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抗菌性染色物およびその製造方法 UPDATE

国内特許コード P04A005059
掲載日 2004年11月29日
出願番号 特願平11-353367
公開番号 特開2001-172887
登録番号 特許第3421737号
出願日 平成11年12月13日(1999.12.13)
公開日 平成13年6月26日(2001.6.26)
登録日 平成15年4月25日(2003.4.25)
発明者
  • 加藤 弘
  • 日本 理都子
  • 新居 孝之
  • 塚田 益裕
  • 安田 公三
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 抗菌性染色物およびその製造方法 UPDATE
発明の概要 【課題】 高分子素材を抗菌性金属含有染料で染色することによって、良好な染色と有用な抗菌性とを同時に有すると共に、優れた耐洗濯性と安定した抗菌性をも持った抗菌性染色物を製造する方法および得られた抗菌性染色物を提供すること。
【解決手段】 (1)中性塩水溶液、アルカリ水溶液、もしくはキトサン水溶液で浸漬加工して前処理した高分子素材を、抗菌性金属を含有する染料で染色して、抗菌性染色物を得ること、または(2)該前処理した高分子素材を抗菌性金属を含有しない染料で染色し、得られた染色物に抗菌性の金属媒染剤を作用させて、抗菌性染色物を得ること。
従来技術、競合技術の概要



従来、高分子素材を染色し、かつ抗菌性機能を付与するには、公知の方法で染色した後、抗菌性金属イオンを含む微粉末状のゼオライトを有効成分とする組成物をスプレーする方法が用いられている。また、染色後、染色物に抗菌性金属を担持するゼオライトを練り込む方法もある。このように、従来は、抗菌性染色物を得るために、染色工程を経た後、別の工程で抗菌性付与加工を行うという2段階の加工工程を行っていた。

一方、金属を含む染料として含金染料が知られている。この含金染料は染料が繊維内部に確実に吸着できるという点に特徴があるが、絹糸等の動物性蛋白質繊維への染色では、染色後の色彩の色鮮やかさに若干の難点があるために、含金染料は実用上多く用いられてはいない。含金染料によって生ずるこのような染色特性は、含金染料の分子量が高いことと関係している。そのために、金属を含む各種の含金染料が既に商品化されているにもかかわらず、この染料を高分子素材に吸着させて抗菌性機能を有する染色物を製造しようとの発想は未だない。

また、金属を含まない染料でまず高分子素材を染色し、その後金属を媒染剤として作用させる技術手法も知られているが、この技術を利用して染色物に抗菌性機能を付与させようとする発想も未だない。

産業上の利用分野



本発明は、抗菌性染色物およびその製造方法に関し、特に抗菌性金属を含有する染料で高分子素材を染色することで、または染色後の高分子素材に抗菌性金属を媒染剤として作用させることで得られる、染着機能と抗菌機能とを同時に有する抗菌性染色物およびその製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、臭化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウムおよび硝酸ナトリウムから選ばれた化合物の水溶液、もしくはキトサン水溶液で浸漬加工により前処理され、抗菌性金属を含有する染料で染色されてなる、絹および羊毛から選ばれる天然素材、レーヨンおよびアセテートから選ばれるセルロース繊維、またはアクリル、ビニロンおよびナイロンから選ばれる合成繊維である高分子素材からなる抗菌性染色物。

【請求項2】
塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、臭化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウムおよび硝酸ナトリウムから選ばれた化合物の水溶液、もしくはキトサン水溶液で浸漬加工により前処理され、抗菌性金属を含有しない染料で染色された、レーヨンおよびアセテートから選ばれるセルロース繊維、またはアクリル、ビニロンおよびナイロンから選ばれる合成繊維である高分子素材が抗菌性の金属媒染剤で処理されてなる該高分子素材からなる抗菌性染色物。

【請求項3】
絹および羊毛から選ばれる天然素材、レーヨンおよびアセテートから選ばれるセルロース繊維、またはアクリル、ビニロンおよびナイロンから選ばれる合成繊維である高分子素材を、塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、臭化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウムおよび硝酸ナトリウムから選ばれた化合物の水溶液、またはキトサン水溶液で浸漬加工により前処理し、次いで抗菌性金属を含有する染料で染色して染色物を得ることを特徴とする抗菌性染色物の製造方法

【請求項4】
レーヨンおよびアセテートから選ばれるセルロース繊維、またはアクリル、ビニロンおよびナイロンから選ばれる合成繊維である高分子素材を、塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、臭化リチウ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウムおよび硝酸ナトリウムから選ばれた合物の水溶液、またはキトサン水溶液で浸漬加工により前処理し、この前処理された高分子素材を抗菌性金属を含有しない染料で染色し、次いで得られた染色物に抗菌性の金属媒染剤を作用させて染色物を得ることを特徴とする抗菌性染色物の製造方法。

【請求項5】
前記塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、および臭化リチウムから選ばれた化合物の水溶液の濃度が1.35~1.50g/cm3であり、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウムおよび硝酸ナトリウムから選ばれた化合物の水溶液の濃度が0.2~0.8%であり、キトサン水溶液の濃度が5~20g/Lであることを特徴とする請求項3または4記載の抗菌性染色物の製造方法。

【請求項6】
前記天然素材が絹であり、前記塩化カルシウム、塩化カリウム、硝酸カルシウム、および臭化リチウムから選ばれた化合物の水溶液による前処理工程が、該絹の分子配向度を75%以下に低下させ、染料の吸着率を10%以上とするように行われることを特徴とする請求項3または5記載の抗菌性染色物の製造方法。

【請求項7】
前記天然素材が絹フィブロイン膜であることを特徴とする請求項3または5記載の抗菌性染色物の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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08590_01SUM.gif
出願権利状態 登録


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