TOP > 国内特許検索 > 単子葉植物の超迅速形質転換法

単子葉植物の超迅速形質転換法

国内特許コード P04A005195
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平11-206922
公開番号 特開2001-029075
登録番号 特許第3141084号
出願日 平成11年7月21日(1999.7.21)
公開日 平成13年2月6日(2001.2.6)
登録日 平成12年12月22日(2000.12.22)
発明者
  • 田中 宥司
  • 萱野 暁明
  • 宇垣 正志
  • 塩原 文緒
  • 渋谷 直人
  • 小野寺 治子
  • 小野 和子
  • 田切 明美
  • 西澤 八重子
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 単子葉植物の超迅速形質転換法
発明の概要 【課題】単子葉植物のアグロバクテリウム形質転換法を提供すること。
【解決手段】単子葉植物の形質転換方法であって、所望の組換え遺伝子を含むアグロバクテリウムで、無傷の種子を感染する工程を包含する、方法。
従来技術、競合技術の概要



植物を改良するための手段の1つとして「形質転換法」が挙げられ、形質を改変するための所望の組換え遺伝子が植物に導入される。効率の良い、迅速な形質転換法は、有用な植物、特に、主食として重要な食糧である穀物を、分子育種するにおいて極めて重要である。

穀物の多く(例えば、イネ、コムギ、オオムギ、およびトウモロコシ)は、単子葉植物に分類される。単子葉植物を形質転換するために、これまでに種々の形質転換法が開発されている。形質転換法は、直接的な形質転換法と間接的な形質転換法とに大きく分けられる。

直接的な形質転換法としては、例えば、エレクトロポレーション法(Shimamoto K.ら、Nature、338:274-276、1989;およびRhodes C.A.ら、Science、240:204-207、1989を参照)、パーティクルガン法(Christou P.ら、Bio/Technology 9:957-962、1991を参照)ならびにポリエチレングリコール(PEG)法(Datta,S.K.ら、Bio/Technology、8:736-740、1990を参照)が挙げられる。エレクトロポレーション法およびパーティクルガン法は、遺伝子を比較的効率良く導入し得る方法として、単子葉植物を形質転換するために一般に使用されてきた。

間接的な形質転換法としては、アグロバクテリウム媒介性の形質転換法(以下、アグロバクテリウム形質転換法と呼ぶことがある)が挙げられる。アグロバクテリウムは、植物病原細菌の一種である。アグロバクテリウムは、植物に感染すると、自らが有するプラスミド(例えば、TiプラスミドまたはRiプラスミド)上に存在するT-DNA領域を、植物に組込む性質を有する。アグロバクテリウム形質転換法では、植物に遺伝子を導入するための手段として、このT-DNA領域の植物への組込みを利用する。簡潔には、植物は、所望の組換え遺伝子含むアグロバクテリウムで感染される。感染後、所望の組換え遺伝子は、アグロバクテリウムから植物細胞内に移入され、そして植物ゲノムに組込まれる。

アグロバクテリウム形質転換法は、双子葉植物については、十分に確立されており、現在までに、所望の組換え遺伝子を発現する安定な形質転換植物が数多く作出されている。

対照的に、アグロバクテリウム形質転換法を単子葉植物に適用することは、従来、一般に困難であるとされてきた。例えば、Portrykusら(BIO/TECHNOLOGY, 535-542,1990)は、アグロバクテリウムは、単子葉植物に感染しないと報告している。しかし、他方で、アグロバクテリウムを使用して単子葉植物を形質転換する試みは数多く行われ、その結果、アグロバクテリウム形質転換法を単子葉植物に適用できる可能性が見出されてきた。

例えば、Raineriらは、イネの胚盤部分を取り出し、傷をつけて、脱分化を誘導する培地に置床し、数日後に、その胚盤部分をアグロバクテリウムで感染した。その結果、正常な再分化個体を得るまでには至らなかったものの、外来遺伝子が導入されたカルスを誘導することに成功した(Raineri, D.M.ら、Bio/Technology,8:33-38、1990を参照)。

産業上の利用分野



本発明は、単子葉植物のアグロバクテリウム媒介性の形質転換方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
単子葉植物の形質転換方法であって、所望の組換え遺伝子を含むアグロバクテリウムで、無傷の種子を感染する工程を包含し、ここで、該種子は発芽種子である、方法。

【請求項2】
前記種子が、播種後4~5日目の種子である、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記単子葉植物が、イネ科植物である、請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
前記イネ科植物が、イネである、請求項に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

08757_01SUM.gif
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close