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γ-アミノ酪酸含量の高い茶の製造法

国内特許コード P04A005348
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願平09-311609
公開番号 特開平11-127781
登録番号 特許第3038373号
出願日 平成9年10月29日(1997.10.29)
公開日 平成11年5月18日(1999.5.18)
登録日 平成12年3月3日(2000.3.3)
発明者
  • 澤井 祐典
  • 吉冨 均
  • 竹内 敦子
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 γ-アミノ酪酸含量の高い茶の製造法
発明の概要 【課題】 簡便な処理で、血圧上昇抑制作用を有するγ-アミノ酪酸含量を大幅に高めた茶を提供すること。
【解決手段】 茶葉を嫌気処理したのち好気処理する操作を交互に繰り返した後、嫌気処理を行うことを特徴とするγ-アミノ酪酸含量の高い茶の製造法。
従来技術、競合技術の概要



日本国民の平均寿命の驚異的な伸長に伴い、高齢者の比率が高くなっている。その結果、いわゆる成人病患者は増加の一途をたどっている。とりわけ、高血圧性疾患に苦しんでいる患者が増えている。高血圧性疾患の予防、治療方法としては、薬物によるものが直接的、かつ有効な手段であるけれども、種々の副作用が起こる可能性も否めない。したがって、日常的な高血圧性疾患の予防は、食生活の改善による方が好ましい。食生活を改善する場合に、食塩摂取の制限がその基本となるが、近年は健康食品に対する関心が高まり、それに伴い血圧上昇抑制作用を有する、幾つかの食品が提唱され、これら食品の摂取が試みられている。

さらに、このような作用を有する食品の開発も種々検討されている。例えば、GABAは血圧降下作用を有していることが知られているが、このGABAを茶に蓄積させることによって、血圧降下作用を有する茶を得る方法が報告されている (津志田ら, 日本農芸化学会誌, 61, 817 (1987); Tsushida, T. and Murai,T., Agric. Biol. Chem., 51, 2865 (1987))。これは、摘採した茶生葉を一定時間嫌気的条件下におくことにより、GABA含量を高めるものである。GABA含量の高い緑茶は、既に市販されている。

GABAは、L-グルタミン酸脱炭酸酵素 (EC 4. 1. 1. 15; 以下、GDCと略記する。)によって、グルタミン酸(以下、Gluと略記する。)から脱炭酸されて生じる遊離アミノ酸である。上記の津志田らの方法においてGABA含量の高い茶が得られる理由は、嫌気処理された茶葉中のGluが、GDCにより脱炭酸されてGABAが生成するからであると考えられている。このGABA含量の高い緑茶の血圧上昇抑制効果は、高血圧自然発症ラットへの投与試験により確認されている(大森ほか,日本農芸化学会誌,61, 1449 (1987))。

従来法による一般的な嫌気的処理は、20℃で5~10時間程度である(袴田ら,茶業研究報告,68, 8 (1988)) 。茶葉を嫌気処理することにより、GABA含量の高い茶を得ることができる。しかしながら、茶に含まれているGABAの前駆体であるGlu量は限られていることから、茶葉の嫌気処理を行うと、GABA含量が最初に著しく増加するものの、一定時間経過後の増加率は低く、GABA含量のさらなる上昇を図るには限界があった(竹内ら,茶業研究報告,80,13 (1994); 竹内ら, 茶業研究報告, 80, 17 (1994))。しかも、嫌気処理を行うと、茶葉に特有の臭気が生じる。そのため、嫌気処理の条件を工夫したり、火入れ処理を行う等の品質改善法が提案されている。

産業上の利用分野



本発明は、茶葉の嫌気処理と好気処理を交互に繰り返して行った後、最後に嫌気処理を施すことにより、γ-アミノ酪酸(以下、GABAと略記することがある。)含量の高い茶を製造する方法に関するものである。この茶は、血圧上昇抑制作用などの生理活性を有している。

特許請求の範囲 【請求項1】
茶葉を嫌気処理したのち好気処理する操作を交互に繰り返した後、嫌気処理を行うことを特徴とするγ-アミノ酪酸含量の高い茶の製造法。

【請求項2】
嫌気処理と好気処理を交互に1~12回繰り返す請求項1記載の方法。

【請求項3】
茶葉を容器に充填し、嫌気条件と好気条件を交互に切り替える操作を1~12回繰り返した後、最後に嫌気処理を行う請求項1記載の方法。

【請求項4】
茶葉を充填した容器を密封し、容器内を不活性ガスで置換して10分~12時間嫌気処理を行った後、該容器を開封して茶生葉を10分~3時間好気処理する操作を1~12回行った後、再び前記の嫌気処理を10分~12時間行う請求項1記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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