TOP > 国内特許検索 > 線虫害抑制用組成物および線虫害の抑制法

線虫害抑制用組成物および線虫害の抑制法

国内特許コード P04A006013
整理番号 植物バイオ-157
掲載日 2005年2月16日
出願番号 特願平11-189274
公開番号 特開2001-010916
登録番号 特許第3557454号
出願日 平成11年7月2日(1999.7.2)
公開日 平成13年1月16日(2001.1.16)
登録日 平成16年5月28日(2004.5.28)
発明者
  • 皆 川 望
  • 水久保 隆 之
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 線虫害抑制用組成物および線虫害の抑制法
発明の概要 【課題】 植物に寄生しその成長を妨げる線虫による被害を抑制するための組成物の提供、およびそのような線虫害を抑制する方法の提供。
【解決手段】 本発明による線虫害抑制用組成物は、パスツーリア属細菌(Pasteuria sp.)とアミノ酸とを含んでなるものである。本発明による線虫害の抑制法は、パスツーリア属細菌とアミノ酸とを土壌に散布することを含んでなるものである。
従来技術、競合技術の概要



発明の分野

本発明は、植物に寄生しその生育を妨げる線虫による植物被害の抑制のための組成物およびこのような線虫による被害を抑制する方法に関し、更に詳細には、線虫に寄生するパスツーリア属細菌を用いた線虫害抑制用組成物および線虫害抑制法に関する。





背景技術

線虫に寄生するパスツーリア属細菌(Pasteuria sp.)を用いて植物加害線虫による作物の被害を軽減しうることは、例えば、Phytopathology, Vol.74, pp.55-60 (1984)に記載されている。





しかしながら、パスツーリア属細菌は線虫の絶対寄生菌であり、人工培地による大量増殖ができないことから、安価に有効量を得ることは困難である。パスツーリア属細菌を極めて大量に施用すると、土壌中に高密度で生息する線虫の移動分散ステージ(発育初期段階の幼虫)を減少させることができるが、実施は経済的に困難である。





また、多量に施用すると線虫が死亡するだけでパスツーリア属細菌の増殖は起こらない。少ない量のパスツーリア属細菌を用いて線虫による作物被害を効果的に軽減するために、現在は、必要最少量を圃場に施用し、比較的低密度で生息する線虫の増殖ステージ(雌成虫)に寄生させて線虫の増殖(産卵数)を抑制すると同時に、併せて、線虫の体内でパスツーリア属細菌を増殖させて、圃場における細菌密度を高めていく方法が取られている。このため、施用から線虫駆除の効果が得られるまで12ヶ月以上の期間を要し、施用してから短期間に線虫被害の抑制効果を期待することはできなかった。





一方、アミノ酸もしくはメチオニンが、線虫の寄生による作物の被害を抑制することは、Ann. Rev. Phytpathol., Vol.4, pp.349-368 (1966) やNematologica, Vol.17, pp.495-500 (1971) 等に記載されている。





しかし、アミノ酸、例えば、メチオニンは、有機合成農薬と比較して高価であり、しかも従来の知見では多くの施用量を必要としていた。また、線虫による作物被害を抑制する施用量と作物に薬害を発生する量に大きな差が認められないこともあって、線虫害の抑制に使用できなかった。





また、有機リン系殺虫剤およびカーバメート系殺虫剤とパスツーリア属細菌を組み合わせることが特開昭62-29506号および特開昭62-195315号に開示されている。





しかし、即効性がある農薬は人畜毒性が高いため、あるいは環境負荷が大きいため、広範には使用し得ない。また、これらの農薬は、本来は防除対象としない土壌に生息する多様な生物にまで影響を与える。この結果、農薬の施用は、土壌生物相の密度と多様性を低下させ、元来、環境が有する物質循環等の機能の低下や生物相の不安定化に伴う線虫害の多発傾向を生じさせる。このため、農薬の連用を余儀なくされて、農薬依存の農業生産技術から脱却できないという問題を有していた。

産業上の利用分野



発明の分野

本発明は、植物に寄生しその生育を妨げる線虫による植物被害の抑制のための組成物およびこのような線虫による被害を抑制する方法に関し、更に詳細には、線虫に寄生するパスツーリア属細菌を用いた線虫害抑制用組成物および線虫害抑制法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】パスツーリア属細菌とアミノ酸とを含んでなる、線虫害抑制用組成物。
【請求項2】アミノ酸が、メチオニン、アラニン、ロイシン、フェニルアラニン、バリン、もしくはエチオニン、またはこれら全部もしくは一部の混合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】パスツーリア属細菌を、アミノ酸1kgあたり1×1010~1×1012の割合で含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】パスツーリア属細菌とアミノ酸とを土壌に散布することを含む、線虫害を抑制する方法。
【請求項5】土壌1リットルあたり、パスツーリア属細菌を3×10~1×10個、アミノ酸を100~300mg散布する、請求項4に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

09616_01SUM.gif
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close