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新規遺伝子

国内特許コード P04A005251
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願2001-134453
公開番号 特開2002-355044
登録番号 特許第3698069号
出願日 平成13年5月1日(2001.5.1)
公開日 平成14年12月10日(2002.12.10)
登録日 平成17年7月15日(2005.7.15)
発明者
  • 北川 道憲
  • 日野 明寛
出願人
  • 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構
発明の名称 新規遺伝子
発明の概要 本発明は、味物質受容体、特に甘味受容体と考えられるマウスT1R3をコードする遺伝子、該遺伝子を含有するベクター、該ベクターを含有する形質転換細胞及びマウスT1R3タンパク質を提供する。 以下ののタンパク質をコードするマウスT1R3遺伝子。マウス由来の特定のアミノ酸配列を含むタンパク質及びアミノ酸配列において1つ若しくは複数のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ味物質受容体活性を有するタンパク質
従来技術、競合技術の概要
食物・飲料等に含まれるさまざまな味物質は、舌全体ではなく、舌上にある味細胞という特殊な細胞で認識されている。味細胞は、その数十個がつぼみ状に集合し、味蕾とよばれる構造を形成し、味孔と呼ばれる穴からその先端のみを舌の表面へと露出している。その味蕾は舌上にある茸状乳頭・葉状乳頭・有郭乳頭という3種類の構造体に多く存在する。茸状乳頭は舌の前半部分に散在している茸状の突起で、各乳頭には1個から数個の味蕾が含まれている。葉状乳頭は舌の奥の両側面にある複数の溝で、溝の奥に数十個の味蕾が並んで存在している。有郭乳頭は舌の奥の中央にある円形あるいは平行した溝のある構造体で、溝の奥に数十個の味蕾が並んで存在している。味細胞は、味孔から露出している細胞膜上で味物質と接触することにより興奮し、その刺激を基底部でシナプス結合する味覚神経線維へと伝達する。味物質の種類は多様であるが、すべて甘味・苦味・酸味・塩味・旨味の5つの基本味から構成されていることが知られている。これまでの生化学的・電気生理学的解析から、酸味と塩味は味細胞の細胞膜上に発現するチャネル型受容体で認識されると考えられている。一方、甘味・苦味・旨味はG蛋白質共役型受容体で認識されていると考えられている。G蛋白質共役型受容体は様々な細胞で多く見出されている受容体で、主に細胞膜外の化合物を識別し、その情報を細胞内のG蛋白質という情報伝達因子に伝える役割を果たしている。近年の分子生物学的解析により、味細胞において発現するG蛋白質共役型受容体が幾つか同定されており、その一次構造からT1Rファミリー・T2Rファミリー・taste-mGluR4の三つのカテゴリーに分類されている。T1Rファミリーは、長い膜外領域が特徴的な受容体ファミリーで味細胞に特異的に発現することが知られている。このファミリーを構成する遺伝子は、これまでにマウス・ラットでそれぞれ2種知られており、T1R1・T1R2と名付けられている。T1Rファミリーは鋤鼻器官に発現しているV2Rファミリーと相同性が高いことが知られているが、結合する化合物は現在のところ不明であり、味細胞における生理的機能は分かっていない。T2Rファミリーは膜外領域がほとんど無い受容体ファミリーで、ヒト・マウスにおいて苦味物質の認識に関与すると考えられている染色体領域から見出された遺伝子ファミリーで、培養細胞を用いた再構成系においてこの受容体を介した苦味物質のシグナル伝達が確認されたことから、苦味物質の受容体であると考えられている。Taste-mGluR4は味細胞特異的に発現することが確認されている受容体で、グルタミン酸の受容体として知られているmGluR4の膜外領域が一部欠損した受容体である。培養細胞による再構成系で、生理的に旨味を感じるとされる濃度のグルタミン酸によって細胞内へのシグナル伝達が確認されたことから、旨味の受容体であると考えられている。以上のように、苦味・旨味に関してはそれぞれT2R・Taste-mGluR4が受容体として働いていることが予想されているが、T1Rファミリーの機能は全く不明である。
産業上の利用分野
本発明は、味物質受容体、特に甘味受容体と考えられるマウスT1R3をコードする遺伝子、該遺伝子を含有するベクター、該ベクターを含有する形質転換細胞及びマウスT1R3タンパク質に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 以下の(a)又は(b)の組換え甘味物質受容体タンパク質。
(a) 配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質
(b) 配列番号2で表されるアミノ酸配列において1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ甘味物質受容体活性を有するタンパク質
【請求項2】 以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードするマウス甘味物質受容体遺伝子。
(a) 配列番号2で表されるアミノ酸配列を含むタンパク質
(b) 配列番号2で表されるアミノ酸配列において1または数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ甘味物質受容体活性を有するタンパク質
【請求項3】 以下の(c)又は(d)のDNAを含む甘味物質受容体遺伝子。
(c) 配列番号1で表される塩基配列を含むDNA
(d) 配列番号1で表される塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ甘味物質受容体活性を有するタンパク質をコードするDNA
【請求項4】 請求項2又は3記載の遺伝子を含む組換えベクター。
【請求項5】 請求項4記載の組換えベクターを含む形質転換体。
【請求項6】 請求項5記載の組換えベクターを含む形質転換体を甘味物質受容体リガンドと接触させて、カルシウム放出、膜電位変化又はレポーター遺伝子の発現からなる群から選択される細胞内変化を誘導し、該細胞内変化を測定することを含む味物質をスクリーニングする方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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13418_01SUM.gif
出願権利状態 権利存続中


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