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生体高分子/ポリアリルアミン複合体およびその製造方法

国内特許コード P04A005027
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平11-077510
公開番号 特開2000-273264
登録番号 特許第3151665号
出願日 平成11年3月23日(1999.3.23)
公開日 平成12年10月3日(2000.10.3)
登録日 平成13年1月26日(2001.1.26)
発明者
  • 新居 孝之
  • 塚田 益裕
  • 日本 理都子
  • 早坂 昭二
出願人
  • 農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長
発明の名称 生体高分子/ポリアリルアミン複合体およびその製造方法
発明の概要 本発明の生体高分子/ポリアリルアミン複合体は、生体高分子とポリアリルアミンとを水性溶液または水性分散液状態で混合し、水分を蒸発除去して乾固せしめることにより、両物質の分子間の相互作用を高め、分子間凝集状態を向上させて得られる水溶性および水不溶性複合体である。両性電解質である生体高分子と正の電荷を持つポリアリルアミン分子とを分子レベルで相互作用を持たせることにより製造できる。水不溶性複合体を調製するためには、例えば、水溶性複合体を、水とアルコールとの混合溶液に、エポキシ化合物、アルデヒド、または両者の化合物を混合した水不溶化薬剤水溶液で処理してもよい。本発明に利用できる生体高分子としては例えば、絹蛋白質、羊毛ケラチン、コラーゲン、クモの糸、あるいは海性蛋白質である足糸等がある。本発明に用いるポリアリルアミンは、特に制限されず、中和処理したものであっても、しないものであってもよく、正の電荷をもち、化学反応性の大きな第1級アミノ基を側鎖に含む直鎖のオレフィン系重合体であり、水によく溶け、水の中では正に荷電するものであればよい。
従来技術、競合技術の概要 ポリアリルアミンは、正の電荷を持ち、化学反応性の大きな第1級アミノ基を側鎖に含む直鎖のオレフィン系重合体であり、水によく溶け、水の中では正に荷電するものであり、さらに結晶構造的には非結晶性であり、強い吸湿性と吸水性を示すものである。ポリアリルアミンは、低pH領域で優れた水溶性となるため、ポリビニルアルコールなどのような非イオン性重合体とも均一に混合できるし、ポリエチレンイミンのようなカチオン性の水溶性重合体の水溶液とも混合できる。一連のポリアリルアミン化合物はアルカリ性pH領域で水に不溶となってしまうため、溶解性を良くするため通常は酸性溶液で保存することが多い。かかるポリアリルアミンは細胞の増殖を促す素材として知られており、例えば特開平2-181628号公報には、ポリアリルアミンを各種基質表面に塗布することで、耐久性に富み、また優れた生体細胞付着性および細胞培養機能を持つ細胞培養床基材を製造する方法が開示されている。この場合、ポリアリルアミン分子側鎖のアミノ基を正に荷電させたものを各種基質表面に塗布し、所期の目的を達成している。これらの基質の表面は通常負に帯電しているので、ポリアリルアミンが静電気的に基質表面にイオン結合するため、両者の間の結合は強く、ポリアリルアミンは基質表面から剥がれ難くなるものとされている。また、生体高分子は生体細胞を付着させ、増殖させることができることが知られている。ポリアリルアミンおよび生体高分子は、それぞれ、優れた生体機能を持つため、医用分野等の先端領域で付加価値の高い利用が可能であるが、所望の目的を達成し得るような任意量の生体高分子を含有するポリアリルアミン複合体であって、各成分が持つそれぞれの優れた機能を兼ね備え、またはそれぞれの単独の機能を相乗的に兼ね備えた素材はいままでに得られていなかった。
産業上の利用分野 生体高分子/ポリアリルアミン複合体およびその製造方法であり、この複合体は、生化学・医学分野において種々の用途
特許請求の範囲 【請求項1】 絹蛋白質、羊毛ケラチン、コラーゲン、クモの糸、または海性蛋白質である生体高分子と、中和処理後の、または未中和のポリアリルアミンであって、分子内に正の電荷を持つポリアリルアミンとからなる生体高分子/ポリアリルアミン複合体。
【請求項2】 前記生体高分子/ポリアリルアミン複合体が細胞の付着・増殖増強機能を有するものであることを特徴とする請求項1記載の生体高分子/ポリアリルアミン複合体。
【請求項3】 請求項1または2記載の生体高分子/ポリアリルアミン複合体が、水とアルコールとの混合水溶液に、エポキシ化合物、アルデヒド、または両者の化合物を混合した水不溶化薬剤水溶液で処理され、該生体高分子とポリアリルアミン相互間に架橋結合が導入されたものであることを特徴とする水不溶化生体高分子/ポリアリルアミン体。
【請求項4】 絹蛋白質、羊毛ケラチン、コラーゲン、クモの糸、または海性蛋白質である生体高分子と、中和処理後の、もしくは未中和のポリアリルアミンとを水性溶液または水性分散液状態で混合し、その後蒸発乾固せしめて、生体高分子/ポリアリルアミン複合体を得ることを特徴とすると生体高分子/ポリアリルアミン複合体の製造方法。
【請求項5】 絹タンパク質とポリアリルアミンとからなる複合体膜を、水とアルコールとの混合水溶液に、エポキシ化合物、アルデヒド、または両者の化合物を混合した水不溶化薬剤水溶液で処理し、架橋結合を導入してなる創傷被覆材。
【請求項6】 絹タンパク質とポリアリルアミンとからなる複合体膜を、水とアルコールとの混合水溶液に、エポキシ化合物、アルデヒド、または両者の化合物を混合した水不溶化薬剤水溶液で処理し、架橋結合を導入してなる、細胞の付着、増殖機能を有する細胞培養床基材。
【請求項7】 絹タンパク質とポリアリルアミンとからなる複合体膜が、水とアルコールとの混合水溶液に、エポキシ化合物、アルデヒド、または両者の化合物を混合した水不溶化薬剤水溶液で処理され、架橋結合が導入されてなる金属イオン吸着基材。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 微生物工業
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中


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