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米のDNA食味判定技術及び籾/玄米半粒による良食味米選抜方法

国内特許コード P04A005366
掲載日 2005年1月11日
出願番号 特願2001-273689
公開番号 特開2003-079375
登録番号 特許第4255630号
出願日 平成13年9月10日(2001.9.10)
公開日 平成15年3月18日(2003.3.18)
登録日 平成21年2月6日(2009.2.6)
発明者
  • 大坪 研一
  • 岡留 博司
  • 中村 澄子
  • 原口 和朋
  • 與座 宏一
  • 奥西 智哉
  • 鈴木 啓太郎
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 大坪 研一
  • 岡留 博司
  • 中村 澄子
  • 原口 和朋
  • 奥西 智哉
発明の名称 米のDNA食味判定技術及び籾/玄米半粒による良食味米選抜方法
発明の概要 【課題】 微量試料、特に半粒あるいは1粒の米試料を用いてDNA食味判別を行う方法を提供することにあり、次世代の稲体のもとになる胚芽を破壊することなく食味を判別し、良食味米を選抜する方法を提供すること。
【解決手段】 稲植物体、籾、玄米、精米、米飯、餅あるいはこれらの粉砕物から抽出したDNAをSTS化プライマー又はランダムプライマー共存下でPCR法により増幅して得られるDNAバンドのうち、食味評価結果と相関の高いDNAバンドを識別用DNAマーカーとして用いて良食味米を選抜することを特徴とする米のDNA食味判定方法。。
従来技術、競合技術の概要


世界各国あるいはわが国において、米は小麦やトウモロコシと並んで三大穀物と言われ、世界の人口の過半数の主食として重視されている。最近では、食料としての米の量の確保とならんで質の確保、すなわち、米飯とした場合の食味も重要視され、世界的にはインドやパキスタンの「バスマティ370」、タイにおける「ジャスミンライス」、日本における「コシヒカリ」のような極良食味米が高価格で取り引きされており、需要が高まっている。



米の食味の判定方法としては、炊飯米を試食して評点をつける官能検査(試食試験)と、米あるいは米飯の化学成分や物理特性などを測定して食味を推定する物理化学的評価とがあるが、それぞれに利点と問題点がある。このため、現在においては、片方あるいは両者の併用によって米の食味評価が行われている。
しかしながら、官能検査、物理化学的評価ともに、少なくとも50から500グラムの米試料を必要とするため、少量、特に一粒の試料米によって対象ロットあるいは対象品種・系統の食味を推定することは不可能であった。



本発明者らは、これまでに米の食味評価に関する研究を行い、例えば食品工業42巻17号(p.55-61)等の文献発表を行ってきた。しかしながら、本発明者らの従来の技術についても、一定量の米試料を用いる官能検査や物理化学的評価であり、少量、特に一粒の試料米によって非破壊的に食味を推定することは不可能であった。



また、本発明者らは、これまでにRAPD法やSTS化プライマー法等のDNAによって米の品種判別を行う技術に関する研究を行い、日本食品科学工学会誌46巻3号(p.117-122)等の文献発表や特許出願(特開2001-95589号公報等)を行ってきた。しかしながら、これらの従来技術は、すでに種苗として登録された米の品種を対象にし、食味とは無関係に品種判別用DNAマーカーを組み合わせて判別するものであり、世界各地の未知の米、新しく育成中の米、あるいは市場に登場したけれども食味評価の定まっていない米等を含む広範な米を対象としたDNA食味判別技術については、判別対象としていない。



また、これまでに、稲の幼苗や多量の米試料を用いて、RFLP(制限酵素断片多型性)による遺伝子マーカーを用いた病虫害抵抗性遺伝子の探索等の研究が行われてきている。しかし、RFLP法では試料DNAを各種の制限酵素によって切断して得られるDNA多型に基づいて探索を行うため、本発明のように少量の試料、特に一粒の米試料による非破壊的な食味評価及び良食味米選抜は不可能である。
したがって、従来の公知技術では、少量の試料、特に一粒の米試料を用いて、DNA識別マーカーによって食味評価を行うことは不可能であった。

産業上の利用分野


本発明は、DNA判別法による米の食味判別技術及び良食味米選抜技術に関し、詳しくは稲植物体、籾、玄米、精米、米飯、餅あるいはこれらの粉砕物から抽出したDNAを適正化プライマー(STS化プライマー)共存下でPCR法により増幅して得られるDNAバンドのうち、食味評価結果と相関の高いDNAバンドを識別用DNAマーカーとして用いて良食味米を選抜することを特徴とする米のDNA食味判定方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
稲植物体、籾、玄米、精米、米飯、餅あるいはこれらの粉砕物から抽出したDNAを鋳型とし、A6F21(配列表の配列番号3)及びA6R22(配列表の配列番号4)、A7F19(配列表の配列番号7)及びA7R16(配列表の配列番号8)、B1F25(配列表の配列番号11)及びB1R20(配列表の配列番号12)、E30F28(配列表の配列番号31)及びE30R24(配列表の配列番号32)、F6F25(配列表の配列番号35)及びF6R22(配列表の配列番号36)、G4F18(配列表の配列番号39)及びG4R24(配列表の配列番号40)、G22F27(配列表の配列番号43)及びG22R23(配列表の配列番号44)、G28F17(配列表の配列番号47)及びG28R28(配列表の配列番号48)、J6F18(配列表の配列番号51)及びJ6R20(配列表の配列番号52)、M2CGF16(配列表の配列番号55)及びM2CGR15(配列表の配列番号56)、M11F20(配列表の配列番号59)及びM11R20(配列表の配列番号60)、P5F20(配列表の配列番号67)及びP5R25(配列表の配列番号68)、S13F25(配列表の配列番号75)及びS13R24(配列表の配列番号76)、T16F24(配列表の配列番号83)及びT16R26(配列表の配列番号84)、WK9F20(配列表の配列番号87)及びWK9R20(配列表の配列番号88)からなるプライマー対の群より選ばれた種以上のSTS化プライマー対を用いたPCRによるDNAバンドの出現の有無に基づいて良食味米を選抜することを特徴とする米のDNA食味判定方法。

【請求項2】
籾又は玄米を半裁し、胚を含まない籾半粒又は玄米半粒から抽出したDNAを鋳型とし、PCRによるDNAバンドの出現の有無に基づいて良食味米を選抜した後に、胚を含む残りの籾半粒又は玄米半粒を発芽させて植物体を得ることによって良食味米系統を選抜する請求項1記載の方法。

【請求項3】
請求項1又は2記載の方法において、PCRによるDNAバンドの出現の有無を数値化して説明変数とし、官能検査及び/あるいは物理化学的測定方法による米の食味評価結果を目的変数とする多変量解析を行って得られる食味推定式に基づいて良食味米を選抜することを特徴とする請求項1又は2記載の方法。

【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の方法において、官能検査による米の食味評価が、米飯の「総合評価」、「外観」、「香り」、「味」、「硬さ」及び「粘り」から選ばれた1種以上であり、かつ、物理化学的測定方法による米の食味評価が、タンパク質含量、アミロース含量、米飯の硬さ及び米飯の粘りから選ばれた1種以上である請求項1~3のいずれかに記載の方法。

【請求項5】
米飯の物理特性を判定する請求項1~4のいずれかに記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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25367_01SUM.gif
出願権利状態 登録


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