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環境ストレス耐性を強化した魚類

国内特許コード P04A005322
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願2002-031384
公開番号 特開2003-230328
登録番号 特許第3823148号
出願日 平成14年2月7日(2002.2.7)
公開日 平成15年8月19日(2003.8.19)
登録日 平成18年7月7日(2006.7.7)
発明者
  • 山下 倫明
  • 尾島 信彦
  • 北条 弥作子
出願人
  • 国立研究開発法人水産研究・教育機構
発明の名称 環境ストレス耐性を強化した魚類
発明の概要 【課題】 環境ストレスに対する耐性が向上したトランスジェニック魚類の提供。
【解決手段】 ストレス応答性遺伝子群を活性化する転写因子を発現させることによって環境ストレスに対する耐性を向上させたトランスジェニック魚類。ヒトサイトメガロウィルスプロモーターにゼブラフィッシュ由来の熱ショック転写因子遺伝子あるいはその一部を欠失した変異体遺伝子を連結したものをベクターに組み込み、受精卵にマイクロインジェクションすることによって、生育した魚に熱ショック転写因子を発現させることができる。また、この魚、組織断片または培養細胞は、環境応答またはストレス耐性の解析に用いられる。
従来技術、競合技術の概要


従来、人為的に環境ストレス耐性魚類を作出する場合、高温または塩耐性の系統の選抜や交配などの手法が用いられてきたが、選抜法には多くの時間が必要であり、一方、交配法は限られた種間にしか用いることができないため、高い環境ストレス耐性を有する魚類の作出は困難であった。
近年のバイオテクノロジーの進歩に伴い、魚類に異種生物由来の特定の遺伝子を導入するトランスジェニック技術などの手法を用いて、成長ホルモン遺伝子を導入して成長ホルモンの血中濃度を高めることにより、成長のよい魚類の作出が試みられており、トランスジェニックサーモンが実用化のレベルにまで達している(Hew, C and Fletcher, G. L. : Transgenic Fish, World Scientific, 1992, p. 1-274, Singapore) 。また、魚類の血液中に不凍タンパク質を発現させたトランスジェニック魚は耐冷性が向上することが報告されている(Wang, R., Zhang, P., Gong, Z., and Hew, C. L. : Mol. Mar. Biol. Biotechnol., 4, 20-26 (1995))。一方、これまでに、魚類をとりまく水圏環境における高温、紫外線、放射線、環境汚染物質、浸透圧、感染などの環境ストレス耐性にストレス応答性遺伝子群が関与することが知られているが、これらストレス応答性遺伝子群の機能を高める技術が確立されておらず、ストレス耐性を強化したトランスジェニック魚類は作出されていない。

産業上の利用分野


本発明は、環境ストレスに対する耐性が向上したトランスジェニック魚類に関する。また、本発明は、このような魚類に由来する組織断片または培養細胞に関する。
さらに本発明は、このような魚類、組織断片または培養細胞を用いて、環境応答またはストレス耐性を解析する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ゼブラフィッシュ由来の熱ショック転写因子のアミノ酸配列のうち熱感受性ドメインを欠失した変異体遺伝子をプロモーターの下流に連結した発現ベクターを組み込むことによって得られる環境ストレスに対する耐性が向上したトランスジェニック魚類。

【請求項2】
変異体遺伝子が、ゼブラフィッシュの熱ショック転写因子のアミノ酸配列のうち熱感受性ドメインのGln-351からAla-402までのDNAを欠失した変異体遺伝子またはSer-236からAla-402のDNAを欠失した変異体遺伝子である請求項1に記載のトランスジェニック魚類。

【請求項3】
請求項1または2に記載のトランスジェニック魚類に由来する組織断片または培養細胞。

【請求項4】
請求項1または2に記載のトランスジェニック魚類を用いて、in vivoで環境応答またはストレス耐性を解析する方法。

【請求項5】
請求項3記載の組織断片または培養細胞を用いて、in vitroで環境応答またはストレス耐性を解析する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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16005_01SUM.gif
出願権利状態 登録


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