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血液脳関門におけるキノリン酸の輸送を評価する方法 コモンズ

国内特許コード P05P003051
整理番号 U2002P308
掲載日 2005年4月8日
出願番号 特願2003-159059
公開番号 特開2004-357564
登録番号 特許第4150792号
出願日 平成15年6月4日(2003.6.4)
公開日 平成16年12月24日(2004.12.24)
登録日 平成20年7月11日(2008.7.11)
発明者
  • 寺崎 哲也
  • 大槻 純男
  • 堀 里子
出願人
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 血液脳関門におけるキノリン酸の輸送を評価する方法 コモンズ
発明の概要

【課題】中枢神経系におけるキノリン酸排除機構の解明を行うことにより、血液脳関門におけるキノリン酸排除輸送を再現するインビトロの実験系を構築することが、本発明の課題である。
【解決手段】本発明により、中枢神経系の血液脳関門にキノリン酸を排出する輸送系が存在していることが示された。更にその輸送系を用いて、キノリン酸を脳から排出を評価することができる新規な実験系が本発明により提供された。条件的不死化脳毛細血管内皮細胞であるTR-BBB13細胞を用いた評価系は、種々の化合物がキノリン酸の取り込みに及ぼす影響を検討する手段として優れている。よって本発明は、中枢神経系においてキノリン酸排出に影響する薬物のスクリーニングに有用な評価系を新たに与えるものであり、本発明の評価系は、血液脳関門における中枢神経疾患の治療薬の開発に大いに役立つものと考えられる。
【選択図】 図4

産業上の利用分野
本発明は、条件的不死化脳毛細血管内皮細胞を用いて、血液脳関門におけるキノリン酸の輸送を評価する方法に関する。本発明の方法は、キノリン酸の蓄積に由来する神経疾患の治療薬をスクリーニングする目的にも有用である。
【0002】
キノリン酸は、必須アミノ酸であるトリプトファンからニコチンアデニンジヌクレオチド(nicotine adenine dinucleotide; NAD)を生成する代謝経路(トリプトファン-キヌレニン経路:図1)における中間体の一つである。キノリン酸は尿毒症時に体内蓄積量が増加する尿毒症物質の1つであり、強い神経毒性も有するために、キノリン酸の生成と代謝・消失は、正常時においては厳密にコントロールされている。中枢におけるキノリン酸濃度は低濃度に保たれているが、てんかん、アルツハイマー病、エイズ脳症などの病態時には脳内キノリン酸量が増加する。そのために、中枢神経系に蓄積したキノリン酸によってこれらの病態時における神経変性が誘発されるという、「キノリン酸仮説」がSchwarczらにより提唱されている(非特許文献1)。
【0003】
そのようなキノリン酸仮説から考えると、キノリン酸を効率的に脳から除去する薬剤が開発され、脳におけるキノリン酸の濃度を下げることができたら、中枢神経疾患を治療するための有効な手段となると考えられる。これまでに、キノリン酸を脳から排除する系が存在することは知られていたが、脳においてキノリン酸を排除して輸送する系の機構についてその詳細は知られていなかった。そのために、キノリン酸排除機構を利用して中枢神経疾患を治療する手段は、これまでは知られていなかった。
【0004】
【非特許文献1】
Schwarcz R. et al., Adv Exp Med Biol,(1986),203:697-707
特許請求の範囲 【請求項1】 ラット由来のTR-BBB細胞である条件的不死化脳毛細血管内皮細胞を用いて、当該内皮細胞へのキノリン酸の取り込みを評価することによって、血液脳関門を介した脳からのキノリン酸の排除を評価する方法。
【請求項2】 前記TR-BBB細胞がラット由来のTR-BBB13細胞である、請求項記載の方法。
【請求項3】 ラット由来のTR-BBB細胞である条件的不死化脳毛細血管内皮細胞を用いて、当該内皮細胞へのキノリン酸の取り込みを評価することによって、血液脳関門を介した脳からのキノリン酸の排除を変化させる化合物をスクリーニングする方法。
【請求項4】 前記血液脳関門を介した脳からのキノリン酸の排除を変化させる前記化合物が、キノリン酸の蓄積に由来する神経疾患の治療薬である、請求項記載の方法。
【請求項5】 前記TR-BBB細胞がラット由来のTR-BBB13細胞である、請求項記載の方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003159059thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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