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DNAを伸長、固定する方法

国内特許コード P04A005940
整理番号 化学・薬品-112
掲載日 2005年2月16日
出願番号 特願2002-289855
公開番号 特開2004-125601
登録番号 特許第3683246号
出願日 平成14年10月2日(2002.10.2)
公開日 平成16年4月22日(2004.4.22)
登録日 平成17年6月3日(2005.6.3)
発明者
  • 大谷 敏郎
  • 杉山 滋
  • 吉野 智之
  • 佐宗 めぐみ
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 DNAを伸長、固定する方法
発明の概要 【課題】DNA上の遺伝子や特定塩基配列の位置を決定するために、該DNAを雲母基板上の広い範囲に渡って直線状に引き伸ばして固定する方法を提供すること。
【解決手段】DNAを雲母基板上に伸長固定する方法において、電荷を有しないアルキル基またはアリール基および1個以上3個以内のメトキシ基またはエトキシ基またはクロロ基を有するシラン化合物により表面を被覆した雲母基板上にDNA含有溶液を置き、DNAの末端を該被覆基板表面に付着させ、溶液の流れまたは気液界面の移動によりDNAを配向、伸長させることを特徴とするDNAを伸長、固定する方法。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



DNAを直線状に引き延ばし基板上に固定することは、DNA上の遺伝子や特定塩基配列の位置を決定するために有用であり、生物学的・医学的に非常に重要な意味を持つ。

また、DNAは、ナノエレクトロニクスの分野においてもナノメートルレベルの自己組織化可能な配線材料として注目されており、DNAを基板上に配向させて固定することは、その基盤技術となる可能性が示唆されている。

最近、ナノメートルレベルの分解能を持つ原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope, AFM)や走査型近接場光プローブ顕微鏡(Scanning Near-field Optical/Atomic Force Microscope, SNOM/AFM )などを用いて、DNA や遺伝子の位置を高分解能で検出したり、ナノメートルレベルの操作を行うことが可能になっている。

これらの技術を基板上に固定されたDNAに適用するためには、原子レベルで平坦な表面が必要なため、多くの場合、劈開した雲母板が基板として使われている。





劈開した雲母基板表面および溶液中のDNA分子の双方とも負電荷を有するため、そのままではDNAは雲母基板上には少量しか固定されない。そこで、従来は、DNAを雲母基板上に固定するために、基板表面をマグネシウムイオン(Mg2+)で処理したり、正電荷を有するアミノプロピルトリエトキシシラン(APS)などのシラン化合物を被覆するなどの手法(Langmuir 11 (1995), 655-659)がとられていた。また、DNA含有溶液の液滴を置き、遠心力によりDNAを引き伸ばして固定する方法(スピンコート法)も行われていた(Analytical Chemistry, 73 (2001), 5984-5991) 。

産業上の利用分野



本発明はDNAを伸長、固定する方法に関し、詳しくはDNAを基板上に配向、伸長して固定する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】DNAを雲母基板上に伸長固定する方法において、電荷を有しないアルキル基またはアリール基および1個以上3個以内のメトキシ基またはエトキシ基またはクロロ基を有するシラン化合物により表面を被覆した雲母基板上にDNA含有溶液を置き、DNAの末端を該被覆基板表面に付着させ、溶液の流れまたは気液界面の移動によりDNAを配向、伸長させることを特徴とするDNAを伸長、固定する方法。
【請求項2】シラン化合物の有するアルキル基が炭素数1~4個の低級アルキル基であり、アリール基がフェニル基またはベンジル基であり、アルキル基を有するシラン化合物においてはアルキル基が1個以上3個以下でメトキシ基またはエトキシ基またはクロロ基が3個以下1個以上であり、またアリール基を有するシラン化合物においてはアリール基が1個以上2個以下でメトキシ基またはエトキシ基またはクロロ基が3個以下2個以上であることを特徴とする請求項1記載のDNAを伸長、固定する方法。
【請求項3】アルキル基を有するシラン化合物がメトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシランまたはプロピルトリメトキシシランであり、アリール基を有するシラン化合物がフェニルトリメトキシシランであることを特徴とする請求項1記載のDNAを伸長、固定する方法。
【請求項4】シラン化合物で被覆した雲母基板がシラン化合物の蒸気により雲母基板の表面を被服し、必要に応じて該被覆基板を加熱して固定したものであることを特徴とする請求項1記載のDNAを伸長、固定する方法。
【請求項5】溶液の流れまたは気液界面の移動を起こす手段が、重力、遠心力、電気泳動またはポンプによる送液または吸い上げであることを特徴とする請求項1記載のDNAを伸長、固定する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録


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