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ニジマスガレクチン遺伝子

国内特許コード P04A005269
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平11-247204
公開番号 特開2001-069976
登録番号 特許第3243526号
出願日 平成11年9月1日(1999.9.1)
公開日 平成13年3月21日(2001.3.21)
登録日 平成13年10月26日(2001.10.26)
発明者
  • 中西 照幸
  • 乙竹 充
出願人
  • 国立研究開発法人水産研究・教育機構
発明の名称 ニジマスガレクチン遺伝子
発明の概要 【課題】 ニジマスガレクチン遺伝子の提供。
【解決手段】 以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードする遺伝子。
(a) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列を含むタンパク質
(b) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列において少なくとも1個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつガレクチン活性を有するタンパク質
従来技術、競合技術の概要



ガレクチンはS-typeレクチンと呼ばれている糖タンパク質であり、βガラクトースに結合する機能を有する。現在、哺乳類においてはガレクチン1から9まで9種類存在し、ファミリーを構成することが知られている。いずれのガレクチンにおいても、そのアミノ酸領域のうち、βガラクトースと結合する領域が存在する。

βガラクトースと結合するレクチンの存在については、海綿動物、線虫等の無脊椎動物から、カエル、ニワトリ及びヒトを含む広範囲の脊椎動物に至るまで各種動物において報告されている。哺乳類においては多くの動物種から遺伝子として単離されているが、哺乳類以外ではニワトリのみであり、他の動物においてはβガラクトースと結合するレクチンの存在が報告されているのみである。ガレクチンは構造によって4つに分類され、ガレクチン1、2及び7は同型2量体、ガレクチン5は単量体、ガレクチン4、6、8及び9はリンカーペプチドにより繋がった2つの結合領域を有する一本鎖のポリペプチド、ガレクチン3は単一の結合領域を有し短いN末端を持つタンパク質である。

ガレクチンの種類によって、組織における発現や分布は異なる。即ち、ヒトにおいては、ガレクチン1は骨格筋、神経細胞、腎臓、胎盤及び胸腺、ガレクチン2は腫瘍の肝臓、ガレクチン3は活性化マクロファージ、好酸球、好中球、肥満細胞、小腸、呼吸器官の上皮及び感覚神経細胞、ガレクチン4は腸や口腔の上皮、ガレクチン5は赤血球や細網細胞、ガレクチン6は腸管上皮、ガレクチン7はケラチノサイト、ガレクチン8は肺、肝臓、腎臓、心臓及び脳、ガレクチン9は肝臓、小腸、腎臓、リンパ組織、肺、心筋及び骨格筋において発現している。

ガレクチンの機能についてもその種類によって異なり、ガレクチン1は細胞接着の促進又は抑制に関与し、ガレクチン3は細胞接着の抑制や炎症並びに腫瘍細胞の転移に係わっており、また、ガレクチン3及び9はマウスT細胞の移動やアポトーシスにも関与していることが報告されている。ガレクチン9は、ヒトのホジキン病患者の脾臓やリンパ節では正常患者の10倍も発現していることが報告されている。さらに、発生の初期に広範囲な組織に発現することから、発生初期の形態形成に関与していることが示唆されている。このように、ガレクチンは数多くの機能を有していると推察される。しかしながら、ガレクチンの機能については、ほ乳類においてもまだ充分明らかにされていない。

産業上の利用分野



本発明は、ニジマスガレクチン、該ガレクチンをコードする遺伝子に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(a)又は(b)の組換えタンパク質。
(a) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつガレクチン活性を有するタンパク質

【請求項2】
以下の(a)又は(b)のタンパク質をコードする遺伝子。
(a) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b) 配列番号2で表わされるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつガレクチン活性を有するタンパク質

【請求項3】
以下の(c)又は(d)のDNAからなる遺伝子。
(c) 配列番号1で表わされる塩基配列からなるDNA
(d) 配列番号1で表わされる塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつガレクチン活性を有するタンパク質をコードするDNA

【請求項4】
以下の(e)又は(f)のRNAからなる遺伝子。
(e) 配列番号3で表わされる塩基配列からなるRNA
(f) 配列番号3で表わされる塩基配列からなるRNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつガレクチン活性を有するタンパク質をコードするRNA

【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項に記載の遺伝子を含有する組換えベクター。

【請求項6】
請求項5記載の組換えベクターを含む形質転換体。

【請求項7】
請求項6記載の形質転換体を培養し、得られる培養物からガレクチンを採取することを特徴とするガレクチンの製造方法。

【請求項8】
配列番号6及び7で表される塩基配列を有するプライマーを用いて増幅される断片であって、配列番号1に記載のニジマスガレクチンcDNAのうち該ニジマスガレクチンのN末端側をコードする299bpの断片を含む、ニジマスガレクチンの検出用試薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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