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シアル酸が付加された糖鎖を持つ遺伝子組換えタンパク質を昆虫細胞で発現させる方法

国内特許コード P04A005313
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願2001-270914
公開番号 特開2003-070469
登録番号 特許第3598374号
出願日 平成13年9月6日(2001.9.6)
公開日 平成15年3月11日(2003.3.11)
登録日 平成16年9月24日(2004.9.24)
発明者
  • 渡邉 聡子
  • 國保 健浩
  • 窪田 宜之
  • 犬丸 茂樹
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 シアル酸が付加された糖鎖を持つ遺伝子組換えタンパク質を昆虫細胞で発現させる方法
発明の概要 動物への投与に有利なシアル酸が付加された組換えタンパク質を昆虫細胞で発現させる方法の提供。 昆虫細胞の持つN-アセチルグルコサミニダーゼ活性を抑制、阻害または除去することを含む、シアル酸が付加された糖鎖を有する組換えタンパク質を昆虫または昆虫細胞で発現する方法。
従来技術、競合技術の概要



糖タンパク質のN結合型糖鎖は、タンパク質の生物学的活性や生体内での安定性において重要な役割を果たしている。シアル酸は糖鎖の構成成分の一つであり、N結合型糖鎖の末端に結合し、特に重要である。





従来のバキュロウイルスと昆虫細胞を用いた遺伝子組換えタンパク質の発現方法では、発現タンパク質に付加されるN結合型糖鎖は昆虫細胞に特徴的な構造となり、哺乳類で多く見られているシアル酸の付加による修飾であるシアル化はおこらない。すなわち、バキュロウイルス-昆虫細胞発現系を用いて発現させたタンパク質ではN結合型糖鎖のほとんどはシアル酸の付加がないトリマンノシルコア型である。昆虫細胞ではゴルジ体に局在するN-アセチルグルコサミニダーゼ(GlcNAcase)が昆虫細胞で発現される糖タンパク質に付加されるN結合型糖鎖を昆虫細胞に特徴的な構造に構築する活性を有する。すなわち、合成経路のN結合型糖鎖末端のアセチルグルコサミン残基を加水分解することによりシアル酸の結合し得る糖鎖の伸長が起こらないと考えられる(図6)。昆虫細胞型の糖鎖を持つ組換えタンパク質を動物に投与した場合には、昆虫型糖鎖は異物として認識され、あるいは生体内に長くとどまらないなどの問題が生じていた。このため、昆虫細胞で哺乳類由来のタンパク質を発現させても、動物生体内での安定性が低く、動物への投与には適さなかった。

産業上の利用分野



本発明は、動物への投与に有利なシアル酸が付加された組換えタンパク質を昆虫細胞で発現させる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
昆虫細胞の持つN-アセチルグルコサミニダーゼ活性を抑制または害することを含む、シアル酸が付加された糖鎖を有する組換えタンパク質を昆虫または昆虫細胞で発現する方法。

【請求項2】
昆虫がカイコである請求項1記載の方法。

【請求項3】
昆虫細胞の持つN-アセチルグルコサミニダーゼ活性を抑制または害し、哺乳動物由来のタンパク質遺伝子を導入したバキュロウイルスを感染させた昆虫細胞を培養し該タンパク質を発現させることを含む、請求項1記載のシアル酸が付加された糖鎖を有する組換えタンパク質を製造する方法。

【請求項4】
N-アセチルグルコサミニダーゼ活性の抑制または害が、N-アセチルグルコサミニダーゼ活性阻害剤の添加により行われる、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。

【請求項5】
哺乳動物由来のタンパク質遺伝子を導入したバキュロウイルスを感染させる前の昆虫細胞をN-アセチルグルコサミニダーゼ阻害剤で前処理することを含む請求項4記載の方法。

【請求項6】
N-アセチルグルコサミニダーゼ活性阻害剤が、2-アセトアミド-1、2-ジデオキシノジリマイシンである請求項4または5記載の方法。

【請求項7】
タンパク質がインターフェロン、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子およびインターロイキンからなる群から選択される請求項1~6のいずれか1項記載の方法。

【請求項8】
タンパク質がインターフェロン-τである請求項7記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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