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種なし果実の作出方法

国内特許コード P04A005155
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平09-279331
公開番号 特開平11-103705
登録番号 特許第3376553号
出願日 平成9年9月29日(1997.9.29)
公開日 平成11年4月20日(1999.4.20)
登録日 平成14年12月6日(2002.12.6)
発明者
  • 森下 昌三
  • 杉山 慶太
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 杉山 慶太
発明の名称 種なし果実の作出方法
発明の概要 【課題】 スイカなどのウリ科植物に属するあらゆる品種に広く応用することができ、しかも通常の栽培に用いられている2倍体植物に、品質の優れた種なし果実を作出させる安全、かつ簡易な方法を提供すること。
【解決手段】 X線を照射したウリ科植物の花粉を交配に用いることを特徴とする種なし果実の作出方法。
従来技術、競合技術の概要



食生活の多様化に伴い、果物についても食べやすいものが求められるようになり、これまでに種なしブドウや種なしスイカなどが作出されている。このような種なし果実の作出には、植物ホルモン等の植物生育調節剤で処理する方法や染色体の相互転座系統を利用する方法等がある。また、スイカの場合は、3倍体を作出してこれを利用する方法が実用化されている。種なしスイカの主流となっている3倍体スイカは、アルカロイドであるコルヒチン処理によりできた4倍体と2倍体をかけあわせて作られるが、3倍体作出までにはかなりの年月を要し、種子が高価であるという問題がある。しかも、3倍体スイカは栽培が難しい上に、果実の品質も劣る等の理由から、世界的には未だ十分に普及していないのが現状である。

また、ウリ科植物において植物生育調節剤で処理する方法は、細胞の分裂・伸長や果実の成長を促進するオーキシン,サイトカイニン等の植物ホルモンを、花(子房)に直接塗布あるいは噴霧するという比較的簡便な方法で種なし果実を作出することができるが、果実が奇形になり易いことや薬剤使用に伴う安全性の面や、薬剤登録上の問題があり、ほとんど利用されてはいない。さらに、染色体相互転座系統を利用する方法は、スイカなどのウリ科植物の場合、染色体相互転座系統の開発から品種の育成までに長い年月を要することや、果実に少量の正常種子が入る等の問題があり、この方法も現在は利用されていない。メロン,カボチャにおいては、種なし果実を積極的に作出することは行われていないが、植物ホルモンなどの植物生育調節剤を利用した単為結果が試みられている。なお、メロンでは3倍体を利用した種なし果実の作出が行われたことがある。

ところで、花粉に対してX線照射する技術としては、キンギョソウの花粉にX線を照射してF2で分離する突然変異を調査した例(Z. indukt. Abstamm. u. Vererbungslehre 64: 181-204,1933)やアカバナの花粉にX線を照射し、ゲノム突然変異を調査した例(Z. indukt. Abstamm. u. Vererbungslehre 70: 161-169,1935)がある。また、スイカやメロンの花粉に200~300Gyのγ線を照射し、その花粉を交配に用いて半数体を得ている(Cucurbit Genetics Cooperative,(14), 109-110,1991、Hort Science, 29(10): 1189-1190,1994、Turkish J. Arg.Forestry, 16: 302-314,1992) 。

産業上の利用分野



本発明は、種なしスイカの作出方法に関し、詳しくは軟X線を照射した2倍体スイカの花粉を交配に用いることによって、簡易に種なしスイカを作出する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
40~100Kradの軟X線を照射した2倍体スイカの花粉を交配に用いることを特徴とする種なしスイカの作出方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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