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樹皮と網からなる油吸着材

国内特許コード P04A006262
掲載日 2005年2月22日
出願番号 特願平11-078257
公開番号 特開2000-233182
登録番号 特許第3697468号
出願日 平成11年2月15日(1999.2.15)
公開日 平成12年8月29日(2000.8.29)
登録日 平成17年7月15日(2005.7.15)
発明者
  • 齊藤 雅樹
  • 大内 成司
出願人
  • 大分県
発明の名称 樹皮と網からなる油吸着材
発明の概要 【課題】充填した粉末状の樹皮がこぼれ落ちず、かつ油の通過を妨げない外部カバーを有する油吸着材で、包囲した流出油を単体で効率良く陸上や船上に回収することを可能にする。
【解決手段】外部カバーとして網を用い、長さ数mmから数cmの樹皮を選別して充填し、必要に応じて外部カバーの上下面などに更に網を取り付ける構造にする。
従来技術、競合技術の概要
油の流出は重大な環境汚染の原因となるので、水面に浮遊する油を収集したり分解したりする様々な方法が提案され、使用されている。大きく分けて、流出直後の水面で油を燃焼させる方法、界面活性剤で油を分散させる等の化学的方法、微生物により油を分解する生物学的方法、油吸着材や油水分離器などで油を回収する物理的方法などがある。物理的回収を容易にするために油を包囲するオイルフェンス(ブーム)や油固化剤などを用いる場合もある。
【0003】
一般的に、タンカー事故などで水面に流出した油は、粘度が高いほど回収が困難とされている。粘度の低いガソリンや軽油はそもそも、水面上から蒸発するので回収を要しない場合が多い。また、粘度の低いあるいは中程度の油は、界面活性剤で処理出来るほか、各種の油吸着材で比較的容易に回収することが可能である。一方、粘度の高い重油など、中でもC重油はそれ自体が界面活性剤や油吸着材での処理が困難である上、平成9年1月のナホトカ号事故でも顕著だったように、漂流中に水分を含んで粘度が更に上がり、ムース化油と言われるチョコレートムースのような軟らかい固形状に変質し、処理や回収を一層困難にし、柄杓などの手作業中心の回収方法を取らざるを得ないことが知られている。
【0004】
上記の処理および回収方法のうち、物理的方法は環境への二次的影響の小ささや安全性から好ましいとされる油回収方法である。一般に油吸着材やオイルフェンス(ブーム)はポリプロピレンなどの合成樹脂や化学繊維から成るが、回収後の燃焼が容易な天然繊維、例えば綿や藁が用いられる場合もある。
【0005】
油吸着材は不織布状のシートや粉末を布あるいは紙製の袋に充填した構造のものが中心であるため、粘度の高い油が目に詰まって内部へ油が通過するのを妨げ、表面にのみ油が付着され、内部まで浸透せずに本来の機能が発揮できない場合が多い。
【0006】
樹皮については微細に粉砕されたものを水面に散布し、油を吸着した後に回収する例があるが、粉末状の樹皮が油の吸着前あるいは吸着後に散逸して、回収の効率が悪くなる場合があった。
【0007】
また、樹皮を外部カバーの中に充填して使用する例があるが、外部カバーとして多孔質の紙や布など目の細かいものを用いると、前述の例と同様に油が目に詰まって内部へ油が通過するのを妨げる問題があり、また、目の粗いものを用いると粉末状の樹皮が目から大量にこぼれ落ちて機能を損ねる、という欠点があった。
【0008】
また、オイルフェンス(ブーム)などで一旦、包囲した油は、ポンプや油吸着材などの別の資機材を用いて陸上や船上に回収せねばならず、二度手間となっている。特に、粘度の高いムース化油などはポンプや油吸着材が使えず、柄杓で汲み上げねばならないため、回収の作業効率が著しく低いという問題がある。
産業上の利用分野
本発明は、水面に浮遊する油を包囲および吸収および付着する油吸着材に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 水面に浮遊する油を包囲および吸収および付着する目的で用いる、長さ数mmから数cmの樹皮を充填した網状の外部カバーから成る油吸着材で、外部カバーの下部に網を結合し、その網の最下部にロープを設置し、油を包囲した後にロープを引いて網を巾着状に絞ることにより、包囲した油が網に覆われ、全体を水面上に引き上げる際に油とムース化油と固形物を一網打尽に回収可能にすることを特徴とする油吸着材。
【請求項2】請求項1記載の油吸着材の外部カバーの上部に網を結合し、その網にロープを付属させ、水面上に引き上げる際にロープを引き絞ることにより、包囲した油とムース化油と固形物が上方からこぼれ落ちるのを防止することを特徴とする油吸着材。
【請求項3】請求項1の油吸着材を平たいシート状に加工し、キルティングを施したもの。
【請求項4】請求項1の油吸着材を円柱状に加工したもの。
産業区分
  • 混合分離
  • 処理操作
  • その他無機化学
  • 高分子化合物
  • 土工
  • 廃油処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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