TOP > 国内特許検索 > イネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法

イネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法

国内特許コード P04A005132
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願2001-063814
公開番号 特開2002-262874
登録番号 特許第3721394号
出願日 平成13年3月7日(2001.3.7)
公開日 平成14年9月17日(2002.9.17)
登録日 平成17年9月22日(2005.9.22)
発明者
  • 平八重 一之
  • 藤田 佳克
  • 林 長生
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 イネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法
発明の概要 イネいもち病菌の非病原性遺伝子のうち所定の遺伝子を検出する。いもち病菌における非病原性遺伝子の一部若しくは全部及び/又は当該非病原性遺伝子に隣接して連鎖する領域を含むDNA断片を特異的に増幅するプライマーセットを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応を行う。
従来技術、競合技術の概要



イネがいもち病菌に対して抵抗性を発揮するか否かは、イネ品種といもち病菌の病原性系統(レース)との組み合わせによって決定される。いもち病菌の新たなレースの出現によって、長年の努力で育成されたいもち病抵抗性品種が罹病化する現象が知られており、いもち病に影響されない安定な稲作を維持させるためには、いもち病菌の病原性変異機構の解明とともに、栽培地域に依存するレースの動向を常に把握しておく必要がある。





現在、いもち病菌の病原性レースは、接種した菌株に対するイネ苗の反応型によって検定されており、日本における体系では、9或いは12のレースが判別可能である。しかし、イネの病斑型は、苗の生育状態や環境条件によって変動するため、判定には熟練を要することが多い。さらに、接種胞子の調製や判別品種苗の準備にも多大な労力と時間とを必要とする。このため、レースを正確に、そしてより迅速に判定するための簡易推定法の開発が望まれている。





いもち病菌の病原性レースは、判別品種がもつそれぞれのいもち病抵抗性遺伝子に特異的に対応する菌の非病原性遺伝子によって決まることが知られている。従って、非病原性遺伝子のそれぞれが単離され、それらを特異的に検出する方法が確立されれば、レースの簡易推定法の開発に繋がるものと考えられている。さらに、非病原性遺伝子の単離とその機能の解析は、いもち病菌の病原性変異機構の解明にとどまらず、画期的いもち病防除法の開発やイネ品種育成の方向付けにも大きく貢献する研究分野として期待されている。





これまで、海外において、幾つかの非病原性遺伝子のクローニングに関しての報告があるが、塩基配列情報はAvr-Pita(Orbach, M.J., Farrall, L., Sweigard, J.A., Chumley, F.G. and Valent, B. The Plant Cell 12: 2019 - 2032 (2000))のみに限られている。また、各国・地域別に栽培イネ品種群の構成を反映していもち病菌レースの判別体系が異なるため、対象とされる非病原性遺伝子の種類は様々である。

産業上の利用分野



本発明は、イネにいもち病を生じさせるイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法に関し、また、このイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法に使用するプライマーセットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
いもち病菌におけるAvr-Pish遺伝子の一部若しくは全部及び/又は当該Avr-Pish遺伝子に隣接して連鎖する、配列番号1の塩基配列及び配列番号2の塩基配列により挟み込まれる領域を含むDNA断片を特異的に増幅するプライマーセットを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応を行うことを特徴とするイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。

【請求項2】
上記プライマーセットは、配列番号1の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第1のプライマーと、配列番号2の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第2のプライマーとを含むことを特徴とする請求項1記載のイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。

【請求項3】
上記プライマーセットは、以下のI群から選ばれる第1のプライマーと、以下のII群から選ばれる第2のプライマーとからなることを特徴とする請求項1記載のイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。
I群:
配列番号3の塩基配列
配列番号3の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号4の塩基配列
配列番号4の塩基配列に相補的な塩基配列
II群:
配列番号5の塩基配列
配列番号5の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号6の塩基配列
配列番号6の塩基配列に相補的な塩基配列

【請求項4】
いもち病菌におけるAvr-Piks遺伝子の一部若しくは全部及び/又は当該Avr-Piks遺伝子に隣接して連鎖する、配列番号7の塩基配列及び配列番号8の塩基配列により挟み込まれる領域を含むDNA断片を特異的に増幅するプライマーセットを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応を行うことを特徴とするイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。

【請求項5】
上記プライマーセットは、配列番号7若しくは配列番号8の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第1のプライマーと、配列番号8の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第2のプライマーとを含むことを特徴とする請求項4記載のイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。

【請求項6】
上記プライマーセットは、以下のIII群から選ばれる第1のプライマーと、配列番号12の塩基配列及び/又は配列番号12の塩基配列に相補的な塩基配列を含む2のプライマーとからなることを特徴とする請求項4記載のイネいもち病菌非病原性遺伝子検出方法。
III群:
配列番号9の塩基配列
配列番号9の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号10の塩基配列
配列番号10の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号11の塩基配列
配列番号11の塩基配列に相補的な塩基配列

【請求項7】
いもち病菌におけるAvr-Pish遺伝子の一部若しくは全部及び/又は当該Avr-Pish遺伝子に隣接して連鎖する、配列番号1の塩基配列及び配列番号2の塩基配列により挟み込まれる領域を含むDNA断片を特異的に増幅するプライマーセット。

【請求項8】
配列番号1の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第1のプライマーと、配列番号2の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第2のプライマーとを含むプライマーセット。

【請求項9】
以下のI群から選ばれる1のプライマーと、以下のII群から選ばれる2のプライマーとを含むプライマーセット。
I群:
配列番号3の塩基配列
配列番号3の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号4の塩基配列
配列番号4の塩基配列に相補的な塩基配列
II群:
配列番号5の塩基配列
配列番号5の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号6の塩基配列
配列番号6の塩基配列に相補的な塩基配列

【請求項10】
いもち病菌におけるAvr-Piks遺伝子の一部若しくは全部及び/又は当該Avr-Piks遺伝子に隣接して連鎖する、配列番号7の塩基配列及び配列番号8の塩基配列により挟み込まれる領域を含むDNA断片を特異的に増幅するプライマーセット。

【請求項11】
配列番号7若しくは配列番号8の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第1のプライマーと、配列番号8の塩基配列又は該塩基配列に相補的な塩基配列を含む第2のプライマーとを含むプライマーセット。

【請求項12】
以下のIII群から選ばれる1のプライマーと、配列番号12の塩基配列及び/又は配列番号12の塩基配列に相補的な塩基配列を含む2のプライマーとを含むプライマーセット。
III群:
配列番号9の塩基配列
配列番号9の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号10の塩基配列
配列番号10の塩基配列に相補的な塩基配列
配列番号11の塩基配列
配列番号11の塩基配列に相補的な塩基配列
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

13407_01SUM.gif
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close