染色堅牢度は、洗たく堅牢度が1-2級、熱湯、酸性汗、アルカリ汗および摩擦に対する堅牢度は2級以上、3-4級程度と判定された。したがって、これら水関係の染色堅牢度は実用上まったく問題がないのに対して、日光に対する染色堅牢度は1級以下(JIS規格では1級が最低であるが、試験の結果、1級以下とみなされた)で、太陽光線に当たると青紫色がすぐに退色してしまい、とても実用に供することはできないものであった。

産業上の利用分野


本発明は、青紫色素の耐光性を向上せしめるための処理法、特にビオラセイン(Violacein)、デオキシビオラセイン(deoxyviolacein)によって染色した繊維及び繊維製品をチオ尿素水溶液中で後処理する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
青紫色素のビオラセイン、デオキシビオラセイン、又は両者の混合物で染色した繊維又は繊維製品をチオ尿素水溶液で処理することを特徴とする耐光性向上処理法。

【請求項2】
前記青紫色素が細菌ジャンシノバクテリウム リビダムから生産されるものである請求項1記載の耐光性向上処理法。

【請求項3】
前記チオ尿素水溶液が5%チオ尿素水溶液からチオ尿素飽和水溶液までの濃度範囲内の水溶液である請求項1又は2記載の耐光性向上処理法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP1997319906thum.jpg
出願権利状態 登録


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