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有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法 コモンズ

国内特許コード P05P003285
整理番号 30
掲載日 2005年5月16日
出願番号 特願2003-083913
公開番号 特開2004-296147
登録番号 特許第4496359号
出願日 平成15年3月25日(2003.3.25)
公開日 平成16年10月21日(2004.10.21)
登録日 平成22年4月23日(2010.4.23)
発明者
  • 谷口 彬雄
  • 市川 結
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法 コモンズ
発明の概要

【課題】有機材料層へのダメージが低減され、容易に外部電源と接続することができる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法を提供すること。
【解決手段】長尺状基板上に、基板長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第一縞状電極層を介して、有機発光材料層を含む有機材料層を層平面に沿って分割した一方の側の層が形成されている第一積層体と、長尺状基板上に、基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第二縞状電極層を介して、前記有機材料層の他方の側の層が形成されている第二積層体とを用意する工程、第一積層体と第二積層体とを、基板幅方向に沿ってずらして重ね合わせる工程、各々の積層体の有機材料層を、その少なくとも一方の層を加熱して軟化させることにより互いに接合する工程、および第一積層体と第二積層体とを基板幅方向に沿って切断する工程からなる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
【選択図】 図4

従来技術、競合技術の概要
有機エレクトロルミネッセンス表示パネルは、基板表面に沿って複数個の有機エレクトロルミネッセンス素子が整列配置された構成を有する。
【0003】
有機エレクトロルミネッセンス素子は、基板表面に、第一電極層、有機発光材料層、そして第二電極層がこの順に積層された基本構成を有する。有機エレクトロルミネッセンス素子は、その一方の電極層から正孔を、そして他方の電極層から電子を有機発光材料層の内部に注入し、有機発光材料層の内部にて正孔と電子とを再結合させることにより励起子(エキシトン)を生成させ、この励起子が失活する際の光の放出(蛍光、燐光)により発光する素子である。有機発光材料層の内部にて発生した光を素子の外部に取り出すために、通常、有機エレクトロルミネッセンス素子の基板と第一電極層とは透明とされる。
【0004】
有機発光材料層の内部にて再結合させる正孔と電子とのそれぞれを、有機発光材料層の内部に効率良く注入して、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を高くするために、有機発光材料層の一方の面に正孔輸送層もしくは電子輸送層を、あるいは有機材料層の一方の面に正孔輸送層を、そして他方の面に電子輸送層を付設することが知られている。正孔輸送層及び電子輸送層は、いずれも有機材料から形成される。
【0005】
第一電極層は、ITO(錫ドープ酸化インジウム)などの透明導電性材料から形成される。第二電極層は、マグネシウムなどの金属材料から形成される。第二電極層は、真空蒸着法やスパッタ法などにより、有機材料層の表面に直接形成される。
【0006】
第二電極層を真空蒸着法やスパッタ法などにより有機材料層の表面に直接形成すると、第二電極層を形成する金属の分子が有機材料層の表面に衝突するため、有機材料層にダメージを与えてピンホールを発生させるなどして、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光品質を低下させる。
【0007】
特許文献1には、例えば、基板上に電極層を介して正孔輸送層が付設された構成の第一の積層体と、基板上に電極層を介して有機発光材料層が付設された構成の第二の積層体とを、正孔輸送層もしくは有機発光材料層が軟化する温度下で圧着して貼り合わせることにより有機エレクトロルミネッセンス素子を製造する方法が提案されている。この製造方法によれば、電極層を真空蒸着法やスパッタ法などにより有機材料層の表面に直接形成する必要がないために、有機材料層にダメージを与えないとされている。
【0008】
特許文献2には、矩形基板上に縞状電極層を介して正孔輸送層が付設された構成の第一の積層体と、矩形基板上に縞状電極層と有機発光材料層とを介して第一の積層体と同じ材料から形成された正孔輸送層が付設された構成の第二積層体とを、前記の矩形基板の幅方向と長さ方向のそれぞれの方向に沿って互いの位置をずらして貼り合わせることにより有機エレクトロルミネッセンス表示パネルを製造する方法が記載されている。各々の積層体の縞状電極層は互いに直角に交差するように配置され、この縞状電極層が交差する部位のそれぞれに、有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されている。
【0009】
第一の積層体の縞状電極層の長さ方向は、矩形基板の幅方向に沿った方向に、そして第二積層体の縞状電極層の長さ方向は、矩形基板の長さ方向に沿った方向に設定されている。従って、第一積層体と第二積層体とを、矩形基板の幅方向と長さ方向とのそれぞれの方向に沿って互いの位置をずらして貼り合わせることにより、第一積層体の縞状電極層の一方の側の端部近傍と、第二積層体の縞状電極層の一方の側の端部近傍とが各々露出される。そして各々の縞状電極層の露出端に、外部電源が接続される。
【0010】
【特許文献1】
特許第2755216号公報
【特許文献2】
特開2002-203675号公報
産業上の利用分野
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】下記の工程からなる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法:
(1)長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第一の縞状電極層を介して、少なくとも有機発光材料層を含む有機材料層を層平面に沿って分割した一方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として、該第一縞状電極層の一方の側の端部近傍を露出させるパターンで形成されている第一積層体、および長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第二の縞状電極層を介して、前記有機材料層の他方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として、該第二縞状電極層の一方の側の端部近傍を露出させるパターンで形成されている第二積層体を用意する工程;
(2)第一積層体と第二積層体とを、各々の有機材料層側を内側として基板の長さ方向に揃えて第一縞状電極層と第二縞状電極層とを交差させ、そして第一縞状電極層の露出端に第二積層体が重ならないように、かつ第二縞状電極層の露出端に第一積層体が重ならないようにして、互いの位置を基板幅方向に沿ってずらして重ね合わせる工程;
(3)重ね合わされた第一積層体と第二積層体とを加圧し、かつ少なくとも一方の積層体の有機材料層を加熱して軟化させることにより、第一積層体の有機材料層と第二積層体の有機材料層とを互いに接合する工程;
および、
(4)第一積層体および第二積層体を、互いに重ね合わされた状態で、基板幅方向に沿って切断する工程。
【請求項2】第一縞状電極層の長さ方向と、第二縞状電極層の長さ方向とが、各々の基板の長さ方向に対して40乃至85度の範囲の互いに同一の角度で傾斜している請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
【請求項3】下記の工程からなる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法:
(1)長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第一の縞状電極層を介して、少なくとも有機発光材料層を含む有機材料層を層平面に沿って分割した一方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として、該第一縞状電極層の一方の側の端部近傍を露出させるパターンで形成されている第一積層体、および長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第二の縞状電極層を介して、前記有機材料層の他方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として、該第二縞状電極層の一方の側の端部近傍を露出させるパターンで形成されている第二積層体を用意する工程;
(2)第一積層体の有機材料層および第二積層体の有機材料層のうちの少なくとも一方の有機材料層を、その表面に有機溶媒蒸気を接触させるか、あるいは加熱することにより軟化させる工程;
(3)第一積層体と第二積層体とを、各々の有機材料層側を内側として基板の長さ方向に揃えて第一縞状電極層と第二縞状電極層とを交差させ、そして第一縞状電極層の露出端に第二積層体が重ならないように、かつ第二縞状電極層の露出端に第一積層体が重ならないようにして、互いの位置を基板幅方向に沿ってずらして加圧下に重ね合わせることにより、第一積層体の有機材料層と第二積層体の有機材料層とを互いに接合する工程;
および、
(4)接合された第一積層体と第二積層体とを幅方向に沿って切断する工程。
【請求項4】第一縞状電極層の長さ方向と、第二縞状電極層の長さ方向とが、各々の基板の長さ方向に対して40乃至85度の範囲の互いに同一の角度で傾斜している請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
【請求項5】下記の工程からなる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法:
(1)長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第一の縞状電極層を介して、少なくとも有機発光材料層を含む有機材料層を層平面に沿って分割した一方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として形成されてなる第一積層体、および長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第二の縞状電極層を介して、前記有機材料層の他方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として形成されてなる第二積層体を用意する工程;
(2)第一積層体と第二積層体とを、各々の有機材料層側を内側として基板の長さ方向に揃えて第一縞状電極層と第二縞状電極層とを交差させ、そして第一縞状電極層の一方の側の端部近傍上に第二積層体が重ならないように、かつ第二縞状電極層の一方の側の端部近傍上に第一積層体が重ならないようにして、互いの位置を基板幅方向に沿ってずらして重ね合わせる工程;
(3)重ね合わされた第一積層体と第二積層体とを加圧し、かつ少なくとも一方の積層体の有機材料層を加熱して軟化させることにより、第一積層体の有機材料層と第二積層体の有機材料層とを互いに接合する工程;
(4)第一縞状電極層の一方の側の端部近傍と、第二縞状電極層の一方の側の端部近傍とを、各々の上に形成された有機材料層を除去することにより露出させる工程;
および、
(5)第一積層体および第二積層体を、互いに重ね合わされた状態で、基板幅方向に沿って切断する工程。
【請求項6】第一縞状電極層の長さ方向と、第二縞状電極層の長さ方向とが、各々の基板の長さ方向に対して40乃至85度の範囲の互いに同一の角度で傾斜している請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
【請求項7】下記の工程からなる有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法:
(1)長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第一の縞状電極層を介して、少なくとも有機発光材料層を含む有機材料層を層平面に沿って分割した一方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として形成されてなる第一積層体、および長尺状基板の表面に、該基板の長さ方向に対して傾斜する方向に延びる第二の縞状電極層を介して、前記有機材料層の他方の側の有機材料層が、その分割面を頂面として形成されてなる第二積層体を用意する工程;
(2)第一積層体の有機材料層および第二積層体の有機材料層のうちの少なくとも一方の有機材料層を、その表面に有機溶媒蒸気を接触させるか、あるいは加熱することにより軟化させる工程;
(3)第一積層体と第二積層体とを、各々の有機材料層側を内側として基板の長さ方向に揃えて第一縞状電極層と第二縞状電極層とを交差させ、そして第一縞状電極層の一方の側の端部近傍上に第二積層体が重ならないように、かつ第二縞状電極層の一方の側の端部近傍上に第一積層体が重ならないようにして、互いの位置を基板幅方向に沿ってずらして加圧下に重ね合わせることにより、第一積層体の有機材料層と第二積層体の有機材料層とを互いに接合する工程;
(4)第一縞状電極層の一方の側の端部近傍と、第二縞状電極層の一方の側の端部近傍とを、各々の上に形成された有機材料層を除去することにより露出させる工程;
および、
(5)第一積層体および第二積層体を、互いに重ね合わされた状態で、基板幅方向に沿って切断する工程。
【請求項8】第一縞状電極層の長さ方向と、第二縞状電極層の長さ方向とが、各々の基板の長さ方向に対して40乃至85度の範囲の互いに同一の角度で傾斜している請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
産業区分
  • 電力応用
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003083913thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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